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台風16号、我が現実逃避を打ち砕く

2021年9月28日現在、台風が関東に向かっている。普段は、台風の動向などそれほど気にしないのだが、今日、非情な現実がやってきた。

わたしは小旅行を画策していた。もちろん、一人きりで、マスクをして、見知らぬ土地を歩き、失業の傷を癒す予定であった。

ここ数日、電車の乗り換えを確認したり、『るるぶ』などを楽しく読んだりしていたのだが、今日の昼間、予約していたホテルから電話がかかってきた。

「台風が来るので公共交通機関が止まる可能性があります。ですから、観光どころではないんですよね。お客様がどうしても宿泊したいのであれば、止めはしないけれど、おすすめはできません。どうされますか」

要するに、宿泊キャンセルのすすめである。わたしは、いた仕方なく承諾した。運転免許証を持たないわたしは、電車が止まれば移動ができない。どこかで足止めを食らったら、下手すれば野宿になってしまう。

最初の行き先をキャンセルしたとなると、ドミノ式で、2泊目のホテルもキャンセルしなければならなくなっていく。

つらい。現実、つらい。

現実がつらくて現実逃避するのに、現実逃避まで許されないのか。神様、厳しくない? 

こういうときは、ポリアンナ症候群を患うに限る。

ポリアンナ症候群(ポリアンナしょうこうぐん、英: Pollyanna syndrome)は、直面した問題に含まれる微細な良い面だけを見て負の側面から目を逸らすことにより、現実逃避的な自己満足に陥る心的症状のことである[1]。別の言い方で表すと、楽天主義の負の側面を表す、現実逃避の一種だと言い換えることもできる[2]。
Wikipediaより引用

もしかしたら、旅先で殺人鬼に殺される運命だったので、神様(台風)が助けてくれたのかもしれない。

もう一人の自分が冷静にツッコむ。

おいおい、失業する上に、殺人鬼に殺される予定だったなんて、人生、マジで厳し過ぎるだろう。(おいらは、ポリアンナにもなれない)

ファミレスで満漢全席(自分の好きなものを注文する)とかをやるしかないのか。胃腸の具合も悪いから、そんなに食べられないんだけどね。

もちろん、キャンセルを勧めざるをえないホテルの方がつらいのだろうけれど、わたしも悲嘆に暮れている。台風16号が憎い。

自分の人生が八方塞がりのように感じる。でも、それは毎度といえば毎度のことでもある。「順風満帆だ! いえーい!」みたいなテンションでいられた日など一度もない。

おそらく、運動が足りないのだ。歩こう。そして『リングフィットアドベンチャー』の世界に戻ろう。


 

チップをいただけたら、さらに頑張れそうな気がします(笑)とはいえ、読んでいただけるだけで、ありがたいです。またのご来店をお待ちしております!