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たべものは人をつなぐ

インターンの小倉芽衣です!今日は、食について書きます。食欲の秋とも形容されるこの時期に、一味違った視点から、SIVAの居心地のよさを言語化できればいいなと思います。

干し葡萄が好きすぎて「レーズン」を覚えた赤ちゃん

いきなりですが、私はもう20年近くレーズンが大好きです。どのくらい好きなのかというと、赤ちゃんの頃に「まんま」の次に「レーズン」を発声しました。レーズンが好きすぎるあまり、この横文字の食材名を完全にインプットし、発声する能力を身につけていたのです。

ちなみにテキサス大学で履修した言語学の授業によると、幼児は発音しやすい音から習得するという説があるようです。喃語の次に「レーズン」を習得したことは異例といえるでしょう。たべものには言語学のセオリーから逸脱するほどのエネルギーが秘められているといえるかもしれません。恐るべし、たべものの力。

たべものは人をつなぐ

テキサスでの交換留学中にも、たべものの力を実感しました。人間は誰でも、ごはんは必要です。白米であれ、パンであれ、ブリートであれ、私たちのからだはとにかく食物が必要なようにできています。

留学先の寮では、小学校の給食システムを思い出させるような、調理分担システムが採用されていました。入居者の中から調理当番が選出され、ざっと100人分のごはんを作ります。「料理ができたよ」というベルが鳴ると、はらぺこの寮の仲間が一斉に配膳の列に並びます。そしてダイニングホールへ。

シンプルすぎるレシピに驚愕しながら作った100人分の「グリルド・チーズ」

おもしろいのは、たべものがコミュニティの結束力をぐんと高めることを実感したことです。たべものを共有することは、相手のことをもっと知ることにつながります。

食卓を囲んで生まれる会話のトピックは様々。「いただきます」とはなんぞや。ビーガンに転換した知られざる経緯。日本料理のレシピを伝授してほしい、などなど。口から火が出るかと思いながら激辛テキサス料理をなんとか食べようとして寮の仲間に笑われたことも、今振り返るとよい思い出です。

たべものを通じて人の弱点が見えたりもします(テキサスでは豆腐も辛い)


ごはんの時間を共有することで、コミュニティがひとつになる。「黙食」が日本で呼びかけられていた頃に、テキサスにてたべものが国や文化を超えて人をつなぐことを感じたのでした。


SIVAでもたべものは人をつなぐ

寮のダイニングホールからみて地球の反対側のSIVAのオフィス。ここでもたべものが人をつなぐことを実感する日々です。ごはんと幸せを分かち合う文化が帰国後にも享受できることは、嬉しい驚きです(「黙食」時代に留学に出発した私にとって、浦島太郎のような経験でもありました)。

例えば、代表の杉浦さんのご実家からいただいたすいかを、イタリア風にレモンを添えて味わったり。古今東西からのおみやげを楽しんだり。定期的にみんなでお弁当を食べながらわいわい話せる機会があることも、とっても素敵なSIVAの文化だと思います。

最近は、原さんと木原さんが なんと「beyondカフェ」をオープンしてくれました!コーヒーの香りに包まれて出社すると、デスクの一角にコーヒーを片手に談笑するメンバーの姿が。私もさっそくコーヒーを一杯いただきました。

beyondカフェ開店のアナウンス!
朝からオフィスはにぎやかです

こうして、たべもの(& のみもの)によって毎朝風通しのよいコミュニティが形成され、オフィスの雰囲気がさらに心地よいものへとアップグレードされていくのを感じます。

人間生命維持に必要不可欠なたべもの。食物を共有する行為は、旧石器時代も令和の時代でもやさしさを象徴するといえるでしょう。「孤食」が社会問題として議論される現代だからこそ、SIVAのような素敵なコミュニティがあり、たべものの力を通してその結束力がぐんと上がることは注目できることだと思います。

たべものの力と、分け合うことの幸せ。SIVAで味わえる居心地のよさの秘密には、ここにあるのかもしれません。

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