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#映画感想文178『バッド・ガイズ』(2022)

映画『バッド・ガイズ(原題:The Bad Guys)』を映画館で観てきた。

監督はピエール・ペリフェル、ドリームワークス製作、2022年、100分のアニメーション作品である。

わたしは吹替で観たのだが、違和感はなかった。芸能人の方々が声優をやっているのだが、それにすら気が付かなった。それぐらい声の出し方がちゃんとアニメに合っていた。

監督のピエール・ペリフェルはフランス人で、さまざまな映画やアニメーションからの影響を受けているとインタビューで答えており、確かにオマージュ的な表現はたくさん見て取れる。ウルフのたたずまいは『オーシャンズ11』のようでもあるし、『ルパン三世』っぽさもある。

女性の主要な登場人物も、警察署長と市長という権威側、お偉いさんで、イマドキの映画であることを強く感じた。

そして、映画館で子どもたちが爆笑していたので、よい映画なのだと思う。ただ、ウェルメイド過ぎて、非の打ちどころがない。優等生で愛嬌もある、みたいな映画だった。

もう少し、悪い奴に不気味さとかおどろおどろしさが必要だったのかもしれない。良かったんだけれど、何もひっかからなかった。

こんな感じで文句を言う自分が贅沢な観客、クレーマーのようにも感じてしまう。うまく作られ過ぎている、そんな映画だった。

この記事を書いてから、原作が児童書であることを知った。機会があったら読んでみようと思う。

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