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誘われたら出かける人に私はなりたい

最近、内向型人間とか、HSPとか、そのような言葉が飛び交っている。ある現象や症状に名付けが行われると、錦の御旗のように使われるのも目にするようになる。

自分の特徴を説明しやすくなる、社会において可視化されるのはよいことだと思う。ただ、自己診断の場合は、やはり目安程度に考えておいたほうがいいのではないかとも思う。

わたしは、診断サイトなどを使わずとも、自分は内向型だと思っている。人込みも、人前も、疲れるし、休みの日に出かけるのは億劫だ。それは子どもの頃から同じで、今も続いている。

「これは義務です。仕事ですよ」と言われてはじめて、行動することができる。強制されないとできないところが疵である。

今、資格の勉強をしており、同期メンバーの自主勉強会があるのだが、参加できていない。一緒に教室で勉強しているときは、あれほど楽しかったのに、今は、面倒くささが先立ってしまい、行けていない。もちろん、体調が悪かったり、といろいろあるのだが、行けなくても、「まあ、いいか」となってしまっている。

1996年4月期にフジテレビ系列で放送された『ロングバケーション』というドラマがあった。木村拓哉と山口智子が主演、脚本は北川悦吏子、当時、月曜日の夜は町から人が消えると言われるほどの社会現象となったドラマだ。(単に月曜の夜から飲む人は少ないというだけな気もする)

記憶がぼんやりしているものを引用して申し訳ないのだが、木村拓哉が演じる瀬名くんが

「友達に誘われたら、気乗りしなくても、出かけるようにしていた。帰り道の夕焼けは毎回好きだった」

みたいなことを言っていた。それが一番印象に残っている。瀬名くんは、自分から誘ったりはしない。主催者側ではないのだけれど、誘われれば出かける。これって、結構、社会で生きるうえで、大事な心掛けではなかろうか。北川悦吏子がわざわざ台詞にしたということは、それができない人もたくさんいることを示唆している。瀬名くんは、付き合いがよく、律儀な人なのだ。そういう人は、いるだけでありがたい。ただ、それを続けるには、瞬発力はなくとも、臨機応変さ、マメさが必要だ。

そう、わたしはマメじゃないのだな。

自分の偏屈さや頑固さは手放して、すぐに出かけられる人になりたいのだが、なかなかオンにできない。

ただ、疲れやすさや体力のなさを自覚している、ということでもあり、どこまで無理をするか、どの段階で休むか、など自分と調整をしていくしかない。

瀬名くんは、内向的だけれど、行動力のある、めずらしい人だったのかもしれない。

チップをいただけたら、さらに頑張れそうな気がします(笑)とはいえ、読んでいただけるだけで、ありがたいです。またのご来店をお待ちしております!