「明治のマネージャーたる者」 1年 門脇暢人
「明治のマネージャーたる者」
文学部文学科日本文学専攻 1年 門脇暢人(鎌倉学園高校)
こんにちは。
今回、部員ブログを担当いたします、文学部文学科 マネージャー1年 門脇暢人です。
はじめに、日頃より弊部をご支援くださっているすべての皆様に深く御礼申し上げます。試合会場に足を運んでくださる方、配信で観戦してくださる方、MSMを含めた弊部事業でお世話になっている方、連盟の方々、審判の方々、その他さまざまな形で関わってくださっているすべての皆様のおかげで、恵まれた環境で活動できております。いつもありがとうございます。
明治の部員として発信できる一年に一度の貴重な機会、どのようなブログにしようか悩みましたが、マネージャーとしてチームに関わる身である私が思うことを率直に綴りました。稚拙な文章ですが、最後までお読みいただけると幸いです。
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師走も迫り、シーズンは佳境を迎えているわけだが、4月に活動参加、5月に正式入部させていただいてから思い返すと様々なことを経験してきた。
明治としての逞しさに衝撃を受けた関東リーグアウェイ法政戦、
初めてベンチマネージャーとして臨む試合で何もできず、チームの勝利と裏腹に不甲斐なさを感じたILアウェイ青山学院戦、
分析部のメンバーとして格別の勝利を味わった関東リーグアウェイ東京国際戦、
一週間に及ぶ川上村合宿、
ホーム試合での運営担当としての活動、
そして先日の新人戦関東優勝。
そこで浮かぶ疑問。
それぞれの場面で、私はチームの力になっただろうか。
明治のマネージャーとして、存在意義を示せていただろうか。
幸いなことに、様々な角度からチームに貢献するための役職を務めさせていただいている。練習や試合時のマネージャー、今年発足した分析部、ホーム試合の運営担当。
すべて、私にしか(広義的には「マネージャーにしか」)できないことがあると信じて全力で取り組んできた。どの役職を果たすにもまだまだだが、少しでも部のためになりたくて、自分の出しうる限りの精力を尽くしてきたつもりだ。
それでも、ふとした時に思う。
”でも、本当にチームのためになっているだろうか。
いまの私にどれくらい存在意義があるだろうか。”
そして、ふつふつと湧き上がってくるのが、川上村合宿でのあの感覚。
焦り。不安。
この部はサッカーのためだけでなく人間形成の場とされていることもあり、選手たちは積極的に部のための行動をする。下級生には個々に割り振られた仕事があり、全員がそれを全うする。入部してからそのことは知っていたが、合宿でその組織力の高さに驚かされた。
そして、焦った。不安になった。マネージャーとしての自分の存在意義が薄れた気がしたからだ。
食事の準備は選手が手伝ってくれたし、練習の準備・片付けもやろうと思えば選手だけでできるだろうし、洗濯に至っては選手が寮で毎日行っているわけである。一週間、寝ても起きても選手と行動を共にすることで、それまで以上にこの組織全体が見えるようになったのだ。
合宿に限らず、自分がやっていることは選手が代わりにできるのではないか。そうだとしたら、この部における自分の存在意義は無に近いのではないか。考えれば考えるほど、そう思うようになった。
では、自分の存在意義はどこにあり、どう示したらよいのか。
マネージャーとは何なのか。明治大学体育会サッカー部の部員とは何なのか。
そのヒントを求めて、いろいろな部員ブログを読んだ。
明治を背負った選手たちの覚悟を知り、
選手たちは日々何を思っているのかを知り、
マネージャーの先輩が下級生の時に何を感じていたかを知り、
歴代のマネージャーの先輩方がどうチームに貢献してきたかを知った。
時には他チームの部員ブログを覗くこともあった。
でも、どこにも“正解”は書いてなかった。
考えてみれば当然だ。そんな正解があるのならば、みんなそれに取り組めばいいだけの話である。
正解に少しでも近いものを求めて、みんなもがいていた。もがき苦しみ、そして「自分の存在意義」を示そうと必死に精進し、その全力の姿勢がやがてチームに良い風を吹かせることにつながっていた。
明治の歴代のマネージャーも、こうしてチームの力になってきたのだろう。高い組織力に囲まれたこの環境で、自分の存在意義について全力でもがき、懸命に行動することで選手たちに信頼され、監督・スタッフに信頼され、チームを勝たせてきたのだろう。そのおかげで、いまの「明治のマネージャー」という立場があるように感じる。
いまでもいろいろな人が書く部員ブログを読むのだが、いままで読んだブログの中から特に好きな二つをここに挙げたい。
ひとつは、ちひろさん(=山部ちひろ/現4年マネージャー)の今年のブログ。
この部がどれだけ好きで、どれだけ尽力してきたのだろうか。先述したようにマネージャー像に“正解”はなくとも、ちひろさんのこの姿は紛れもなく私の目標だ。
また、最後の一文に対して「MSM事業の新体制発足時に入ってきた1年生」としても大きな責任を感じる。この体制をどれだけ発展させられるか、少なくともその一端を担う私にとても響いた。行き詰ったとき、迷いが生まれたとき、今後何度読み直すことだろう。それくらい刺さったブログだ。
もうひとつは、日本代表・森下龍矢さん(19年度卒、現名古屋グランパス)の2016年のブログ。
マネージャーの存在について「刺激」と表現されている。
森下さんは八幡山のグラウンドいらした際も、練習時に「マネージャーの存在」について私とお話ししてくださった。「マネージャーにどれほど助けられたか、どれほど大事な存在か」というお話を聞くことができた。
やはり、森下さんにとって「刺激」だったのだろう。選手に刺激を与えうるほどの存在にもなれば、マネージャーとしてチームに貢献していると言えるかもしれない。これも“正解”ではないとはいえ、目標となる姿だ。
マネージャーとはなにで、明大サッカー部の部員はどうあるべきで、「明治のマネージャーたる者」はどんな存在なのか。
明治のマネージャーとしての私の存在意義は何なのか。何のためにいるのだろうか。
4年間、この問いに対しての“正解”は見つからないだろう。
だが、この問いに挑み続け、目標の姿に向けて日々精進していく者こそが、すなわち「明治のマネージャーたる者」である気がするのだ。その姿勢がチームに上昇気流を生ませられるに違いない。
そのことに気が付いた今、これまで以上にあらゆる場面で部のために精力を尽くすほか、道はない。
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拙文となりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
チームはこれから、インカレと新人戦全国を戦います。
部員一同、それぞれの立場から全力で戦いますので、応援よろしくお願いいたします。
次の1年生のブログ担当者は、堀米岳斗(松本山雅U-18)です。
たゆまぬ努力で一般生として入部を勝ち取り、僕が入りたての時から親身に接してくれる、熱くも優しい人格者です!彼の熱々なブログにご期待ください!
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