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なぜ結婚したいのか、婚活の「正解」とは何なのか【story4制作秘話】

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今回は第4話「婚活は、言い訳だ ―SACHI―」の制作秘話です。
Kindle Unlimited会員の方は読み放題で見れますので、よかったら読んでみてください。



ストーリーの見どころ

第4話はさっちゃんがメインのストーリー。見どころは
・アラサー女性への、家族や親族からの「結婚はまだ?」という圧力
・自立している女性がなぜ結婚をしたいのか
・婚活をしているものの、どんな相手を探すべきかわかっていない不安


アラサー女性への、家族や親族からの「結婚はまだ?」という圧力

アラサー独身女性あるあるだと思いますが、お正月やお盆の親族の集まりが憂鬱……。
おそらく今の祖父母世代は、「結婚することが当たり前」という価値観なのでしょう。
そしてそんな世代に育てられた父母世代は、結婚をしている人が大多数。

それまでにいくら良い大学に行き、良い会社に入り、仕事を頑張っていても、30歳くらいで結婚をしていないと急に社会不適合者のような扱い……
なーんていうのは大袈裟な表現ですが☆
でも、家庭環境にはかなり恵まれている私でさえ、こういう気持ちになったことがあります。
やはり人間「自分だけ人と違う」というのに不安を感じるのでしょう。
別に誰が何を言うわけでもないし、「結婚できない女子」みたいなイジりは32歳くらいで終わったし(さすがにもう冗談にならなくなったのだろう。笑)、親族仲は良好。しかしなんだろうか、あの居心地の悪さは。
勝手に自分で居心地悪く感じているだけなのは、わかってるんですけどね♪ 実際はみんな、そんなに他人のことなんて気にしちゃいない。笑


このストーリーのメインキャラクターさっちゃんは、小さい頃に父親を亡くしています。
デザイナーで将来は海外で働きたい! と思っているものの、母親から「海外に行くなら結婚してからにしなさい」と言われており、婚活をしています。


自立している女性がなぜ結婚をしたいのか

これは、この小説全体のテーマでもあります。
婚活クインテット! のメンバー5人は、みんなある程度良い大学を出たり専門的なスキルがあったり、そこそこ「稼ぐ力」を持っている女性たち。
そして仕事が好きで、働きたくない! 専業主婦希望!! というタイプではない。
そんな女性たちが、なぜ「結婚」を目標として、婚活をしているのか。

今回のストーリーでは、さっちゃんはまだ結婚に対して具体的なイメージができておらず、ただ「婚活をしている」(=結婚する意思はある)という事実で母親を安心させているだけ。
そんな中、婚活クインテット! のメンバーが頑張って婚活をしているのに、自分はこれで良いのだろうか……と悩んでいます。

今後、さまざまな女性たちの婚活ストーリーが出てきますが、このテーマは常についてくるでしょう。


婚活をしているものの、どんな相手を探すべきかわかっていない不安

”練習は嘘をつかないって言葉があるけど、頭を使って練習しないと普通に嘘つくよ”
というのはダルビッシュ選手の名言ですが。
私は婚活にもこれは当てはまると思っています。

高望みしているから婚期が遅れるんだよ、なんて言われますが
自分の望みがわかっておらず、ただひたすらに数をこなしているだけの人の方が婚期遅れています。

婚活(結婚)における「正解」は人によって違うので、まず、なぜ結婚したいのか、自分の考えを理解する必要があります。
将来の不安なのか、それは金銭的なもの、精神的なもの、身体的なもののどれなのか、一人になるのが寂しいのか、一生働き続けたくないからか、一般的な家庭を築きたいのか、贅沢な暮らしをしたいのか、ただ好きな人と一緒にいたいのか、など。
ここをしっかりと分析した上で、その目標のためにどんな人を探すのか、と「目標達成までの道のり」を描きます。その過程が間違っていたり、目標が変わったりしたら、また道を描き直します。

自分の望みがハッキリしている人は、これが自然とできているのです。
そしてその望み(不安を解消してほしいという望みも含め)が強い人ほど「結婚したい」という気持ちも強いでしょう。


ちなみに、愛されるよりも愛したいマジで〜♪ の人は、実は婚活に向いていない可能性もあります。
婚活って条件ありきで探すところから始めるので、一般的な婚活の正解(女性の場合)は「安定した仕事、そこそこ以上の年収、清潔感があり、優しくて誠実で穏やか」みたいな人を探すことでしょうか。
現代では4低男子がモテるとの話も聞きます。※4低=低姿勢・低依存・低リスク・低燃費
普通の人は自然と「正解」を選びたがります。しかし条件を満たした人を見つけることすらかなり難易度高いですし(みんながそれを良いと思っているなら、必然的に競争率も高くなります)、見つけたとしてもその人を好きになれるかは別の話。
もちろん婚活を続けていく中で心から愛せる人と出会い、結婚できる人もいるでしょう。
ただ、婚活というある種作業のように人を値踏みし、比べ、価値を測るような場所では、そのスピードに「好き」という気持ちがついていかないこともあります。

例えば私は、婚活を始める前に付き合った人は、同じクラスや部活、サークル、バイト先、職場の人、仲良しグループの人など、自然と近くにいた人に惹かれることが多かったです。ラブストーリーは突然に! みたいなことはなかったかな。

婚活では、3回目のデートで告白がセオリーなんていわれています。
期間でいうと、出会ってから1〜3カ月くらいでしょうか。
結婚を目的とした年頃の男女の出会いなので、確かにそれくらいのスピード感は「正解」なのだと思います。(婚活中は複数の人たちを同時並行している場合がほとんどなので、あまり時間を使っても他の人に奪われてしまう可能性がありますからね〜)

私の場合は、婚活中に付き合った人は、すごく好きで両思いになって嬉しい〜♡ みたいな人はいなかったですね。笑
もちろん好意があるから付き合うのですが、ちょっとでも良いと思ったら付き合ってみて、そこからさらに好きになるかどうか!? って感じでした。
気持ちのアクセルなかなか踏み込めないタイプなんでしょうか……
それでも素敵な人はたくさんいたし、付き合ってからより好きになった人もいました。でも、実は婚活中に一番好きになった人は、付き合えなかったんですけど、大学時代に同じサークルだった先輩でした。たまたま仕事のつながりで再会して、何度か一緒にご飯に行って〜って感じだったんですけどね♪


第4話のストーリーでは、さっちゃんはそもそも自分がなぜ結婚したいのかもわかっておらず(恋愛はしたい、彼氏も欲しいとは思っている)、よって婚活の具体的な条件や期限・目標もなく、ただ「自分をわかってくれる人が良い」というとてつもなく曖昧な望みしか持っていません。

それでも「やっていれば何か見えてくるものがあるかもしれない」と、これからも仲間たちと共に婚活に励んでいきます☆



なぜこの年になると、結婚の話が先に来るんだろう? 私、結婚するために生きているわけじゃないのに。

第4話の個人的なお気に入りシーン。

さっちゃんが実家に帰り、母親に「最近どう?」と聞かれて「ぼちぼちやっているよ」(自分の生活全体のこと。さっちゃんの場合は仕事がメイン)と答えたところ「付き合っている人はいるのか? 結婚の予定は?」と聞かれた時の心の声。

私もおばあちゃん家行った時、こんなふうに思ってたよ〜!!笑


→マッチングアプリとデートアプリ、婚活のドタキャン【story5制作秘話】

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