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【卒業論文】わたしはどう生きるのか

こんにちは!インターンの小倉芽衣です!
今回のブログは卒業論文です。これが、私が執筆する最後のブログになります。
English: 【Intern Blog】How Do I Live?

交換留学から帰国後すぐにSIVAにジョインし、あっという間に4ヶ月が経ちました。留学後の長い夏休みを思う存分に使って、基本営業日は毎日出社し、ついに夢の中でもインターンとして働く自分に出会うまでに成長しました。しかし、新学期の足音が聞こえ始め、インターンを卒業して次の章へと歩みを進める時期がやってきました。

今回は、SIVAで4ヶ月間インターンとして働いて学んだことを、世界一読みやすい卒業論文となることを目標にして書き綴ります。ちょっと長めですが、読みやすいように丁寧に言葉を選びながら進めていきますね。


いつまでインターンを続けるのかという問い

当初の予定では、新学期が始まってもインターンを続けるつもりでした。この意思はテキサスからの採用面接でもお伝えしています。入社して、SIVAらしさに溺れれば溺れるほど、その意思は強いものになっていきました。

同時に、大学卒業後のキャリアを構想する中で、新卒採用向けの就職活動はせずに海外大学院へ進学したいという意思も芽生え始めました。これが、7月の下旬、居酒屋で手羽先のスパイスが薫る頃でした。

7月下旬。仕事終わりに手羽先を頬張りながら、日頃とってもお世話になっているマネージャーの明石さんとお話をする機会がありました。「インターンのゴールは?」との質問に対し、私はぐちゃぐちゃになった脳内の思考を少しずつほどきながら、なんとなくまとまりつつあるキャリアプランをお話ししました。その夜に学んだことは、手羽先の美味しい食べ方と、「君たちはどう生きるのか」という大きな問いに対する自分なりのひとつの答えでした(ちょうど1週間前は同じタイトルの宮崎駿映画の公開初日でした)。

長期インターンのゴールとは。明石さんを目の前にして答えに考えを巡らすと、なんだか混乱したことは正直なところです。脳裏で再生されるのは、業界の門外漢である自分の至らなさと、SIVAのメンバーにたっぷりヘルプをいただきながらタスクをこなしている自分の頼りのなさ。インターンとしての自分の存在意義をはっきりと見つけることは難題でしたし、この現状の先にあるゴールも不明瞭でした。

この難問を前に、補助線が入ります。明石さん曰く、

インターンとしてたくさん成長してほしい。その成長が何よりも嬉しい。そして学んだことを活かして将来どこかで活躍していることを知れれば、それもまた嬉しい。

期待の込められたお言葉が、SIVA・SIVAメンバーに貢献できる道を照らしてくれました。さらに、自分の人生という大きな枠組みの中で、SIVAでのインターンの日々を俯瞰して捉える視点を得ました。これにより、残りのインターンの日々までのカウントダウン、そしてゴールまでの羅針盤が見えはじめたのでした。

カウントダウンと羅針盤

海外大学院進学を本気で準備すると、今のように毎日出社してたくさん学ぶことは難しくなってしまう。それであれば、100%のコミットメントができる期間のみをインターンに当てて、思う存分やり切りたい。夏休み最終日をインターン最終勤務日として、ゴールをここに設定しよう。こうして、当初の予定よりも早くにピリオドを打つ勇気を奮い起こしたのでした。

設定できたゴール地点までに、何を学ぶのか。次のキャリアステージと、その先に待っているであろう進路から逆算すると、その答えがするすると頭に浮かんできました。院進後にアカデミアの世界に残るのであれば、今こうしてビジネスの現場に身を置けることは非常に貴重な経験です。将来求められる力と現在得ることができる力、この2つの力をかけ合わせて考えることで、インターンとして何を意識して何を学ぶのか明確になりました。この羅針盤を日報に埋め込むことで、日々目指す方向がはっきりしました。

日報に埋め込んだ「羅針盤」

インターンのゴール地点を定めたことで、業務パフォーマンスが向上したことはもちろん、その先のキャリアについての考えが一層濃いものになったように感じています。羅針盤が次へのステップを示してくれたことで、大きく迷子になることなく前進し、「私はどう生きるのか」という問いに対する回答を書き続けることができました。カウントダウンを進めるのは悲しくもありますが、残された日々をどのように鮮やかなものにするのかという視点に重きを置くことができたのは、非常に喜ばしいことでした。

柴犬も社長も、1日24時間を生きる

こうして、ゴールが決まると、次に考えるべきがどのように残りの日数を過ごすかです。

突然ですが、量的計測可能な物理的な時間、すなわちクロノスで考えると、当然ながら1日は24時間しかありません。生まれたての頃にひたすらに泣いていたあの1日も、試験期間前に時間に追われていたあの1日も、クロノス的には同じ長さの時間が与えられていました。

SIVAに視点を戻すと、ソファで凛々しく微笑む柴犬のぬいぐるみも、社長の杉浦さんも、クロノス的には同じ長さの時間を過ごしています。もちろん、インターンの私も。小学生でも1日が何時間なのかは知っていますが、私はインターンで働く中で、1日24時間という厳しくも受け入れるしかない現実を再確認しました。

依頼をいただいたタスクで両手がいっぱいになり、インプットに次ぐインプットと試行錯誤を繰り返し、たくさん質問し、時間に追われることも珍しくないインターンの日々でした。そして幸せなことに、その他にもやりたいことのアイデアが湧いてきてしまう・・・。では、この現状を目の前に、どうするのか。

どんなにすごいひとでも、クロノス的には同じ長さの時間を生きている。

恐ろしく平等なこの現実の中で、他者と差別化できる成果を出すには、優先順位が必要。

優先順位を決め、取捨選択する勇気を持つこと。そして、その他自動化できることを自動化、効率化できるところは効率化。こうしてつくった時間で、優先すべきタスクを進める。これが、同じ長さの時間でよりよいパフォーマンスをする、すなわち時間をより重く使えるようにするために必要なテクニックであると学びました。

時間を最大限に有効活用するこの術は、「働き方」だけでなくもっとスケールの大きい「生き方」にも応用できるテクニックであると思います。竹取物語の不死の薬が存在しないこの世界において、残りの人生で目標に着地できるようにパフォーマンスを発揮するには、賢く生きる術が必要でしょう。限りなく膨らむ夢や目標に、寂しく対比する残り時間。インターンの期間が大学卒業後の進路選択に悩んだ時期と重なったこともあり、ちょっと重いのですが、この4ヶ月は「わたしはどう生きるか」という問いを静かに自問自答した日々でした。

わたしはどう生きるのか

クロノス時間と対にあるのが、カイロス時間です。楽しいときにあっという間に時間が流れることを感じるような、主観的な時間の捉え方がカイロスの考え方です。まさに、インターンの日々はあっという間に流れました。夕方には「もう17:00?」とクロノス時間を疑いながら頻繁に時計と睨めっこしていました。インターンでは、これほどに有意義な時間を享受できました(SIVAのみなさん、本当にありがとうございました!)。

光陰矢の如し。SIVAでこれを体感した理由は、大きく次の2つにあると思います。

まず、日々を楽しもうと工夫する人々が集まっていること。よい意味で遊び心を忘れない心が印象的でした。それは、これまでのブログ記事でご紹介したハイレベルなおしゃべりや、おいしさと幸せを分け合う雰囲気にも表れています。オフィスは笑顔が生まれる空間でした。また、タスクひとつひとつの目的を確かめながら業務に取り組み、そのプロセス自体を楽しむ姿勢も素敵でした。

そして、ほっこりした雰囲気と共存する、ぴりっとした雰囲気も大切です。確かに燃える闘志。プロ意識を持って、高みを目指す姿勢。SIVAのメンバーは、成果が求められているという現実から目を背けることなくお仕事に向き合う情熱を持っています。これはまさに行動指針である「5つのB」が反映されたSIVAらしい、そして素晴らしい景色であるといえるでしょう。

Be an Owner(自分ごと化)
Be a Performer(Outcome/成果こそ正義/評論家になるな)
Be a Challenger(開拓者精神)
Be a Realist (認識のズレを無くす/現実を正確に把握する)
Be a Right Human(仁義/人間としての正しさ)

「5つのB」

この行動指針を体現できるSIVAのメンバーとご縁があって一緒にお仕事できたことは、本当に幸せでした。人が、大事。これもまた、しみじみと感じたことのひとつです。豊かな時を刻むための材料をたくさん学んだインターンの日々でした。

このように振り返ると、インターンの日々が終わるのはとっても悲しいのが正直なところです。

しかし、ワールドクラスの平均寿命を誇る日本人女性であれど、人生は限りあるもの。この人生の砂時計を目の前に描いて考えると、時に優先順位をつけて、勇気を出して次の章に進む決断も必要になると思います。まだ不明確なことも多く、もがきながら日々を生きていますが、SIVAで学んだ有意義なときを、そして有意義な人生を楽しむ術を備えていれば、いかなる新天地でも悔いなき日々を過ごせると信じています。

近い将来、夢を叶えて、大学院生としてアメリカで有意義なときを過ごせるように。

SIVAの方が私よりも早くに渡米を実現する気がしますが、私もいつの日か太平洋を渡れるように、毎日を大切に生きます。

文字の洪水を盛大に引き起こしてしまったので、代表の杉浦さんが描いてくださった似顔絵を最後に貼っておきます!ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

中の人は普段こんな感じです

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