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#01 | デザイナーの意図を探る会

「説明できるデザイナー」を目指して、個人的に「いいな」「好きだな」と思ったデザインを観察・考察・言語化していきます。


目的
・説得力のある論理的デザイン力を鍛える
・デザインの言語化を習慣づける
・無意識を意識化し、観察による発見をアイディアとして取り入れる


本日はこちら

期間限定のチョコレートチーズタルトの特設ページです。

・配色が絶妙。
・文字で表記されていなくても配色とトップ写真の計量スプーン、ホイッパーで「バレンタイン」想像させる。
・特に白のバランスがシンプルで単純になりすぎず、かつ清潔感や上品さを与えている。


・チョコレートのカケラ、写真の黒要素が全体を締めている印象。
・トップ写真の商品に注目させるようなプレートの配置。
・縦写真を使っていることでスクロールを誘導している。


・レイヤー感ある重ね方で商品に立体感を感じさせる。
・商品が丸いため、他のオブジェクトは四角にさせることで商品を際立たせる。
・英数字の太字と手書き英字は読ませるというよりかは装飾的に利用している。情報部分との差別化をすることで、明朝体テキストは読む部分であるということが分かりやすく提示されている。


・全て文章を読まなくても書体と配色から味のイメージ(上品な甘さの中にチョコレートビターの香り…)が伝わる。
・紙袋の写真からプレゼントを想起させる。
・明朝体、お皿に乗った商品、内容説明(こだわり製法など)から特別な商品、高級感、洗練さが伝わる一方で英数字のサンセリフやトップ写真のシンプルな造形の小物類などから比較的気軽に購入できるようなイメージ、20歳前後の学生などにも手に届きそうな親近感。


・写真やボックスは基本四角形だが、配置は必ず斜め方向に向かっていて、全体を見ると緩い波線を描いている。
→スクロールの誘導。
・文章のセクションは右・左・左・右の順。
→1と2、3と4で横長の写真で区切っている。短調にならないための配慮?
チョコレートのカケラと手書き英字の斜め配置が程よく全体を崩し、カッチリしたボックスのレイアウトを緩和させている。
・表示画面に収まる情報を制限(充分な余白を取りひとつのセクションをコンパクトにまとめるなど)することで、スクロールごとに注目すべき部分を分かりやすく提示している。


まとめ

上品さの中にある可愛らしさ。ターゲットは20代前半〜40代女性。

「ケーキよりも気軽なサイズ感で持ち運びのしやすいプレゼントスイーツ」

といった感じでしょうか。流行感度の高い20代後半〜30代男性も購入しそう。季節限定モノによくある「買ってみようかな」で自分用や家族に。


じっと見ていたら本当に食べたくなってきました。個人的にトップ写真の小皿や小物類のマットな質感とか特に好きです。同じピンク色でも影の濃淡で全体がのっぺりとしない。

あと閲覧するときのテンポ感というんでしょうか。「今はここを見てね!」とやさしく誘導されて閲覧者は迷わずに情報を見れるんですよね。呼吸するようなテンポで。勉強になります…!




以上です。

文字にすることでより一層このサイトのすごさ・美しさが分かりました。そしてたのしい。


それではさようなら。

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