#映画感想文305『ノスタルジア』(1983)
映画『ノスタルジア(原題:Nostalgia)』(1983)の4Kリマスター版を映画館で観てきた。
監督・脚本はアンドレイ・タルコフスキー。
1983年製作、126分、イタリア・ソ連合作。
タルコフスキーの映画はいつだって寝てしまうのだが、今回も途中で何度かうとうとしてしまった。
難解でよくわからなかったというか、表象だけで何かを象徴させて、観客に解釈しろというのは、怠慢ではないのか。
公開当時は映像表現がすごい! という観点もあったと思うが、2024年を生きるわたしには、それほど驚きはなかった。
しかし、わかりやすさを求めて、わからなさを味わうことができないわたしが、観客として貧しいな、という気もする。タルコフスキーの政治的背景、ロシアとヨーロッパの関係性、文化や歴史がわかっていれば、もっと楽しめたのだろう。ただ、帰宅後に解説文を読んでも、よくわからなかったんだよな。
タルコフスキーはどうにもこうにも難しいことを再確認した。わからないことを受け入れる。こういう経験が大事なのだと思う。
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