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図書館のススメ

人と会わないから、雑談機会もない。普段であれば自然に吐き出されていただろう"他愛もない話"が澱のように溜まってきたので(そしてこの籠城生活もしばらく続くだろうから)、ずいぶん前にアカウントだけ作って放置していたnoteに、少しずつでも書き出してみようと思う。

2020年は随分と本を読んだ

※11月の異常値は「鬼滅の刃」22巻分...。

年初に「今年こそは本を読む!」と抱負を掲げるのは毎年のことだが、今年は図書館を活用しだしたことが大きかった。「本なら好きなだけ買ってもOK」という出版系家庭のハウスルールで育ってはきたものの、家を出て経済的に自立するようになると、そうも言ってられない事情も出てくる。少し気になった本があっても、値段を見て躊躇しているうちに、ゲームや映画やサッカーなど他のエンタメに時間が割かれ、本からは少し遠ざかってしまっていた。

ただ、図書館というのは良いですね。少し気になった本があればすぐネットで取り寄せて、パラッと見て「あ、違うな」と思ったらすぐ返せばいい。しかも、Amazonでプレミア価格が付いているような本であっても図書館に所蔵されていることも多くて、何しろタダ。

(例えば、こんな写真集とか)

読書量を増やせば、買う本も増えるだろう。出版業界に貢献する気持ちは忘れずに、会社に通う代わりに図書館には足繁く通った1年だった。

文京区立図書館は特別な「知の殿堂」なのか?

自分が住む文京区には図書館が11もあり、検索して見つからない本は、ほぼ無い。「さすが文京区!看板に偽りなし!」なんて思ったりもしていたが、念のため調べてみた。

東京都公立図書館調査の令和2年度調査を見てみると、23区では杉並、世田谷、練馬が蔵書数のTOP3。文京区は杉並区のおよそ半分の所蔵数で116万冊程度。多いような気もするが、我がホームタウンである町田市と同水準だ。

もう少し厳密に見てみるなら、市区の人口から1人あたりの冊数を割り出して比較をしたり、図書館の有効登録者数と蔵書数の比率を見てもいいのだが、それでもとりわけ特別というわけでもなさそう。

港区はDVD所蔵が豊富

令和2年度の文化庁映画賞・文化記録映画大賞も受賞した「プリズン・サークル」の坂上香監督過去作を少し前から探していた。TSUTAYAでレンタルは無く、販売は上映権付きで5万円のものしかなく、中野にある矯正図書館に所蔵されているらしいことは分かっていたのだが、3月以降来館が予約制になっていて面倒なので他にどこかないだろうかと探して、港区に所蔵されていることが分かった。そうか、本だけでなくDVDも借りられるのか。図書館調査でも港区のDVD所蔵数は群を抜いている。

自分が住んでいない区でも図書館は利用できるので、赤坂の図書館に行ってみた。

目当てのブツを借りることができたので司書さんに「港区はDVD所蔵に力を入れているのですか?」と聞いてみると「港区は税収が多いので...」と返される。確かに、ここ赤坂はカウンター横に洋書が並び、雑誌のラインナップも豊富。敷かれた絨毯も心なしか上等な気がしてくる。区立図書館はどこに行っても不便はなさそうだが、どうやら区毎の特色はあるようだ。

もう少し落ち着いたら、身近な23区の公立図書館をそれぞれ回るのも一興かもしれない。本を読むために図書館に行くようになったのに、DVDを借りてしまったりするその本末転倒は一旦置いておくとして。

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