『EAUCHEMIN』の説明書はどう変わっていったのか 2
こちらはアナログゲームマガジンの連載「ゲームのルールの伝言ゲーム」の40回目、途中まで無料で読めます。文字数は約3,500字+図示です。
前回の続きで、『EAUCHEMIN(オーシェミン)』の説明書の校正校閲エピソードを書いた記事です。
本作品が頒布されるゲームマーケット秋までに本記事をアップ、一般頒布前(2025年春?)に『デソリト』校正回もアップしたいという計画です。頑張りましょう!
内容物を定義する
読み手が最初に出会う専門用語、内容物。その扱いについてちょっとだけ気になる点がありました。
内容物欄には両面ともの画像が載っています。いかにもこちらが表、こちらが裏と推定できます。それでも、書かれていないと定義されていません。明記しましょう。
情報は先すぎても後すぎてもいけない
本説明書では、内容物の段階で「ボードのこのアイコンは◯◯で、ここは▲▲……」等、情報を最初にドバっと出すことはしていません。
内容物欄にゲームの説明について盛り込んでしまうと頭がパンクしてしまいますかからね。
ただ、情報が出てくるのが後ろ過ぎる時がありました。「今さら」と思われないよう、欲しいタイミングで情報提供をします。
プレイヤーボードの見方と、ワーカーの扱い方についての情報が、ラウンド終了時のクリーンナップの段階で書かれていました。かなり重要な情報です。
載せるのは、その専門用語や操作が使われ始めたタイミングが良いでしょう。
プレイヤーボードの見方については、そこまで専門用語・情報量の多い内容ではないため、関連する操作をするゲームの準備のページにまとめられました。
まとめるべき箇所はまとめ、重複箇所は省略する
文量を減らすことで、すっきり読めて情報が探しやすくなります。同じ内容は一つのまとまりにしてしまいましょう。
なお、大事なルールは2回書いても構いません!
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