関数・マクロ要らず!マウスでExcel検定試験の課題に挑戦!(1)ビジネススキル(サーティファイ)編
qExcelビジネススキル検定(サーティファイ)は、
2021年から開始された新資格です。
Excelの資格との違いは?
ピボットテーブルとパワークエリは、残念ながら、検定の対象外です。
実践では、もっと難易度の高い課題=「累計」処理などもあります。
ピボットテーブルとパワークエリの実力を皆さんにご紹介します。
1.Excelの資格取得していますか?
Excel を実務で使いこなすために、資格を取得されている人が多いです。
代表的な資格がこの2つです。
・MOS(Microsoft Office Specialist)
Microsoftが認定する世界共通の資格試験。
延べ500万人が受験したExcel・Word・PowerPointなどの資格試験の
代表格です。
Excelは、2つの資格です。
スペシャリスト(一般レベル)とエキスパート(上級レベル)
ピボットテーブルは「上級」高度な機能に位置付けられています。
・Excel表計算処理技能認定試験(サーテファイ)
累計合格者数も40万人を超え、データ集計からグラフ作成、関数使用まで、実務を想定した幅広い出題内容で、実用的な操作能力を測定・評価する試験で、3段階での資格認定です!
3級 ・・書式、グラフ、印刷、フィルター、並びかえ、テーブル機能
関数(基本的なもの)
2級 ・・ピボットテーブル、入力規則、名前の定義、条件付き書式、
リンクの設定
ほとんど使わない・文字列操作関数・・、VLOOKUP関数、
統合、3D集計、マクロ
1級 ・・SUMIFS関数・・、IFERROR関数
2.注目を集めるExcel®ビジネススキル検定サーテファイ!
2021年から開始された、ビジネスの現場に役立つ、課題解決型の
新資格検定として、注目されています。
操作だけでなく、実践的なスキルを修得して、応用力、考える力を
身につけたい方には、お薦めの資格です。
下位級のスタンダード級、上位級のエキスパート級の2種がありますが、
Excel表計算処理技能認定の資格=知識の差では、ありません。
同じ課題でも、実務に役立つレポートは複数の解答方法が可能です。
そこで、速く、正確に、課題解決型の新資格が重視されるのです。
Excelビジネス検定公認テキスト 日本能率協会マネジメントセンター発行
から、内容について、確認してみました。
集計・編集については、様々な知識を総合的に使って行います。
2-1.集計・編集・修正するためのデータの整理方法
2-2.集計・編集・修正のためのヒント
・集計・編集・修正時によく使用する機能/関数
集計でよく利用される関数・機能が解説されています。
課題1~6 課題の内容と解答で使用する関数・機能
解答は、自分のExcelの実力に合わせて行います。
計算等の正確性と、所要時間=効率性で、評価されます。
3.ピボットテーブル&パワークエリで挑戦!
ピボットテーブルとパワークエリは「想定外」
◎テーブルは集計機能としての扱いです。
◎ピボットテーブルは、範囲から作成で、テーブルから作成していない。
集計方法の変更で合計⇒平均、個数は紹介されていても、
計算の種類・・累計、構成比、順位や、
集計フィールド・・自分で数式作成 は、紹介されていません。
◎パワークエリは取り上げられていません。
パワークエリとピボットテーブルでも解答できます!
検定試験では、60分の制限時間で3問です。1問20分。
パワークエリとピボットテーブルでも、平均10分で解答できました。
課題1~6 関数・機能は、2つのツールで代替できます!
4.私の解答例:課題3 を紹介します!
家具屋さんの販売実績を集計する課題です。(データは変更しています)
★★スタンダード級で、基本的な知識で解答できます。
サンプルファイルのダウンロードできます!
前提:私は、「テーブル化」しています。
理由は、参照範囲が名前で使える⇒構造化参照
集計行の表示、メンテナンスがしやすくなります!
①基本解答・・関数を使う方法・・商品リストで集計する
販売数量の集計で、SUMIF関数を使うには、参照範囲を絶対参照します
=SUMIF(販売リスト!$E$3:$F$37,商品リスト!B4,販売リスト!$F$3:$F$37)
テーブル化すると、列の名前で設定できます!
=SUMIF(販売リスト[商品番号],[@商品番号],販売リスト[販売数])
②別解答・・VLOOKUP関数+ピボットテーブルで集計する
販売実績(日々の明細データ)に、
商品マスターの情報をVlookup関数で検索
→ピボットテーブルで集計しました。
テーブル化すると、データ範囲が変更されても自動で設定されます!
課題の解答は、同じです。どこが違うのでしょうか ?
①基本解答・・すぐに回答できる。手順が簡単。
②別解答・・データ件数が多くなり、若干手がかかる。
私が、手がかかる方法を選らぶのは、「データ分析」です。
ピボットテーブルを使うと、総計、商品別の集計もできます。
さらに、日別、取引先別、商品別などのデータ分析が可能になります。
レポートの作り方を、一番効率的なつくり方をしたいですね。
でも、実務では、追加レポートなどが求められます。
そういう要望に応えられるのが、「ピボットテーブル」です。
③別解答の追加 ・・ パワークエリ、ピボットテーブルで解答
VLOOKUP関数は、セル毎に検索を行います。
パワークエリのマージ(結合)で代替が可能です。
照合列は複数可能です。
また、一度に複数項目の検索を行えるので、大変便利です。
④まとめ 実践での要求には十分でない!
1回限りの解答なら、関数・機能の方が早いです。
しかし、「実践」=繰り返し行うようになると、
マクロ化など、高度な対応も必要になります。
実務では、様々なデータ分析が求められます。
ピボットテーブルは、その要求に応えることができます。
パワークエリ&ピボットテーブルは、
元データを新しくしても、「すべて更新」クリックするだけで、
集計作業が完了します。
こうした要望に応えるものですが、検定試験の対象外です!
5. 課題の難易度をアップ⇒「累計」に挑戦!
販売実績 2024年7月に、当月8月分 データ追加・・累計で実績を把握。
当月は、随時最新データで集計するが、重複しないようにする。
レポート 月・日別、商品別、得意先別に管理できるようにする。
この課題は、関数・機能だけでは対応できません。
マクロ・プログラミングが必要な課題になります。
私は、VBAの資格は持っていませんが、セミナーなどで勉強してきました。
Excel VBAの資格検定 エキスパート
MOSエキスパート、Excelサーテファイ検定よりもは高度な検定です。
ベーシック ビジネスで一般的に利用されるレベルのスキル
スタンダード ITプロフェッショナルなどに求められるより高いレベル
CopilotでVBAマクロを提案してもらいました。
質問 日付、得意先、品名、販売数量、売上金額のデータを含む販売データを統合するためのVBAコードを以下に示します。このコードは、得意先、商品名と日付をキーとして重複を避けながら累計販売データを更新します。
手順
データの準備:
シート1に前月までの累計販売データがあるとします(例:セル範囲A1:E10)。
シート2に当月の販売データがあるとします(例:セル範囲A1:E10)。
VBAコードの作成:
ExcelでAlt + F11を押してVBAエディタを開きます。
新しいモジュールを挿入し、以下のコードを貼り付けます。
Copilot すごいですね!
理解してカスタマイズするのは大変!
最新データを1行毎に読み込んで、累計データを全部参照して、
データがあればそのまま、無ければ追加するという処理です。
データ件数が多くなると、非効率なプログラムのようです!
⇒フィルタ―やテーブルなどの機能を使うことも考えた方が良いですね。
では、パワークエリで「累計処理」を行います!
パワークエリは、マウス操作だけで、元データを編集・加工ができます。
関数・マクロを使いません。
最新累計の処理ステップ、マウス・クリックして設定!
「詳細エディター」で確認すると、Ⅿ言語で設定を確認できます!
マクロ・VBAと比べると、ものすごくシンプルです。
列単位で設定し、「ノン・コーディング」です!
ピボットテーブルも、マウス操作でデータ分析が可能です!
関数・マクロを使いません。グラフ化もできます。
5.今回の挑戦のまとめ!
サーティファイの課題に挑戦して、気づいたことがあります。
1回限りの課題=表づくりなら、Excel関数・機能が早いです!
でも、実際の現場では、繰り返し作業や、データ分析のためにレポートを作ることが多いです。
ピボットテーブルとパワークエリの組み合わせは、非常に役立つことを、実感しました。
「実践」・・学んだ理論 や 知識 を 具体的な 行動 に移すことです。
Excel・・関数、マクロ・・沢山の知識を学びますが、個人差が大きい!
レポート表・セル単位で作成しますが、関数・機能の選択で優劣が!
エクセルBI・・関数、マクロ要らず! ピボットテーブル&パワークエリ
マウス操作で、データ活用・データ分析 汎用性
次回は、高度なグラフ編・・ピボットグラフ!
実践事例を紹介しています!サンプルも公開!
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