12. 走れない

どうも、江原茗一です。

お知らせです。cero髙城さんにお誘いいただき阿佐ヶ谷Rojiで開催されている『ビブリオ・ロジvol.3』に登壇します。2月20日です。
ご予約は → rojiasagaya08@gmail.com まで。定員30名のようです。
追記:ご予約締め切りました。
ちなみにご質問いただいたのでこちらでも周知しておきたいのですが、ライブではないです。本についてお酒を飲みながら喋る会です。
髙城さんのツイートを引用すると……、

ということです。そんなわけで、髙城さん松永さん私というメンバーで20日は行われますのでもし宜しければお越しください。
私は今何冊かを浮気浮気の同時進行で読んでいるので、そのうちのどれかがこの日までに読み終わればそちら一冊と、テーマに沿った何かもう一冊を選んで臨みたいと思います。聡明なお二人とトークするのは正直恐ろしいですが、頑張ります。

先日、Hei Tanakaのワンマンへ遊びに行きました。Hei Tanakaでドラムを叩いている池ちゃんは、私が三人編成のバンドで活動していた時にドラムを叩いてくれていて、三人編成が終わって以降は頻繁に会ってなんでも話せる仲良し友達。
池ちゃんと始めて会ったのは確か国立の福助で馨さんたちがやっていたDJイベントだったはずで、酒飲むでっかいニイちゃんというのが池ちゃんの印象だった。ま、今もか。その割とすぐ後にHei Tanakaの最初のワンマンがあって、そこで始めて池ちゃんがドラムを叩いているところを見た。その時もWWWで、今回もWWW。
Hei Tanakaのライブは昨年11月のカクバリズム20周年ライブでも見ていたけれど、改めて今回ワンマンという形でHei Tanakaのライブを見て、最初に見た時と比べ物にならない程変なバンドになっていて面白かったし、池ちゃんももっと個性的なドラマーになっていたので、とても感動しました。
そして、二人のダンサーさんもカメラマンの南さんもゲストミュージシャンも含め、全員で一つの塊という感じだったのが一番良かった。
私も一応サポートしてもらってバンドでライブしているけれど、やっぱり私がmei ehara(と改めて言うとほんと恥ずかしい)なのでライブの立ち位置的にもサポートメンバーは全員後ろにおるわけだし、なんか自分がフィーチャーされている感じがして小っ恥ずかしくもの寂しくプレッシャーがあるし、塊感を出したいと常々思っているけれど全然できてないと思う。
立ち位置とか関係なく塊感・集団感、一味感を出すためには私がしっかりしなきゃならないんだろうと思っているけど全然できない。だからHei Tanakaやceroや思い出野郎Aチームやっていうかカクバリズムの所属バンド全て、見ていると全員で一つの塊という感じがして羨ましく思う。一体感を作る技術がある。大事ですよね、そういうの。
HeiはTanakaというくらいだから馨さん発端の馨さんのバンドなのかもしれないけれど、先日のHeiワンマンはとにかく全員がTanakaという感じでとても良かったです。
お客さんもいっぱいだった。私は会場に行く前に猫のドライフードを買ってしまいバックパックに入れて背負っていたので途中から腰が爆発寸前だったけれど、最後までとても楽しかったです。

ライブが終わった後、軽く打ち上げに参加することにした。30人近くいる飲み会って本当に久しぶりだった。己をほっておいたらナチュラルに朝までいてしまいそうな気がしたので、やることがあるという気持ちを強く持って終電の時間をちゃんと調べた。でも次々登場するHei周りの個性的な人たちと会話をしていたら終電5分前になっていることに気が付いて、もう何年ぶりかわからない位のスピードで猛ダッシュして駅まで行った。こんな時に限って猫のドライフードも背負っている。結論、全然間に合わなかった。終電ってだいたい2分か3分くらい乗る人を待っているパターンだと思ってそこに賭け走ったけれど。完全に時刻通りだった。改札を出て打ち上げ会場に戻りました。
何が言いたいかって、自分の走れなさにびっくりした。猫のドライフードのせいにできない。走ってる途中で今まで感じたことのない種類の苦しさを体験した。夢の中で走っているような感じ。スローモーション。体が重いし錆び付いているかのように足が上がらない。今はもう前腿が筋肉痛です。
帰って仕事しようと思っていたので帰れなかったことにショックだったけれど、それよりも何よりもとにかく走れないことが本当にショックだった。もう何かが起きても逃げられないと思う。そう確信した。もしもこの先世界で走り逃げなければならない何かが起きた時、その時私の隣にいることになった人はどうぞ私を見捨てて下さい。走れないので。
走れないなら訓練が必要だけど、運動する気にもならない。だって寒いじゃん。去年ダイエットすることにハマっていると豪語したのだけれど、最近制作期間で座りっぱなしのつまみ食い生活、着実に減らした分を取り戻してきている。もうどうすることもできない。

ではまた。

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