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意味不明小説集

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自分の意味不明小説や、noteで見かけた不条理だったりホラーだったりする、星新一系の意味不明ショートショート(1頁漫画も)をまとめています。
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#ファンタジー

白黒の道

お世話になっている人が 突然、遠くより 訪ねてきて 「ありがとうございました」と 言った。 - 返事をする間もなく、 その人は 歩いていく。 その速さの速いこと。 全力で走って やっと追いつけるほどだった。 - その人は 道から不自然に伸びている 白黒の細い道を歩いていく。 その道の先まで 進むと、 牛になる。 その人は、 牛になりたいから、 「ありがとうございました」と 挨拶をしにきたと いう事がわかった。 - 牛になるのが そんなに嬉しいか、 天真

スーパーシームレス

頭の中に どこかから飛行機が 入って来た場合 どうしたら いいのだろうか。 - 中の人達も おそらく そんな事は 初めてだから 怖がっているかも知れない。 せっかくの キラキラ光る旅先に 早く行きたい 事だろう。 - もしもできることなら もしもできることなら 身体の中の 胃袋や 心臓が 素敵なダンスを 踊れるのならば 飛行機のお客さん達に 見せてあげてほしい 素敵なダンスで 癒してあげてほしい。 - ドンドン、ダ ドンドン、ダ 少し前ならBPMは1

A men

カップラーメンに お湯を入れてから それっきりになった。 - そしたら、 中の具材がおじさんになって カップラーメンの外へ出た お湯を入れた人を 探しに行った。 - かなり探したけれど、 お湯を入れた人は 見つからなかった。 - その後おじさんは 夜の公園の滑り台で 眠っていたサメを 見つけた。 サメは海に帰れなくて 困っていた。 - おじさんは サメの中に入って 働いた。 外から人も雇ってきて バリバリ働いた。 - そしたら サメは元気になって