2020/03/18; 生を与えることについて

たまたまこの文章を読んだ方、ちょっとだけでも、「出産」や「家族」などについて考えてみてください。拙い文章で申し訳ないですが、何卒お願いします。

先ほど、医者の卵であるYさんと銭湯に行ってきました。Yさんは現在産婦人科で研修を受けており、手術を見学したり、病院に当直したりして経験を積んでいるそうです。そのお話をちょっとだけお聞きして、これは覚えておかなきゃな、と思ったことを記録しておきます。

皆さんは出産に対してどのような印象をお持ちでしょうか。
私は、新しい生命の誕生とか、新しい家族を迎えるとか、明るく前向きなイメージを持っていました。ただ、それは非常に一面的な見方なんだと気付きました。

もちろん子供が生まれることは生命の神秘であり、素晴らしいことに間違いありません。しかし、出産には大変な痛みが伴い、1歩間違えば母親・子ともに命の危機に瀕することとなります。出産とは、”生”を生み出すと同時に、”死”と隣り合わせの営みなのです。
産婦人科医の方々は、いかに”死”を遠ざけ”生”を近づけるか、そんな勝負をしています。

実際に手術を目にしたYさんの言葉には重みがあり、緊張感に満ちた院内の様子が伝わってきました。
出血多量で輸血を受けながら出産する事例や、生まれる前に子供が死んでしまう事例もあるそうです。”出産”の明るいイメージの陰に隠れた残酷さを直視すると、怖くて辛くて、眠れなくなりそうです。

しかし、だからこそ、五体満足で生まれ、これまで健康に生きてこられたことは、本当にありがたいことだと実感しました。私や私の姉に生を与え、なお元気に暮らしている母親は、本当に偉大です。
そして、毎日新しい生命の誕生に尽力して下さっている産婦人科の先生方、本当に頭が下がります。あなた方のおかげで今の私たちがあるのですね…。

これまで、出産に関して無知だったことが非常に恥ずかしく、情けなくなりました。知る機会がなかったとも思いますが、私も無意識に目を背けていたのかもしれません。
周りの方々はどれくらい知っているのでしょうか…?これから私たちの世代は、結婚や出産について考える時期になります。多くの人が正しい知識を得て、考え、幸せな家庭を築いてほしいと願っています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
あまねく母親、子、産婦人科医に幸あれ。

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