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心の夏やすみ

なんだか疲れてしまったね〜
まいってしまったね〜
と心の中でシンガーが流れてしまいました。

涙の河に溺れたくないので、とりあえずつらいことからは避難して、休暇を取ります。自分の心を守れる自分にはなまるをあげたい。

妊活を始めて気づけば一年半。フルタイムで立ち仕事をしながら休みの日はクリニックに通う日々。余裕もないのにちゃんとしなきゃに囚われて、つい自分で自分を追い込んでしまった。頑張ったら授かれると信じていたけれど、毎月当たり前のように生理がきて、心はどんどんすり減っていく。
自分が不妊であることを受け入れるのが苦しい。どうして私は母親になれないんだろう、なにが悪いんだろう、いつまで頑張ればいいんだろう。周りの人みんな、うまくいっているように見える。羨ましくなる。大好きな夫を父親にできない自分が欠陥品のような、そんな気持ちにたびたびなった。

4月。先生と相談して人工授精にステップアップすることにした。タイミング法と比べれば少し確率は上がる。期待しないつもりだったのに、期待できそうなことが重なって、今回こそは妊娠したかもしれないと思った。そう思う体調だった。でも検査薬は真っ白。また振り出しに戻る。気持ちを切り替えたはずだったのに、わけもなく涙が溢れてきて、心がつらくて仕方がなくなった。もう無理、できない、頑張れないと心が叫んでいる。息をうまく吸えないような感覚。これ以上やったら楽しいことが一つもなくなると思った。
自分のペースで、また頑張れるようになるのがいつなのか、今は分からない。けれど夫との子どもを持つことを諦めることもできないから、また頑張るためにひと休みする決意をした。


昨日夫に「子どもが欲しいから結婚したわけじゃない」「楽しいから一緒にいるんだよ」と言ってもらった。それってなんて素敵なことだろう。宝物みたいな言葉。大切に抱きしめて生きていきたい。
人生はまだこれからだし、もっと長い目で見ていいと思えた。私たちのところに来てくれるまで、夫婦二人で楽しく暮らそうと決めた。

今は聴きたい音楽を聴いてすごくいいなと思う気持ちが復活していて、それがうれしい。我慢していた緑茶、ほうじ茶、烏龍茶、紅茶、コーラなどたまにはがぶ飲みしちゃいたいな。アイスやスナック菓子も罪悪感なく食べたい。
まあでも暴飲暴食はしません。妊活のおかげで健康の大切さを知った。ストレスなく心身ともに健康的な生活をして、心の栄養を取り戻してみます。