16. この年にして開花

どうも、江原茗一です。

8月26日(土)からワンマンライブのチケット一般販売が始まりました。残り枚数が少ないそうなので、宜しければ是非お越し下さい。
・・・・と、書いてからこの記事を投稿しないまま3日間放置していたら完売いたしました。ありがとうございます!

いつも何かを作る時は、曲にしても何かのデザインにしても一旦色々な物を作ってみて捨ててまた作ってを繰り返して正解に辿り着くタイプなので、今回のワンマンに向けた紙フライヤーのデザインもチンタラチンタラとやっていたのですが、よし!やっとほぼ完成したかな!というところで完売となりました。出来た物は、何かに転用しようと思います。

デザイン含め朝から色々な事をしていてかなり集中していたのか、とんでもなく身体がガッチガチだったし見た目もボサボサだった。
角張さんから「完売したよ」と連絡を貰った後、たくさんの方々に来ていただけるということで安堵もして、スックと立ち上がり一人でJO1の『SuperCali』の「全力で WANT IT !100度 向け RUN IT! 無意味さ 高い壁 MY PASSION I OWN IT!」のところを踊ってほぐし&安堵の舞しておきました。体調に気を付けつつ、バンドメンバーの協力を得てワンマンライブの準備を頑張りたいと思います。全力で WANT IT。

ポジティブな言葉最高

最近人に会う度「なんか活き活きしてるね!」と言われる。
身体的にはボロボロで、落ちない謎の肉がついていますし、物忘れが激しくて脳みそが干からびてきている実感があるけれど、確かに活き活きしている。他人から見ても自分の実感としても江原茗一が活き活きしている理由、それは多分、私が今年の2月から本格的にKPOPアイドルのヲタクになったからだと思う。しかもここ数ヶ月はそんな自分を隠すことをやめた。

以前のブログ記事でこんなことを書いた。

「野球が終わってしまって癒しがなく苦痛だ」と親友に話すと、「めいちゃんは推しの男を見つけた方が良い」と言われ、親友が推している男性アイドルグループJO1の話をずっと聞いていた。

https://note.com/meiehara/n/nd54590a623fd

JO1は日本で活動している日本のアイドルグループだけれど、親友の布教の甲斐あって、私の中では今や親しみのあるグループ。だから全力で WANT IT!したりする。
「見つけた方が良いと言われた」云々をブログに書いたのが去年の11月。私はこの時はまだ「私のような奴が、親友のようになれんのかしら」と思っていました。
小学生の時に流行りのモーニング娘。を聴いたり、友達との話を合わせてハブられたくない一心でジャニーズの音楽をさらったりしたことはあったけれど、何かに完全にハマるとか、今で言う「沼る」という経験は一度もしたことがなかった。
モーニング娘。に関しては最終的に『LOVEマシーン』などの編曲しているダンス☆マンの方が聴いていた。洋楽替え歌大好きなので。今でもふとした時に口ずさみます。

野球選手で好きな選手がいたりはするけれど、その前に野球が好きなだけなのでなんかやっぱり、ちょっと違う。
まあでも強いて言うなら、奥田民生は私の中ではアイドル的な存在だったかもしれない(今年のフジロックのアーティストエリアでお見かけしてめっちゃアガった)。
ティーン時代、周りが芸能人やお笑い芸人、アイドルでも異性の推しがいる中、恋的な人を好きになると言う感情に憧れつつも何故かそういうのに興味が無かった。それなのに、30歳を超え突然、私はヲタクの扉を開いた。ただ、助走はついていたかもしれない。

2021年にビデオさん(VIDEOTAPEMUSIC)に誘ってもらい佐賀県嬉野のご当地ソング『嬉野チャチャチャ』を歌った。そしてその翌年、昨年2022年の夏に、嬉野の旅館大村屋さんでビデオさんと一緒にライブをした。『嬉野チャチャチャ』も、大村屋の若旦那がギターで一緒に披露した。
旅館全体をその日のイベントに限定して、お客さんも宿泊して楽しめる素敵なイベントで、ライブの後は散々酒を飲んでDJを見たりお客さんと喋りとても面白かった。

くたびれて用意して頂いた部屋に戻り、贅沢にも部屋ついている温泉に浸かりながらSNSを見ていた。世間は「NewJeansやばい!」のお祭り騒ぎだった。
この時点の私はKPOPを割と聴いていて、以前ならうるさすぎると感じて絶対に聴くわけがなかった曲を、わざわざ気分をぶち上げるために聴いたりするところまでには到達していた。
コロナ禍の少し前からKPOPアイドルの楽曲を耳にすることが増えて、韓国語(+英語)の歌の、メロディと言葉の組み合わせ(詰め込み方、歌い方とか)にある、日本語では出せないフィーリングがとても面白いと思ったので、何か得られるものがないかなあと初めは研究的な感じで聴いていた。それがどんどんと娯楽的に純粋に楽しむようになった。
ただ世間が「NewJeansやばい!」と騒いでいるのを見て、それでも尚私は「後で聴いてみるかあ」とか言って湯に浸かりながら下田逸郎を口ずさんでいました。
そんな7月22日、NewJeansは何の前触れもなくデビュー曲『Attention』のMVを公開していたんですね。

嬉野から帰って数日経った頃、NewJeansはもう3つもMVを公開していて驚いた。早すぎる。
「そういえばー」という感じで世間より遅ればせながら、ストレッチマットの上で柔軟体操をしつつながらで聴いてみるかあと再生した。
そして一曲MVを観終わった後、私は可愛い可愛いパタモンが突然人型のエンジェモンになってしまったくらいの勢いでバニーズ(NewJeansのファンの総称)になってしまった。

今まで「良いな」とか「可愛いな」とか思ったガールズグループはたくさんいたけれど、NewJeansの衝撃は凄かった。発光。今やファンクラブにも入ってしまっている。先日のサマーソニックも行きまして、炎天下命を引き換えにする勢いで姿を拝むことができました。アイドルのライブなんて、DEERHOOFと私立恵比寿中学がツーマンした時以来に見た。調べたら11年前のことだった。ゾッとした。

NewJeansは曲がとても良いのはもちろんなのですが、5人のメンバーには見ているだけでも異常に元気を貰える空気感がある。全員とんでもなく可愛くて細くて踊りが上手くて歌も上手い。集まってケタケタ笑っているだけで素晴らしい。
私は自分が絶対になれない、出来ないことをやりこなすNewJeansに感謝している。彼女たちがキラキラすればするほど爽快。
一番年下のメンバーのヘインちゃんなんて15歳だ。私が15歳の時は、超暗いUKロック聴きながら帰宅部で友達も少なくて将来の夢もなくてちびまる子の永沢くんみたいな奴で「自分はきっと早死にするんだ……いいさ……」とか思っていた。
人が誰しも思う「あの時こうだったら今違っただろうな」という後悔とか考えても無駄なことを見ているだけで癒してくれる、NewJeansが代わりにやってくれているみたいな感覚がある。
しかし2022年は凄かった。人気絶頂の中解散になったIZ*ONEのメンバーが散り散りになって新しいグループが次々登場したり、今となってはNewJeansと同じくらい好きなXGもデビューした。
XGは最高です。XGはNewJeansとはちょっと違って、代わりにやってくれているというより「言いたいこと言ってくれて混ぜてくれる姉御」みたいな感じがあって良い。

と、ここまでガールズグループの話ばかりしているのだが、私がついに扉を開いたのはボーイズグループである。
本当に本当にガチでボーイズグループに興味がなかった。音楽として格好良いと思う曲をリリースしていれば聴くこともあったけれど、メンバーに着目してみようとか名前を覚えてみようとか、コンテンツを見てみようとか一切思わなかった。
一時期周りのミュージシャンが猫も杓子もBTSにハマって「ARMYです」「え、まじ良いから聴いてみな!?」と熱弁してきた時も「そうなんだ」としか思えなかった。
何故だろうか。わからないけれど、多分私なんぞがハマっておこがましい、恥ずかしい、という気持ちがあったのではないかと思う。自己肯定感がベリーベリーエクストラ低いので。
ところが、前回のブログ記事でも名前を出した私をリバウンドに導いたオーディション番組『BOYS PLANET(ボイプラ)』で、現在私を活き活きさせている、人生初とも言えるアイドルの推しと出会ってしまったのだった。
昨年の年末、仲の良い友人たちと都内のエアビーを借りて泊まった。プロジェクターのある場所を選んで、好きな動画を見たりしながら喋ってダラダラしようということで、私に「男の推しを作ったほうが良い」と言った彼女の好きなJO1や、鳥好きの子のオススメ鳥映像を見るなどする流れで、「今度新しくオーディション番組がやるらしいよ」という話になった。
その時も私は「女の子のやつは見るんだけどねえ」とか言っていた。番組自体は年明けの2月にスタートなのだけれど、先行で100人近い候補練習生が一同に歌って踊る映像がYouTubeに公開されていて、それをプロジェクターで流した。
目まぐるしく映る顔顔顔顔顔、女の子の願望を熟知しているかのような表情。若干気持ち悪さも感じる。「やばい。全員同じ顔に見える。ついていけんのかこれ」と正直思ってしまっていた。
「絶対見ような……!!!」と盛り上がるも私は軽い気持ちだった。

そして2月。私が普段から頻繁にテレビ電話をしている2人の友人と一緒にボイプラを観ながら通話することになった。
この時目に止まった練習生がいた。人生何があるかわかりませんね。
軽い気持ちで見るつもりが、番組もめちゃくちゃ面白くてどハマりしてしまった。
その日から毎週木曜日は、3人でテレビ電話をしながら欠かさずボイプラを観ることになり、毎回画面に向かって歓喜したり激怒したり号泣したりしていた。
普段机に向かって無表情で制作しているかイライラすることがあって眉間に皺を寄せていたのが、「あれ、私、笑ってない……?」みたいなことが起きた。クララが立ったレベル。
笑顔になっているから一話終わるごとに顔の筋肉が痛い。リフトアップ効果がある。(と、いいつつお菓子食べながらビール飲みながら楽しんでいたのでリバウンドしてフェイスラインぼやぼやなのだが)
話数を重ねるごとに初回で気になった練習生のことばかり喋っていた私に友人の一人が「めいちゃん、この子に超ハマってんじゃん〜〜」と言った。それでもやっぱり30年以上ヲタクしてこなかった私は「ち、ちげーし!」みたいな反応を返していたのだけれど、結局もう終盤に差し掛かった頃にはビービーキャーキャーワーワー言っていた。異性にキャーなんて今まで言ったことがない。
そして私の推しはオーディションを勝ち抜きZEROBASEONEのメンバーとしてデビューしたので、私は今も引き続きヲタクをしている。めでたしめでたし。

と、こんなにも長ったらしく、誰も興味がないだろう話をだらっだら書いたわけですが、今回私が言いたいこと、書きたいことは何か。
それは、ポジティブな言葉は最高だ!と言うこと。これを言いたいがために、私の開花エピソードを長々と……。話が長い人は嫌われるよ。

私は自分のことを人に比べてネガティブで、自信がない人間だと思っていて、普段からネガティブなことばかり口に出して過ごしている。でも正直それがデトックスになっている説もある。
前にも書いたけれど、本当に普段からほぼ無表情or眉間皺寄せで机に座って「ああもうだめだ」「はい、終わり」「終了さよなら」等々自分に向かって言っており、ポジティブな言葉なんてほとんど言わない。私ほどでなくても、そうなってしまっている人は少なからずいるのでは。
人と会っている時には出来る限りそうならないように注意してはいるものの、割と後ろ向きなことを言ってしまう性分。思っていることを言うのは良いことだと思いつつ、あまりに言いすぎるのは普通に考えて良くない。この歳になってダサいと思うのでやめたいのだが、ポロっと出てしまう。
ところが一日のうち発言が9割ネガティブ1割ポジティブだったとして、今は5割5割くらいになっているんじゃないかと思う。
ヲタクになったことで、推しに対して「好き」とか「最高」とか「可愛い」とか良い言葉を常日頃から何度も何度も発しており、お陰様で、身体に蓄積された何かが放出されて風通しが良いような感じがする。
昨年は特に最悪なことばかり起きていたので、このままだと人間として終わりだなあと不安を抱えながら迎えた本年本厄、終始ヴィランか妖怪みたいな発言ばかりしていたのに、若くて努力家で可愛い格好良い男の子に救われてしまった。(これだけ見たら「大丈夫?」と言われそうだ)
毎日「推しが頑張っているから頑張ろう!」とか思っている。
この話を読んで苦笑いしているあなたは、もうすでに幸せであるか、この先私と同じ経験をするかどちらかだね。

まあネガティブであることには変わりないし5割5割の比率が変わることもこの先無いんだろうけど、ネガティブの荒廃した大地にポジティブの芽がぽつっと生えたって感じですか。
しかも発言だけではなくて、今まで昼に起きてたのが早ければ朝7時8時に起きて活動しているという驚き。何をするにしても「推しも頑張ってるし?」みたいな感じで頑張れている。
ああ、今書いていて思った。ティーンの時にヲタクになっていなくて良かったのかもしれない。ティーンの時になっていたら、その効力が今頃無かったかもしれない。30を越えてヲタクになったからこそ、その恩恵を実感することができたのかもしれない。私は然るべき時にヲタクになったのだ。感謝。
坂本さんも「好きっていう気持ち叫ぼう」って言ってたしね。

書くことがないのかな?と思われそうです。
何はともあれ10月15日のワンマンに来てくださる予定の皆様、何卒よろしくお願いいたします。
頑張って支度します。

ではまた。

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