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複数の選択肢から、自分の意志で選択決定し行動する。キャリアの視点から見た自由。

自由って何でしょう。キャリアの視点からどうしても伝えておきたくて夏休み明けのお話しとして話しました。体育館が工事に入ってしまいましたので、今回は事前に動画撮影しホームルーム教室で視聴しました。動画の際にプレゼンソフトを用いると味気なくなってしまうので、わざと手書きのフリップカードを用意しました。太字のところがフリップです。

今日のテーマは自由です。

みなさん、自由とはどんなことでしょうか。
「一生の間、自由にしてよい」と言われたら何をしますか?
悪いことをするのも自由ですか?
何もしないのも自由ですか?

今から234年前の1789年8月26日フランス人権宣言
「自由とは、他を害しない一切のことをなしうる能力をいう」
人に害を与えない限り何でもできるということです。
これは3つの部分で成り立っています。
「他を害しない」と「一切のこと」と「なしうる」ですね。

「他を害しない」は前提で、人に害を与えてはいけない、悪いことをするのは自由ではないという前提になります。

「一切のこと」は、常に複数の選択肢があるということ、
「なしうる」とは、それらの中から自分の意志で選択し、行動することです。
前提はありますが、複数の選択肢から、自分の意志で選択決定し行動する。
これが自由です。

日本人ジョークの「タイタニック号の悲劇」という話は知っていますか?

沈みゆくタイタニック号で女性や子供は救命ボートに乗せました。もう救命ボートはありません。残った男性たちに船長が言いました。まず、イギリス人には「あなたが紳士なら海に飛び込め」といいます。それを聞いたイギリス人は「私は紳士だ」と言ってドボンと飛び込みました。次にアメリカ人には「ここで海に飛び込めばヒーローだ」ドボン。ドイツ人には「海に飛び込むのがルールです」ドボン。日本人「みなさん飛び込んでいますよ」ドボン。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』エスニックジョークhttps://onl.sc/W1dk4DZ
など

日本人は自分の意志で決定できない人たちだというジョークです。

自分の意志で決定しないと自由ではなくなります。
それは当たり前です。
他人に「あなたあれやって」と言われてやるのは全く自由ではありませんよね。

もう一つ、選択肢からというのもとても大事です。
たった一つしか選択肢がなかったら、やることは決まっています。
選んだことになりません。
同じように、選択肢に「正解」があると選択ではなくなります。
結局選べる選択肢は一つなのでやることが決まってしまいます。
ですから自由ではありません。
テストの問題のように正解がある選択肢は自由ではないのです。

人生に正解はない
人生にも正しい選択というものはありません。
人生では「そんな選択をしてはいけない」ということはありません。
正しい人生も間違えた人生もなく自分で選んだ人生だけがあるのです。

今日は、自由に生きるため、自分の意志で選択決定する、ということを意識してほしいと思います。
本校の学びのゴールは自ら調べ、自ら考え、自ら発することです。
皆さんの自由な人生のために、何が自分にとって最も良い選択肢なのかを自分から調べ、よく自分で考えて、意思決定し、行動に移してください。


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