『挑越、繋翔、邁新・・・志創』 4年 林幸多郎
『挑越、繋翔、邁新・・・志創』
法学部法律学科4年 林幸多郎 (サガン鳥栖U-18)
こんばんは。
今回、今年度最初の部員ブログを担当します。
明治大学体育会サッカー部主将の林幸多郎です。
いよいよ大学最後の一年が始まりました。
右も左も分からず、この明治大学体育会サッカー部に入部したあの日から早3年、
本当に色々な経験をさせていただきました。
これまでのブログでは理屈っぽい内容ばかり書いているので、今回は今の自分の思いを素直に書いてみたいと思います。読みにくい部分も多々あると思いますが、最後まで読んでいただけると幸いです。
〜挑越〜
・関東大学サッカーリーグ 優勝
・アミノバイタルカップ 優勝
・総理大臣杯 優勝
・全日本大学サッカー選手権大会 優勝
・東京都サッカートーナメント 優勝
大学サッカーにおける全タイトルを獲得、5冠の達成
圧倒的な結果を見せつけられた2019年シーズン。
明治ってこんなに強いのか。
当時1年生だった私は驚愕した。
トップトップで試合に出れる想像ができない。
今までの自信はなんだったのだろう。
すごいのはサッカーの成績だけではなかった。
2019年12月22日 インカレ決勝
響き渡るアカペラの校歌は今でも忘れない。
ほぼ全員が高校ではエース級の選手、それでも試合に出場するのは11名。
試合に出られない悔しさを押し殺し、チームの為に全力で応援するメンバー外の選手たち。
「全力」とは簡単に口で言えるが、この組織はその基準が並外れている。
他の大学ではプレーしている選手を嘲笑うかのような中途半端な応援が見られる中で、1〜4年、学年関係なく声枯れるまで声を出す。
これが「明治」なんだ。
ただただ驚きの連続、そんな一年だった。
〜繋翔〜
新型コロナウイルス感染拡大
誰も予想できないシーズンの幕開けだった。
例年通り2月にシーズンが始動したものの、新型コロナウイルスが日本でも蔓延、結果4月からサッカー部の活動が停止した。
サッカーができない期間が続いた。
未知のウイルスに社会が混沌としている中、自分達には何ができるのか、今なにをすべきなのか。
今まで当たり前のようにやってきたサッカーがなくなり、改めてサッカーという世界がいかに狭かったかを実感した。
6月から流通経済大学さんを始め、多くの方々の尽力のおかげでリーグ戦を開催することができたが、無観客の公式戦や総理大臣杯の中止など、これまでとは全く違うコロナ禍での大学サッカー。
全力で応援する、チーム全員で戦うことを大切にするこの組織には痛手だったと思う。
それでも、2019年度を経験した4年生が明治を継承するために奮闘し、関東リーグ連覇を残してくださった。
そして、2020年シーズンでは、明大サッカーマネジメントの設立に伴い、須貝主将を中心に学生で「2050年にサッカー部がどうありたいか」をテーマに考え、明大ビジョン2050を作成した。
写真にもあるチームスローガンをもとに、これまでサッカー部が追求し続けてきたものを具体化、言語化したもの、そしてこれからの明大サッカー部に求める姿が記されている。
明大ビジョン2050の「変えてはいけないもの」に書かれる4つの項目は特に明治大学体育会サッカー部が存続するために譲れないものだ。
〜邁新〜
100年目の重圧
この年、明治大学体育会サッカー部は創部100年を迎えた。
『邁進』
100年の歴史を繋翔し、信念を持って新たなことに挑み続ける
このスローガンを掲げ、2021年シーズンに挑んだ。
コロナ禍2年目ということもあり、少しずつ有観客の試合が増え、また日常に戻るのではないかと思われたがそう上手くはいかなかった。
コロナウイルスは猛威を奮い続け、今まで出ていなかった当部にも陽性者が発生。
シーズン中の活動停止を経験し、6年連続決勝進出をかけた総理大臣杯もアミノバイタルカップで敗退、リーグ優勝も目の前にして、指の間からこぼれ落ちるように手放した。
チームとしても、個人としても悔しいシーズンだった。
3年生になって初めて、憧れだった紫紺のユニフォームをいただき、試合に出れる権利を得た。
だからこそ、結果を出せなかったのが本当に悔しかった。
明治に入って一番お世話になった4年生のために絶対に勝ちたかった。
4年生と笑って終わりたかった。
そして、今まで明治を牽引してきた4年生のバトンは自分達に引き継がれた。
〜志創〜
『志創』
創部101年目を迎え、明治の変革期に立つ私たちが高い志を持って新たな明治を創り上げていく
今年はこのスローガンを掲げた。
私が入学してからの3年間で明治大学体育会サッカー部の環境は目まぐるしく変化した。
2019年にはグラウンドの張り替えが行われ、2020年には明大サッカーマネジメントが設立。ダイトー水産株式会社様を始め、多くのスポンサーの方々に日々サポートしていただいている。
さらに、2022年にはサッカー部に新たな合宿所が誕生することが決定し、2023年の春に竣工予定だ。
何がこのように環境を変化させたのか。
なぜ自分達をサポートしてくれるのだろうか。
それは間違いなく明治大学体育会サッカー部を創り上げてきたこれまでの先輩方、OBの方々のおかげだ。
そのことを絶対に忘れてはいけない。
毎年、毎年メンバーが入れ替わる大学で、明治のDNAを引き継ぐために、それぞれの世代の4年生が明治の象徴となり創り上げてきた。
その産物が今の環境だ。
私たちはその環境に立たせてもらっているだけ。
私たちは何も成し遂げてない。
あと2.3年すればこの整った環境に今を知らない、昔を知らない選手が入部するだろう。
この環境が当たり前と思う世代が来る。
101年目を託された僕たちの最大の使命は、
これまでの先輩方が汗水垂らして築いてくださった伝統を引き継ぎ、進化させ、次なる100年への一歩を踏み出すこと。
何十年経っても、部員が誰に変わろうと、明治が語り継がれるように伝え続けること。
明大サッカー部の歴史に比べれば、私が在籍した3年間など、ちっぽけなものであるのは間違いない。
それでも、3年間、この組織で積み重ねてきたものには自信がある。
この明治の心髄を追求し続ければ、必ず結果はついてくる。
私は明治のために1年間戦います。
それはピッチだけではありません。
託された使命を果たすために。
後輩に最高の明治を残すために。
そして、この組織には最高のスタッフ、最高の選手、最高のマネージャーがいます。
これから始まる長い道のり。
険しい道も幾つもあるでしょう。
辛い時は支え合って、楽しい時はみんなで喜んで。
全員で、最高の明治を創っていきましょう!
最後になりましたが、日々、明治大学体育会サッカー部をサポートしていただいているスポンサーの皆様を始め、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。いよいよ、明日からリーグ戦が始まりますが、明治の誇りを胸に一戦一戦全力で、愚直に戦います。
今後とも、明治大学体育会サッカー部への温かいご声援をよろしくお願いします。
次の4年生の部員ブログ担当者は町田ゼルビアユース出身の鈴木舜平です。毎日、のほほんと生活してそうですが、たまに見せるリーダーシップが僕は大好きです。
最後のブログで今年にかける想いを綴ってくれるそうなのでご期待下さい。
林 幸多郎(4年=サガン鳥栖U-18)
法学部 法律学科 / DF
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