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#映画感想文237『ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう』(2021)

映画『ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう(原題:Ras vkhedavt, rodesac cas vukurebt?)』(2021)を映画館で観てきた。

監督・脚本はアレクサンドレ・コベリゼ。本作がデビュー作だという。

2021年製作、150分、ドイツ・ジョージア合作。

ジョージアのクタイシが舞台。小学校の近くの道路で、本を落としたリザとすれ違いざまにその本を拾ったギオルギ。二人はその夜にも偶然の再会を果たす。通じ合うものがあると感じた二人は、翌日白い橋の近くにあるカフェで会おうと約束をする。ただ、彼らは呪いをかけられ、外見を変えられてしまい、再会することができず…、という三部構成の作品である。

設定自体も不可思議なのだが、カメラの動きもズームが素人っぽかったり、音楽もちょっと変わっている。

もちろん、運命の人には姿を変えられたとしても、また会うことができる、というロマンスが描かれている。ただ、それだけのことを、これほどまでにまわりくどい設定と脚本にして証明する必要があったのかどうか…。

ちょっと『偶然と想像』っぽいのだが、濱口竜介監督の作品は台詞量が多いので、その情報量で納得させられてしまうようなところがある。

今も不思議なものを観てしまったという感覚は強く残っている。(150分は長すぎる。この設定と内容なら90分で十分かな、という気もする)

ただ、ジョージアの風景や雰囲気を楽しむことを目的にするのであれば、ちょっとした小旅行として楽しめるかもしれない。本当に素朴な街の風景が映されていて、そこはほのぼのできる。

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