見出し画像

「Dear Meiji」 4年 常盤亨太

「Dear Meiji」
法学部法律学科 4年 常盤亨太(FC東京U-18)

先日、パリ五輪が閉幕した。東京五輪からの4年間だけでなく、競技を始めた瞬間からその日に至るまで、これまでの全てを賭けて戦っているアスリートの姿に心を打たれた。
彼、彼女らは皆超一流のアスリートであり、間違いなく日本を背負って闘っていた。
次は自分が誰かに活力や希望を与える存在になりたいと強く思った。

今回、4回目にして最後の部員ブログを書かせていただきます。是非ご一読ください。

まず初めに、日頃より明治大学体育会サッカー部を支えてくださっている皆様、いつも手厚いサポートをしていただきありがとうございます。皆様のご支援のおかげでこの組織は常に環境が良くなり、素晴らしい環境の中で日々を過ごすことが出来ています。この感謝を胸に明治らしく前へ向かっていきたいと思います。

「こんにちは。FC東京u-18から来ました常盤亨太です。法学部法律学科に所属します。」
大声で自己紹介をして、決意表明をしたのが2021年の2月だった。
始動日のミーティングはラグビー部のミーティングルームを借りて行った。ワクワクと期待と少しの緊張。これからどんな4年間が待っているのか。どんなことがあっても絶対に諦めない。ここで夢を掴もうと改めて覚悟を決めた日でもあった。

明治との出会いは高校1年生の頃の八幡山グラウンドで、自分にとってユースで初めてスタメンで使ってもらった試合の対戦相手だった。とにかく異次元であった。0-10くらいのスコアになり、プロに1番近いのはユースじゃないのか?と思っていた自分には衝撃の連続であり、大学生はここまでレベルが高いのかと思い知らされた。

あの時がきっかけであった。

その後も年に一度のペースで試合をさせていただく中でこの組織に興味が湧き、なぜこれほどまでに強いのか自分の目で確かめたかった。

高校3年生に差し掛かるタイミングで大学を考え始めた。

その段階で自分に興味を示してくれた大学の練習を見に行った。ユースの延長線上のような練習、笑いながら楽しそうに練習をしていた。それぞれに良さがあると思うが、ラストチャンスの4年間が同じように過ぎていいのか?
4年間を死に物狂いで取り組める場所を欲していた。

その後すぐ、ユースの監督に進路希望を聞かれた。
第一希望、明治大学 すぐに書いて提出した。
練習参加もしてないし、入れる保証は何もないのにそう記入してそれ以外は書かなかった。そこに自分の求めているものがあると練習試合を通じて感じていたし、ここになかったらどこにもないなと直感で思った。
ユースのスタッフの方々が自分のために働きかけてくれてようやく明治に練習参加できることになった。待ち望んでいた練習参加。

自分の想像を遥かに超える世界がそこにあった。

まず、挨拶、凛々しい姿、全員が生き生きとしていて、活気があった。人間性が鍛えられていた。さらにサッカーでは妥協は許されない飽くなき追求心。こだわりとそこから生まれる厳しさ。真剣なぶつかり合いと互いをリスペクトする姿勢。1回の練習に鬼気迫るものを感じた。毎日が一瞬一瞬がそれぞれの勝負なんだと感じた。ここで勝負をしたいと思い、他の特待とか話をくれてるとかそんなのは明治と比べたら何も魅力を感じなかった。
そこからセレクションを通して入部をし、現在に至る。その間、各学年の時に感じていたことは過去の部員ブログを読んでいただきたいと思う。

2023年12月24日
全日本大学サッカー選手権(通称インカレ)優勝。
シルバーコレクターの自分に全国優勝の景色を見せてくれた。
頂点に立たないと見えない景色が確実にあった。
とにかく4年生が重要だった。どんな時でもチームのために明治を背負って体現し、誰かのために行動する最高の主将がいた、自分が試合に出れなくても嫌な顔一つせず黙々と努力を続ける副主将がいた、自己犠牲の塊のようなスーパー主務もいた。それぞれの4年生像をそれぞれが作り、それに引っ張られるように全員がチームを良くしていく。

間違いなく記憶に残る体験であり、これが明治なんだと再確認できた。
もちろん結果が出たから言えるのかもしれないが、あの期間は練習から日常生活まで全員が全てをインカレに賭けていたし、全員が明治のために、勝率を1%でも上げるために、それぞれのベストを尽くしていた。

あの経験を今年もさせてあげたい。

2024年2月 シーズンイン
4年生となり、明治でのラストシーズンが始まった。
何も分からない1年生時代から、明治大学体育会サッカー部の副主将になり、明治の4年生になった。象徴として全てのことが求められる立場になった。

気がつけばこの明治での生活も残すところ4ヶ月と少し。振り返れば与えられてばかりの3年半であった。
この組織に入り、人間性を徹底的に追求する大切さを教えて貰った。
下級生時代は雑務を通してどうやったらこの組織をより良く出来るのか、どうやってこの組織の良さを引き継ごうか。
時にはぶつかり合いながら。
24時を回った倉庫で本気の喧嘩をしたこともあった。
けれど、少なからずそこにこだわりがあったし、いつでも真剣だった。
雑務の1つに、そのたった一つに真剣になることを教えて貰った。
サッカーだってそう。リーグのタイトルも、インカレも、今年のアミノだって。全てみんなのおかげで掴み取れたし、みんなに与えて貰った。

じゃあ俺は?何を伝えることができている?何を与えられている?

足りない。

躍道というスローガンと共に圧倒というテーマを掲げ、日本1にこだわっている今年。
本当に全ての面で日本1なのか。基準は落ちていないか。過去の先輩方が築きあげた組織をより良いものにできているのか。
現状に甘んじているようでは衰退していく。いや、衰退は始まっていて、今すぐにでも変革をしなければ手遅れになるかもしれない。

もう一度。

もう一度自分に問いただす。
何故、この組織がこんなに好きになったのか。何故、成長できて、夢を掴むに至ったのか。
恩返しはできてるか?

残りの期間。まず自分がやる。
サッカーも人間的にも。これが明治の4年だと。納得感と説得力のある力強い4年になる。

そして伝える。継承していく。
必死になって一つでも多くのことを伝えていく。変わっていく時代の中で、変えてはいけない大切なことを。絶対に譲れないことを譲るつもりはない。妥協はしない。それが後輩のためになると思っている。この組織がアップデートされながら次の100年、そしてその先も登り続けることに繋がることを信じて。

同期のみんな。
俺含めて全員まだまだやれるでしょ?
こんなもんじゃないでしょ?
一つでも後悔を残さないためにも、全員が胸張ってやりきったって終わるためにも1番努力しよう。
いつでも全力で向き合ってくれるスタッフの方々に恩返ししよう。
後輩たちに最高の景色見せよう。
支えてくれる全ての人に感謝しよう。

そしてみんな。
今年の全てのタイトルを取りに行こう。
アミノは取った。
あとは、大臣杯、リーグ、インカレ。
全てが最後の大会だから想いはより強くなる。
栗田監督をはじめとするスタッフの方々を胴上げしよう。
最高の校歌をスタジアムに響かせよう。
明治を体現しよう。

最後に、この4年間、人としてもサッカー選手としても成長させてくれた明治大学への感謝を結果で示し、残りの期間悔いなくやりきりたいと思います。

長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございます。


次の4年生の部員ブログは寮長の木内達也です。
無尽蔵のスタミナでピッチと寮内を駆け回り、全てのことをカバーしていく男です。
そんな彼のブログにご期待ください。

常盤亨太(4年=FC東京U-18)
法学部法律学科。MF。

【過去のブログ】


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?