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「明治の象徴」4年 倉俣健

「明治の象徴」
文学部史学地理学科 4年 倉俣健(前橋育英高校)

まず初めに、日頃より明治大学体育会サッカー部をご支援いただいている全ての皆様に深く御礼申し上げます。

大きな期待と不安を胸に抱き入寮した日から約3年半が経過し、明治でサッカーできるのも残り半年となった。

最後の部員ブログで何を伝えようか迷ったが、私は今の率直な想いをここに綴りたい。

15年間のサッカー人生で1番辛く苦しい。5月10日に人生で初めての肉離れをした。「リハビリ期間中もサッカーは上手くなる」よく栗田監督が仰る言葉だ。私はリハビリの期間中、自分のプレーの分析と弱点である筋力系の強化を徹底的に行った。また、2月から続けていた就職活動で、第一志望の企業から内々定をいただき、復帰したらサッカーに集中できる環境を整えようと考えた。就職活動を通して、違う学生の価値観に触れることができたり、サッカーという世界が世間一般にとってどれだけ狭い領域であることも知ることができた。

そして、6月2日に「やってやるぞ!!」と強い覚悟を持って復帰した。全員が常に100%で取り組む明治での日々が最高に楽しい。毎日が競争でバチバチに凌ぎ合う日々が最高に楽しい。怪我をしてからの方がサッカーを楽しく感じるようになった。

6月13日肉離れ再発。自分の中で最高の環境が整ってもうサッカーだけをとことん追求できる中でだった。見えかけていた光が消えた。今までで1番のどん底に落ちた。完全復帰までは9〜10週かかると言われた。この2ヶ月がどれほど重要であるかは十分わかっていた。精神的にやられてしまってリハビリの取り組みにも力が入らない時もあった。

しかし、そんな中で自分を奮い立たせてくれたのが「明治の4年としての責任」だった。明治の4年は「象徴」と言われている。所謂、明治の顔だ。1つ上の先輩である林さんはリハビリ中も常にチームに目を向け声をかけていたし、常に自分が今できることは何かを探していた。そんな「明治の象徴」の背中を見てきた自分が今後輩たちに残せるものは何かを考えた。運営や補助学でチームのために全力を尽くすこと。日々の練習で監督やコーチ、選手の発言に耳を傾けて自分に落とし込んで、復帰した時にすぐにイメージを共有できるようにすること。リハビリを毎日120%で行い、部員全員に影響を与え続けること。必ず強くなって復帰すること。今怪我で一緒にリハビリをしている後輩のアッパ、海空斗、真鍋に「明治の象徴」とはどんな選手かを伝えなければいけない責任がある。そう思うと今自分の取り組みでは甘いし、今までの先輩方に顔向けできない。明治の伝統を引き継ぐために相当の覚悟を持って取り組む。

どん底を知った人間は強い。ここからいくらでも這い上がってみせる。

最後まで読んでいただきありがとうございました。今後とも明治大学体育会サッカー部の応援をよろしくお願いします。

次回の部員ブログ4年担当は金ソンミンです。最近スパイキーショートヘアにして彼自身は気に入っているのですが、みんなの評価がいまいちパッとしないので少し落ち込んでいます。
サッカーの方はプレスキックから味方のゴールを量産しています。
そんなソンミンが最後どんなブログを書いてくれるのか非常に楽しみです。
是非、期待してください。


倉俣健 (4年=前橋育英高校)
文学部史学地理学科。MF。

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