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【エッセイ④】大学1年編〜人生のターニングポイント〜

1.新たな出会い

高校での孤独な3年間を乗り越えた私は、不本意ながらも、第一志望だった外国語学部がある大学ではなく、経済学部の大学に進学しました。
そこは県内でもどちらかというと、底辺に属する大学だったので、自分の中でもそこへの進学についてはあまり気が進みませんでした。

しかし、自分の実力不足というのもあり、現実を受け止めることにしました。

大学に進学した私はさっそく、目的の一つだったボランティアサークルに入ることにしました。
高校の頃から私は、NGOやNPOに興味があり、親の助言で大学に入ったらボランティアサークルに参加すると決めていたんです。

それで、予定通りボランティアサークル(略してボラセン)に所属した私はその時から先輩や同じサークルの仲間と共に様々なボランティアに参加することになりました。

例えば、大学構内の清掃活動や、熊本地震の募金活動、大学近くの小学校の児童の下校の見守りといった小さなものから、筋ジストロフィーを抱えた高齢者の方の支援や東日本大震災の被災地の視察などといった貴重な体験もたくさんさせてもらいました。

もちろん、普段の大学の講義やそれ以外の時間の中でも新たな出会いや体験はたくさん起こりました。

新しい仲間もたくさんできました。
大学には、タイやベトナム、中国国籍の外国人の学生も何人か通っており、彼らとも言葉を交わしているうちに仲良くなり、数人ではありますが、日本人外国人問わず、信頼できる仲間が私の周りに再びできるようになっていたんです。

講義の内容はすぐに理解できるものもあれば、難解なものもありました。
しかしこの頃の私は、時間に余裕ができたことと、チックの症状に対して耐性が自分に身についたこともあり、昔と違い、学びに対する向き合い方が断然変わっていたんです。
新たな仲間によって、精神面が支えられていたことも理由の一つだと思います。

(チックとは関係ないですが)この頃の私はすでに、国際情勢オタクになっていました笑
高校の頃から始めていたんですが、主に国際ニュースに関するネットの記事や色んな人が書いた書籍の情報を集めてノートにまとめるという習慣が、自分の中でできてたんですよね。

自分の夢が世界各国を旅することというのは前にも書いたと思うんですが、これはその夢が実現した時に、外国の事情についてなんの知識もなかったらまずいんじゃないかと考えて、高校の頃に始めた習慣なんですよ。
いつかこの学生時代に溜め込んだ知識が役立つ日が来るんじゃないかと信じて、講義のない時間とか休みの日とか使って、机に向かってひたすらノートに時事ネタの情報を書き込んでましたね。たまに徹夜して笑

あの時はまだまだ世界についてなんにも知らなかったですからね、自分は。
今もまだまだ勉強が足りないと思いますけど。     

2.東京でのボランティアフォーラムにて

大学生活最初の一年が終わろうとしていた3月の初め頃に、ボランティアサークルの皆と東京に出かける機会がありました。
目的は、毎年3月に東京で行われる東京ボランティアフォーラムに参加するためです。そこには全国からボランティアサークルに所属している大学の学生が集まって、色々情報交換をしたり学生同士で交流したりするんです。

正直、私は一人で東京に行くどころか、電車に乗って県外に行ったことすらそれまで多分なかったと思うんで、いくら周りに同じ大学の仲間がいるといっても、行きと帰りは終始オドオドしまくってましたね(^_^;)

…で、そのフォーラムでは3日間いろんな活動を行うんですが、その中でも私にとってターニングポイントとなったイベントがあるんです。
それが何かと言うと、2日目くらいの夜にNPOや NGOの方たちがブースを開いて、学生たちが好きなところに行って話を聞くという内容のイベントがあったんですよね。
それで前述したように、私はNGOに興味があったんで、そこのブースに行って海外ボランティアについてばかり聞いたんですよ。

そしたらそこで、ふとある疑問が自分の中で浮かんだんです。

「私はこれまで世界を旅するんだと言ってきたけど、その目標目標を達成するために今まで何か努力をしてきたか?

そう思ったんですね。

たしかに英語の勉強は少しはしましたよ。
ですが、いくら高校の頃に上手くいかなかったといっても、英語の勉強なんてこの先いくらでもやり直せる時間はあります。

それ以外に何か努力はしたのか?私は…。

3.目標は日本制覇だ!!

しばらく考えてから、答えは出ました。
そして東京フォーラムが終わってからすぐに私は行動を起こしました。

私はこう考えたんです。

自分はたしかに世界を見てみたいと思っている。しかし、その前に自分の周りの地域や県、国を見るのが先じゃないか、と。
もっと言えば、私が外国語学部ではなく経済学部に進学したのは、神様が、いや自分の運命が世界を見る前に自分の国や社会のことをもっと知れと、そう言っているのではないかと、そう私は考えたんです。

神とか運命とか、厨二病かよ。
そう思う方もいらっしゃるかもしれませんが、この世界は不思議なことだらけです。時には科学や人間の考え、意識では計り知れない何か大きな力が働いているのではと疑いたくなる事象が起こることもあります。

人はそれを「神」とか「運命」とかいう"言葉"で現代に残しました。
古代の人間は、そのようなスピリチュアルな存在と通じていたと私は信じています(アニミズム信仰や今は禁じられている大麻による精神の覚醒などがその例です)。

話がだいぶ逸れてしまいましたが、とにかく私は、もっと自分の近くのことをよく知ろうと考え、今は完全に趣味と化している国内旅行をこの時から始めました。

休日は家に引きこもりがちだった私が、一度始めてみると旅の楽しみが身に染みて分かってしまい、時間を見つけては色んなところに足を運んでいました。

大学2年以降は、旅行だけでなくアルバイトをしたり本を読んだり公務員試験の勉強をしたりと、以前の私には考えられないことをめちゃくちゃやりまくってましたね笑

あの時は、親とも顔を合わせる機会が少なかったからか、親との確執も気にせず自由にやれて楽しかったです。

そこら辺は次回詳しく掘り下げたいと思います。

今回は、大学一年の冬の東京フォーラムでの出来事が、私にとっての人生のターニングポイントになっというお話でした!

お疲れ様でした〜(^^)/

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