井上明紀

毎日何の音楽聴こうか悩んでる人。 兵庫県の劇団で作家やってます。 月一で劇場に行く程度の映画好き。 芝居は年一くらいしかみません。

井上明紀

毎日何の音楽聴こうか悩んでる人。 兵庫県の劇団で作家やってます。 月一で劇場に行く程度の映画好き。 芝居は年一くらいしかみません。

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  • めいどう音楽音楽レビュー

    洋邦問わず好きなのを好き勝手にレビューしたいと思います。

最近の記事

PERFECT DAYSで唯一不満だったこと

少し日が経ったが、PERFECT DAYSを観に行った。 音楽ファンとしては、ルー・リードやパティ・スミスの曲が使われてたりと注目ポイント満載で、感想を書かれている方もその手の音楽を嗜んでそうな拘りを感じる方ばかりな気がする。 大衆向けではなく、明らかに人を選ぶ作品なことは間違いない。 かなり賛否両論な作品となったようであり、平山フェアリー説など面白い論評が沢山流れている。 私はとても良い作品と感じた方で、機会があればまた観に行きたいと思っている。 が、一箇所だけ気に食わな

    • ビヨンセの逆襲

      TEXAS HOLD ‘EMが話題になっている。 今のところSNSの評価はこんな感じのイメージ ビヨンセのファン。いつも最高でありがとう! ビヨンセが白人の保守層に喧嘩を売った! ギャフンと言わせてやれ! カントリーを白人から取り戻せ。 報道がテイラーばっかでうざい。やはりビヨンセの方が偉大。 これ、カントリーなの? ビヨンセ苦手だけど、この曲は結構好きかも! 一番多いかなと感じたのが、2と1と6かな。 1は、いいね! 2は評論家に多いかな? まあでも、そうだよ

      • 久しぶりにMidnight Bankrobbertsの『冬のピノキオ』を引っ張り出した。 歌詞カードの1番始まりが『ルルといた夏の日』って初めて気づいた。

        • なんとなく万年筆を使っている人

          音楽のことばっか書くのにも飽きてきたから、身の回り品について書く。 万年筆をかれこれ7年近く使っているが、周りはボールペンやシャープペンシルばかりである。当たり前ながら今のご時世に万年筆など、理由がなければ選ぶはずがない代物である。 そこで万年筆を選ぶ理由について考えてみた。 実用性 そんなものあるわけがないだろう。 何しろ外でインクが切れたらおしまいだ。コンビニにカートリッジが売られているか? 私は見たことがないぞ。 実用性を重視する方は万年筆なんて感心を抱かずに、コ

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        • めいどう音楽音楽レビュー
          4本

        記事

          今まで行ったライブ、フェスを覚えている限り簡潔に書く

          1.野猿 小学4年生くらいの時 大阪城ホールだったかな  解散コンサートだった気がする。魚の被り物をしていた以外の記憶が薄   い。MCは面白かった気がする。 2.モーニング娘。 小学4年生くらいの時 これも大阪城ホールだった気が  THEピースって曲がお披露目された時かな。アイドルのコンサートに行く  気恥しさのせいか、あんまり覚えていない。辻ちゃん加護ちゃんの法被を  着ている人はいた。 3.矢井田瞳 中学生くらい? 大阪ドーム(現京セラドーム大阪)  MCが面白かっ

          今まで行ったライブ、フェスを覚えている限り簡潔に書く

          チバユウスケがいなくなったあとの世界

          チバユウスケが死んだ。 Xで悲痛な叫びが投稿されている。 「ミッシェルにも、The Birthdayにも間に合わなかった」 私はミッシェル、ROSSOには間に合わなかったが、今となっては幸運にも The Birthdayには間に合った それでも、98年のフジロックの映像とか、THEE MOVIE(アベフトシが亡くなって制作された、ラストライブのドキュメンタリー)を観ていると、そこにいない自分に疑問を持つ。 ミッシェルのアルバムを聴いても、心のどこかで間に合わなかった自分

          チバユウスケがいなくなったあとの世界

          ロックは死んだと言いたい人、大体そんな自分に酔ってる説。

          かといってロックは死んでない! って声高々に叫ぶ人もちと好きではない私。 一時期結構ロック死去説がXとかで多く目障りだった。最近ちょっと減ったかな。 でもその内、ヒップホップ死去説とかも流れるんだろうな。マジでうんざりする。 そもそもロックってどれだけ死んだ扱いにされてるよ。10年に一回くらい言われてないか? ひょっとして、世界には『ロックを許さないの会』なる裏の組織があって、そいつらが世界のメディアを牛耳る度にロックは死んだと喧伝される。 まるで5G有害説のようなくだらな

          ロックは死んだと言いたい人、大体そんな自分に酔ってる説。

          Suchmos『THE ANYMAL』

          2016年当時、音楽シーンの新しい波に酔いしれていたみなさん。Suchmos聞いてますか? もしかして、すぐに来た違う波に乗っていっちゃいましたか? 彼らが『THE ANYMAL』なんて出しちゃったから、こりゃダメだとそっぽ向いちゃいましたか? しかしそれは勿体無いよってことを言いたい。 まず『THE ANYMAL』は文句なしの大名盤である。私もSuchmosの作品ではブッチギリに好きな作品だし、もし彼らに"その後"があるとすればを想像せずにはいられない。 しかしその後はな

          Suchmos『THE ANYMAL』

          邦ロックとかロキノン系とか、意味がないようであるような意味不明なジャンル

          2000年代の邦ロック限定で名曲ランキングを作りましょうって企画がちょっと前に始まって話題になった。 結果、日本ロックシーンについて議論が活発になった。 邦ロックってなんやねんこれこそが良くも悪くも物議をかもしたランキングである。 まずいい意味での物議。 これ、邦ロックなの? 結果を見て、これはロキノン系のランキングではないかという意見が沸き上がった。 私は邦ロックもロキノン系も一緒じゃないの? と思っていたので、存外そうでもない認識の方が多いんだなと思った。 じゃあ

          邦ロックとかロキノン系とか、意味がないようであるような意味不明なジャンル

          フジロックは修行であるって、意外と言ってる人が少ない件。2011年フジロック体験記編Vol.3

          ※今回は、ど近眼という過酷な運命を背負った一人の若者が、恐るべき事件に巻き込まれた話である。 私は人生の半分くらいを、メガネと共に過ごしている。 朝起きてまずやることは、暗闇から手探りでメガネを探すことだし、夜寝る前にはメガネを外して今日に別れを告げる。 そんな人にとってメガネの破損は、生活に支障が出るレヴェルの事件である。 まず外を出歩くのは危ないし、文字も読めない。 そんな悲劇が、まさかのフジロックの夜に起きた。 大事なことなので、冒頭にこの時の教訓を書いておく。 モ

          フジロックは修行であるって、意外と言ってる人が少ない件。2011年フジロック体験記編Vol.3

          フジロックは修行であるって、意外と言ってる人が少ない件。2011年フジロック体験記編Vol.2

          前回はこちら 希望もクソも感じられない道を歩き続けて十分くらい。 すっかり旅の気分も消えて、背中から帰りたいオーラを放ちながらトボトボ歩いていた。 慣れない深夜バスで寝不足だし、何か気持ち足も痛い。メガネは雨で洗われて視界が悪い。おまけに霧が出ていて不気味である。 大体ロックフェスなのに、聞こえるのは雨音ばかり。 この世界には神はいないのかと思った時、私は約束の地に辿り着いた。 ここに祠を建てようと誓った。 初心者フジロッカーの皆様。皆様はとっくにご存知かもしれませんが

          フジロックは修行であるって、意外と言ってる人が少ない件。2011年フジロック体験記編Vol.2

          フジロックは修行であるって、意外と言ってる人が少ない件。2011年フジロック体験記編Vol.1

          先日、後輩にフジロックのエピソードを話したら、「それ、書いたらいいんじゃないですか?」と言われた。 すっかり気をよくしたのもあるが、フジロックの過酷エピソードってあんまり語られてないんじゃないかと思って書くことにした。 初めて行く時は情報がなくて都会在住のシテイボーイたる私は地獄を見た。 その後3回行ったけど、全部地獄を見た。 それでもフジロックを愛している。 この記事は、これから地獄のフジロックを経験するであろう方がフジロックを愛してくれることを目指して書く。 初めて行っ

          フジロックは修行であるって、意外と言ってる人が少ない件。2011年フジロック体験記編Vol.1

          カネコアヤノ 『タオルケットは穏やかな』

          音楽がティッシュの如く消費される時代になったが、世間では困っている様子はない。むしろ「え、まだティッシュでケツ拭いてるの? ちょっとそういうの求めてないです」と言われる時代。 要するに、TikTokで曲が消費されることが当たり前な時代。バズる曲を求めて三千里。 みんな同じ行き先の市バスに乗って同じ停留所に降りる。 私はヒッチハイクで日々Spotifyをディグる。たまにディスクユニオンにも行く。 いやー、ホントに私困っちゃうんですよねー。 世の中にはまだ未聴の名盤がたくさんあ

          カネコアヤノ 『タオルケットは穏やかな』

          ミドリ 『あらためまして、はじめまして、ミドリです。』

          2010年代の音楽シーンの評価もそろそろまとめられつつある昨今。 流石にネット社会はそういうのが非常に速い。回線速度が向上するにつれ、時代の総括をするときの余韻に浸る暇もない。 しかしこのネット社会のおかげか、当時は陽も当たらなかったシーンが今更ながら注目されるなんてこともある。昨今のリバイバルブームなんて、ネットがなければ起きなかったであろう。 去年か一昨年くらいに、ミドリの『あらためまして、はじめまして、ミドリです。』が海外の一部音楽ファンから評価を得ているという話を耳

          ミドリ 『あらためまして、はじめまして、ミドリです。』

          台風クラブ 『初期の台風クラブ』

          NEWFOLKが熱くなって、どれくらいだろう。 私がこの素晴らしいレーベルのことを最初に知ったのは、確か台風クラブの『初期の台風クラブ』ってアルバムだったと思う。 それまではTwo Door Cinema Clubに代表されるようなダンスロックっぽいのが主流だったけど、Suchimosが登場した辺りから昔の音楽を再構築したようなバンドが増えた。 台風クラブが全国の音楽ファンから注目を浴びたのはSuchimosの『THE KIDS』と同じ年、満を持して『初期の台風クラブ』を

          台風クラブ 『初期の台風クラブ』