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#映画感想文224『まわり道』(1975)

映画『まわり道(原題:Falsche Bewegung)』(1975)を観た。

監督はヴィム・ヴェンダース(ビム・ベンダース)、主演がリュディガー・フォーグラー。

1975年製作、104分、西ドイツ映画である。

いやあ、つまんなかった。世界で一番つまんない映画かもしれない。

作家志望のヴィルヘルムは行き詰っており、母親にお金を工面してもらい旅に出る。列車の中で大道芸人の中年の男や少女と出会って一緒に旅をすることになる。その後、列車同士がすれ違って窓越しに視線をかわしただけの女優が追いかけてきて旅に加わったり、ホテルで詩を読んでいたら、金持ちの青年が付いてきたりと、まったく意味がわからない。主人公はそこまで魅力的な人物としても描かれていない。小説を書きたいというわりに、書いていないし、文句ばっかり言っている。

不可解なエピソードが羅列され、旅仲間とも途中で別れるのだが、しまいには「一人になるとさみしい。結局、ぼくはまわり道をしていただけだった」という独白で映画が終わる。

てめえ、何言ってんだ、と思わず悪態をついてしまった。

やっぱり、観る前にいろいろ調べておくのも大事。時間と集中力は有限なのだから。当たり屋的に映画を観ると、ときに大怪我をすることを思い出した。

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