まどろみとヘイトスピーチ
先日、昼間から、眠たくてベッドに横たわっていた。
うつらうつらしていると男性の怒鳴り声が聞こえてきて、目が覚める。
(わたしのアパートは道路に面しているので、会話は頻繁に聞こえてくる)
「うるさい! 日本にいるんだから、日本語を話せ。中国語を話すな!!」
というものだ。言い方は、かなりゆっくりでしゃがれた声だったので、おそらく高齢男性だと思われる。
女性が何か反論をしているが、脅えたような悲鳴のような声で、中国語かどうかも、はっきりとはわからなかった。
1分足らずの出来事ではあるが、もし、自分がその場にいたら、その男性に無礼だと注意できただろうか、と思ってしまった。
関わらないようにしよう、と怖くなり、足早に立ち去ってしまったかもしれない。
しかし、この男性の言っていることは、明らかに排外主義的なヘイトスピーチで、外国人差別と女性差別を同時にやっているのである。
この高齢男性は、白人(あるいは黒人)男性二人組が英語で話していても、同じことを言っただろうか。絶対に言わないと思う。おそらく中国人の若い女性に対してだから言えたのだろう。
ヤバい人とたたかうのは嫌なのだけれど、傍観してはいけないと思う。外国人差別を放置する地域は、よい地域ではない。見ている人たちはいたけれど、誰も助けてくれなかったという失望は、他者や社会に対する信頼を損なわせるものであるからだ。
排外主義的なジジイとたたかう方法はあるのだろうか。今度、目の前で、そのようなことが起きたら立ち向かえるように反射神経を鍛えておきたい。
チップをいただけたら、さらに頑張れそうな気がします(笑)とはいえ、読んでいただけるだけで、ありがたいです。またのご来店をお待ちしております!