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ピボット姫と学ぼう!(3)半死体の呪い・・知らずにデータが流出!!

Excel ピボット姫と学ぼう! 「仮面・変身」の呪いは解けました。
今回は、「半死体の呪い」です。
ピボットテーブルにはデータが隠れています。
知らずに「データを流出させてしまう」恐れがあります。
この呪いを解いて、ピボットテーブルを安全に活用しましょう!

サンプル・エクセルをダウンロードしてください

 ※問題に追加・訂正がありました 差し替えお願いします(2023-6-7)

ミケがピボット姫へ報告に来ました
「データが流出しています!!」・・

ミケが、悲しい顔で、ピボット姫に報告に来ました。
売店の売上は、国民に「統計」として公開されています。
第1回の課題でライオンが売り上げを240円取っていました。
ライオンは、深く反省して240円を返却しました。
ミケにも謝って、この件は一件落着しました。

ラビットは、修正をした売上数値を公開しました。
ピボットテーブルを活用した報告事例です!

お城の中で、ひそひその噂です。
「ライオンが売上を240円ごまかしていたようだ。
 その情報をピボット姫がわざと漏らしている・・

誰かが・・

ミケが心配して、ピボット姫に報告に来たのです!

「半死体の呪い」

死んでいるはずなのに、ゾンビのように動くと怖いですね。

ピボットテーブルも、元データが無い=「半死」のはずなのに
マウス操作ができる=「半生」という状態です。
⇒知らないうちに「データが流出」してしまいます!

皆さん、この「半生ピボットテーブル」見たことはありませんか?
実は、既にサンプルでも、お配りしています。
元データが無くても、ピボットテーブル操作できます。
ピボットテーブルの習得なら、非常に便利ですね。

公開している売上は、エクセルで「ピボットテーブル」をそのまま
コピー・貼付けしています。

1.サンプルのピボットテーブルの生死判定に
挑戦してください!

ピボットテーブル・表が5個あります。
1問20点、5問で 100点満点です。
生、半生、死 ・・ 3つのうちどれか選択してください。
先ず、見た目で推理してください。
正しいと思われるセルを、チェックしてみてください!
☑を選んで、正解なら青色、不正解なら赤色になります。
⇒いかがですか?

2.事件の謎解き 「例:半生」

誰かが、ラビットの公開した報告レポートをコピーしていました。
そして、集計を追加していたのです。
もちろん、ピボット姫ではありません!

元データが無くても=半死、ピボットテーブルは生きている=半生
しかも、数値をダブルクリック「ドリルスルー」でデータが全部出てくる!知らないと、呪いのように見えます!

これでは、「データ流出」が簡単にできてしまいます。
ピボット姫は、「皆から嫌われる呪い」に罹っているので、
「ピボット姫がわざと漏らしている」という噂になっていたのです!

ピボットテーブルを安心して使ってもらうためには、
こうしたデータ流出は、絶対に防がなければなりません!

早速、ピボット姫は、ラビットにヒアリングしました。
ラビットは、
「売上集計のピボットテーブル・・別のブックにコピー保存、公開。
他の誰かが、操作できるとは、気が付かなかった」
ということです。

「半死体の呪い」・・知らないうちに、至る所にありそうです。
くわばらくわばら・・
元データを悪用されないように「成仏」させる必要があります!

3.ピボットテーブルの「生・死判定」

レポート1のセルを選択すると、
リボンに「ピボットテーブル分析」タブが表示されます。
  ⇒ピボットテーブルです

レポート2・・タブが表示されません。「死」です。
  ⇒ピボットテーブルではありません。普通のレポートです。
   

リボンに「ピボットテーブル分析」タブから、
オプション設定のメニューが開けます

ピボットテーブルのデータ
・元のデータを保存する☑になっています。この設定が・・怪しいですね
・詳細を表示可能にする・・ドリルスルーでデータ流出が可能! 1,3,4

次に、ピボットテーブルの「更新」
・「更新」できる ・・元データがある「生」  3
「更新」できない・・元データが無い「半死」 1,4,5
  
更新できない・・「参照が正しくありません」となっていても、
  ⇒ データソースを正しく入力すれば更新できます!

「生・死判定」は、「タブ表示」と「ドリルスルー」「更新」の3つで確認できます。

ピボットテーブルの「半生」・・

ピボットテーブルは、元データが無くても、生きていることがあります。
この「半生」が問題なのです。

①ピボットテーブルを編集できる

 フィールドリスト、もしくは 「マウス・ドラッグ」で
 レイアウト変更が可能です。

②元データが取り出せる!

7520 の数値セルを「ダブルクリック」してみてください。
別シートに明細が出力されます。「ドリル・スルー」です。

⇒ピボットテーブルには、「元データ」が隠れています。
「使用する時には、注意して使って下さい!」
「ピボットテーブルは、社外に送っては駄目です!」

私は、必ず、皆さんに解説しています! 

4.データのセキュリティ確保

ピボットテーブルのデータ・・目に見えているレポートだけでなく、
目に見えない「ピボットキャッシュ」の管理を適切にしましょう。

生きているとは、
ピボットテーブルに「データ(キャッシュ)」が残っている状態です。
「成仏」とは、
 ピボットテーブルのデータ・キャッシュをクリアすることです
  元のデータ・・ピボットテーブルに保存しない ⇒「死」
  元データが無いと「更新」できません     ⇒「死」

解説書では、紹介がほとんどありません。

方法①ピボットテーブル オプション設定/データ で「成仏」

オプション設定/データ
作ったままの初期設定を変更します。

ピボットテーブルに元のデータを保存する 設定を 解除
☑を外して保存します。

この設定にしておけば、ピボットテーブルを誤送信しても、
受信先では、データを開けません!

※マクロでピボットテーブルを自動作成する場合には、
 この設定を織り込むことをお薦めします!

⇒ これで処理したのが、ピボットテーブル5です 成仏=「死」

方法②ピボットテーブル 「値」に変更する。 「成仏」

コピー/貼付け 形式選択して貼り付け
 「値と数値の書式」で行います
 「すべて」 ピボットテーブル・全部含まれていると「生きたまま」です
       一部でも欠けると、「値と数値」=「成仏」します!

⇒ これで処理したのが、レポート2です 成仏=「死」

方法③エクセルのレポートは、PDFで送る

方法④ピボットテーブルのセキュリティを正しく知る!

 コロナ・ウイルスのように、目に見えなくても、
 ピボットテーブルを正しく取り扱うことです。

目で確認できるのは、エクセルの表示と、ファイル容量です。
例えば、集計数値だけなら9KBのエクセルが、
1万件のCSVデータなら3MBと大きくなります。
「ファイルが大きすぎる!」これは、日常のチェックです。

解答 1半生、2死、3生、4半生、5死
ピボットテーブル分析(メニュー)、更新、ドリルスルーの
3つでチェックしないと、生死の判定はできません!

5.マイクロソフトは「ピボットテーブル」の改善をして欲しい!

ピボットテーブルを普及させるには、「セキュリティ確保」が必須です。
是非、ブック全体のピボットテーブル一覧を追加してください。

ホ-ム/検索と置換・・「ピボットテーブル一覧」を追加して欲しい!
   表示・・シート名、ピボットテーブル名、データソース
       ※キャッシュの有無も表示されると便利

 ピボットテーブルのセルをクリックしたときに、
  メニューの表示だけでなく、
 「ピボットテーブル」だと認識しやすくして欲しい!

※現時点では、スライサー「レポート接続」で、一覧が見られます。
 しかし、データキャッシュ単位で、生・死判定などの詳細は不明です。

あるいは、こちらの診断エクセルを使用することが可能です
ワークシート診断ツール – 一般社団法人実践ワークシート協会 (pwa.or.jp)

6.ピボットテーブル活用/改善のためのアンケートにご協力ください!

ピボットテーブルが、なぜ使われないのか?
どうしたら、みんなに愛され、本当の実力を発揮できるのか?
ピボット姫と一緒に学んでいただいています!

みなさんの声を集約させてください。
「楽に、楽しく、みんなに役立つ」エクセルを実現しましょう!


 

7.「データキャッシュ」を理解しましょう!

ピボットおじさんのエクセル探求物語 で紹介しています!

◎追加問題です! 元データに無い幽霊!!

ワークシート 元データ の下に 3元 ピボットテーブルです

元のデータに無い「ココア」の幽霊が出てくる!のです。

D12  元は ココア で 間違って入力していました。
これを、紅茶に訂正しました。
しかし、フィルターを掛けると、スライサーにも出てくるんです!

フィルタ―で、選択しても、元データが無いので、表示されません!

下のピボットテーブルは、ココアが表示されています!

分類名・・フィールドリストで、データのないアイテムを表示する
     ☑ すると、「ココア」表示されます!

スライサーでココアを選択すると、このような表示になります。

[謎解き] データキャッシュは、使わなくなったアイテムを記憶しています

オプション設定/データ
データソースから削除されたアイテムの保持・・「自動」になっています

「自動」・・下のピボットテーブルのような表示をするための設定です!
 アンケートの集計などでは、使いたい設定です。

でも、他の場合では、使わないですね。

自動→「なし」にすれば、出てきません!

◎ピボットテーブル11Qでも解説しています


◎パワークエリとピボットテーブルの活用事例の紹介です!

◎ピボット姫と学ぼう!ピボットテーブルを楽しむ仲間募集中!

Excel実践ピボット革命 本を書きました 2022年8月


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