めぐるピープル01「プレイフルいたばし」
こんにちは。めぐるスイッチ・まつもんです。地域で活動する人たちを紹介していく連載記事「めぐるピープル」。第1回目は遊び場づくりに取り組む「プレイフルいたばし」さんです。
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遊びが地域のつながりを育てる
窓から、白い日射しと樹々の緑色が差し込む集会所の広い部屋で、小さい子とママが分厚い木のパズルに夢中になっています。その奥では、別の親子がボードゲームで真剣バトル。会場には、東京おもちゃ美術館から借りたというユニークなおもちゃと、主催者が用意したおもちゃやボードゲームが机ごとに設置され、訪れた参加者たちが自由に遊んでいます。
「プレイフルいたばし」が開催する「おもちゃの広場」や「ボードゲーム広場」の風景です。プレイフルいたばしは、子育てサークルなどにもおもちゃを持ち込み、遊びを届けている団体。代表の小澤龍之輔さんは、「遊びを通じて、親子の対話、地域のつながりを豊かにしたい」と語ります。
面白そう!という気持ちを大切に
保育士であり、おもちゃコンサルタントの資格を持つ小澤さんは、筋金入りの子ども好き&おもちゃ好き。会場には大人もつい、ふれたくなるデザインの作品が並び、おもちゃ選びのセンスを感じさせます。聞くと、持ってくるおもちゃの選択はもちろん、積木はあらかじめ楽しそうな積み方で置いておいたり、参加者の年齢や反応を見ておもちゃを入れ替えたりと、その空間作りには隠れた工夫もありました。
コロナ禍以後はオンラインでの開催にも挑戦。たとえば相手の表情からカード内容を推理するゲームなど、モニター上でも楽しめる作品選びが光っていました。
今こそ失われがちな遊びの機会を
感染症の拡大で、遊び場の提供が難しくなる昨今、その必要性は実感をもって語られることが増えています。「子どもたちが成長するうえで、遊びは食事と同じくらい大切です」と語る小澤さん。今後は、他団体が開催する場に「おもちゃやボードゲームを届ける活動」にも力を入れたいと考えているそうです。感染症対策で考えても、その場全体と、みんながふれるおもちゃと、別々の管理者が責任もって対策するのは有効だといえるでしょう。
「子どもたちだけじゃなく、保護者、仕事やボランティアで関わる地域の人たちにも、笑顔になり遊び心が持てるようなサポートをしたい」という小澤さんとプレイフルいたばしの、これからにも注目です。
プレイフルいたばし代表・小澤龍之輔さん
公式サイト:プレイフルいたばし(Facebook)
写真提供:プレイフルいたばし(2019年,2021年撮影)
取材日:2021.8.14(記者・まつもん)
活動分類:地域交流、子育て支援
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