#06 | デザイナーの意図を探る会
「説明できるデザイナー」を目指して、個人的に「いいな」「好きだな」と思ったデザインを観察・考察・言語化していきます。
目的
・説得力のある論理的デザイン力を鍛える
・デザインの言語化を習慣づける
・無意識を意識化し、観察による発見をアイディアとして取り入れる
本日はこちら
最新のAI技術を取り入れた生鮮食品の新しいサプライチェーンを提案する海外の企業サイトです。
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・白背景&サンセリフ体のシンプルで若々しい印象。完全に好みですが本当に好きだな…。
・リンゴが回転する演出。最低限のギミックでメッセージ性を伴ったビジュアルデザイン。
・所々丸みを帯びた線画のイラストであったり見出しのフォントなど、よく見てみるとかわいげのある要素がページ内に散らばっている。決して出しゃばらないかわいさで、そこがちょうど良いスパイス。淡々としてしまいがちなシンプルな構成のサイトに+αのアクセント。グッとデザインクオリティを引き上げている。
・使用写真の明確で鮮烈なカラーと音の静けさを感じる。CDジャケットとかにありそう。
・個人的にイメージイラストの手の表現が絶妙だな〜ッと思います。抽象化の塩梅が上手い。
・最後のページまで辿り着くとページがぴったり収まってくれるのがきもちいい〜!
・ヘッダーの収め方が今まで見た中でベストかもしれない。下方向へスクロール時は隠れて、閲覧者が「別ページ見たいな〜…」と思ってトップに戻ろうとするとピョコっと出てきてくれる。スマートかつ親切。真似しよう…。
・空間を大きく使って1コンテンツを表示範囲で埋めるようにデザインされている。良い意味でコンテンツごとの分断が粗々しくて、さっぱりしている。
コンテンツとコンテンツを完全分断せずに、ひと繋がりの流れるような全体構成の方が閲覧時心地よくて好きですが、こういった魅せ方も悪くないかもしれないと思いました。
はっきり、明確に「コレはコレ」「アレはアレ」と表記・表現したいときに良さげです。システムやセキュリティ、教育、法律関連などに応用できそう。
サンセリフ体のボールドって流行りなんですかね。
調べてみたら老舗ブランドのロゴもこぞってセリフ体からサンセリフ体にリニューアルされていました。
わりとサンセリフ体の表現パターンってどれも似てるから、ブランドの没個性化なんて言われているみたいです。
例えばイブサンローランのロゴマークとか個人的には以前の方が好みだったのですが、ロゴ変更を含めたリブランディングプロジェクト後の3年間で2倍も総収入が増えたそうです。
サンセリフ体独特のモダンな印象が現代人の感性にマッチしているのでしょうね。若い世代にも受け入れてもらえるよう、時代に見合った形態に変化していくことも企業として一つの生存戦略なんだなあと…勉強になります。
本日は以上となります!
それではさようなら。
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