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ヨーガ療法士を目指すには?

こんにちは!

今日は、ヨーガ療法士(ヨーガ・セラピスト)になるまでの道のりの備忘録です。ヨーガ療法士が気になる!それってどんな資格なの?という方の参考になれば嬉しいです。

ヨーガ療法(ヨーガ・セラピー)についての詳細はこちらの記事に書いています。(※こちらの記事は2021年時点での情報となります。最新のものは記載のWEBサイトなどをご参照くださいませ。)


1.ヨーガ療法を知る。

まずはヨーガ療法について、どこから情報が取れるのか?についてです。

ヨーガ療法士の養成講座を開催している団体は、「日本ヨーガ・ニケタン」という団体です。インターネットで検索するとWEBサイトが出てきます。

https://www.yoganiketan.jp/index.html

ちょっと怪しげな…!?(笑)感じですがご心配なく。

3年間ヨーガ療法を学んだわたしが保証します。勧誘も全くないですし、高額なものを買わされることもありません。そして何より、関わっている人たちがとっても優しいです。

日本ヨーガ・ニケタンのWEBサイトには、ヨーガ療法についてや養成講座について、最近の活動レポートなどを見ることができます。

最初は何のこっちゃわからない部分が多いと思うので、「へーこんな感じか。」くらいに見ておくといいかなと思います。

資料請求もできるようになっているので、してみるのもいいかもしれません。

また、厚生労働省の「統合医療」ページから、ヨーガの有益性や効果などを調べることができるので、ご自身がやりたいことと方向性があっているか?も確認してみると良さそうです。

https://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/c02/13.html

2.YIC(養成基礎講座)について。

ヨーガ療法士になるためには、2つの講座の受講が必須になります。

1つ目は「 YIC 」と呼ばれる基礎講座です。原則月に1回で全部で10回ほどの講義で構成されているので、1年もかからずに講座は終了します。

開催地域によりスケジュールは異なりますが、大体「毎月第3火曜日」など開催のスケジュールは固定化されていることが多いです。また、年末年始やお盆休みなどは避けていただけるので、お子様がいらっしゃる方でも無理なく受けられます。

時間的には、朝の9時半〜17時半くらいまでの1日がかりです。

講座の卒業には「 7割の出席 」という条件がありますが、遅刻や欠席、早退も可能です。すごく厳しい雰囲気ではなく、和気藹々とした優しい雰囲気なので、もし出席日数が足らなくても相談すれば振替受講やDVDの視聴などの代替案を提案していただけます。

現在は、コロナウイルスのパンデミック以降はZOOM開催となっていることも多いようなので、遠方からも受講しやすいのかなと思います。

講義の内容は、基本的には1日のうちの3/4が座学です。残りの1/4が実技です。実技では、一般的なヨガのようにヨガマットを敷いて体操します。

学ぶ内容も、医学の基礎からヨガ哲学的な内容まで幅広く学びます。わたしは、「ヨガを勉強している」というよりは、「人生のお勉強に行っている」みたいな感覚でした。(笑)

卒業には、前述したように7割の出席と全レポート提出、実技中間試験、実技最終試験、筆記試験、卒業論文の提出が必須です。

正直に申し上げると、ちょっと大変です。(笑)

講義毎に宿題が出されるので、ワードにレポートを書いて提出します。どの宿題も自分について振り返り、自分のことを書くようなものなので、コンスタントにやっていけばそんなにハードルの高いものではありません。

試験もテキスト持ち込み可能だったり、実技もしっかり準備すれば難しい試験ではありません。卒業論文が、1番大変でした。これは集大成なので、少し時間をとってしっかり書くようなイメージです。

毎回ちゃんと出席していれば、卒業できないことはないようなイメージです。

YICを卒業するまでにかかったお金は…大体13万円くらいだったように記憶しています。10万円が受講料で、残りの3万円はテキスト代や交通費・昼食代などでざっくりこんなものかな、と言ったところです。(わたしは最初はオンラインではなかったので、名古屋から岐阜までの交通費がかかっていました。)

資格を取得しようと思うと、社会人は時間との勝負になってきますよね。資格に専念したいけれど、会社もあるし、休めないし…。

月1回のヨーガ療法士養成講座は、仕事が大変だった私でも、休日を使い自分のペースで進めることができました。

3.YTIC(ヨーガ・セラピスト養成講座)

YICの受講が終わると、次は「YTIC」という講座に移っていきます。

こちらは2年間の受講で、YICと同様、月に1回で全22回の開催です。結構長い受講期間になるので、覚悟が必要ですね。

もちろん、YICだけで受講を終えることもできます。ただ、ヨーガ療法士として活動するためには、YTICまで進む必要があります。

YTICでは、ヨーガ・セラピストになるために基礎講座で学んだ内容を活かしつつ、臨床の練習や様々な疾患についてなどを学んでいきます。

卒業には、卒業論文(10名へのヨーガ療法指導研究論文)提出、卒業試験(筆記/実技指導)、 学会発表事例報告(ポスター発表練習)が必須です。

先にお伝えしておきますが、これがめちゃくちゃ大変です。ですが、めちゃくちゃおすすめです!(笑)

毎回の宿題提出に加え、後半では実際に臨床の練習を兼ねて10名分の症例をとっていきます。さらに、その中から1つの症例を選び、卒業学会で発表します。

こちらも、よほどのことがない限り卒業できないことはなさそうですが、症例をとるのに少し時間がかかったり、人に頼んだりしなければなりません。

万が一、頼める人がいない場合は相談すれば先生や先輩から生徒さんをご紹介いただけることもあるので、そのあたりの心配はなさそうです。

YTICを卒業するまでにかかったお金は…大体33万くらいだったかなと思います。受講料が30万円で、残りの3万円がテキスト代や交通費や昼食代のイメージです。

4.講座終了後。

講座の終了後は、学会認定のヨーガ療法士として活動することができます。

「ヨガの先生」とは、例えば「医師」や「薬剤師」「鍼灸師」などとは違い、本来教えることに資格はいりません。

言ってしまえば、養成講座なんか受けなくても「ヨガの先生」にはなれるわけです。ですが、しっかりと学んで学会認定のヨーガ療法士になれば、生徒さんにも正しい知識でヨーガをお伝えすることができますし、学会に所属していれば活動の幅も広がります。

先輩方は、介護施設・ダルク(薬物依存症回復施設)・心療内科・教育施設(学校や児童館)・少年院・企業内でのストレスマネージメントなど…様々な施設や機関に出向いて活動をされています。もちろん、ご自身のスタジオを開業していらっしゃる先輩も多いです。

また、ヨーガ療法学会は、毎年各地のヨーガ療法士さんたちが集まり、ご自身の活動を報告する学会を開いています。

また、研修会なども定期的に開いてくださったり、卒業後も活動をサポートしてくださる面で、安心して学びを続けていくことができる環境が整っています。

ちなみに年会費は1万円ですが、そのた研修会や勉強会・学会に出席するためにはプラスアルファのお金がかかってきます。どれも数千円のもので、他のセミナーなどと比較しても比較的安価の印象です。

資格を維持するためには、勉強会の参加が必須になってきますので、常に新しい知識を習得することができるのも魅力です。

5.最後に。

わたしは、現代ヨガの講師の資格も持っています。有名な資格はRYT-200とかですかね。わたしは200時間の前半まで受けて、YICへ路線変更しました。

RYTもヨガの指導者になるためには1つの道だと思います。現代ヨガのスタジオで働いたり、若い女性や美意識の高い女性を対象にするのであれば、その方が良いかなと思います。わたしの場合はYTICを卒業したその先の道に魅力を感じたので、路線変更を決めました。

ヨーガ療法士になるまでには、3年の時間と50万ほどの費用がかかりますが、この先死ぬまで使える、毎日をちょっと楽に過ごせる「ヨーガの智慧」が学べ、それを人にお伝えすることができることを考えるとわたしは高い出費ではなかったなと思っています。(多分、RYT-200を取ろうと思うともっと高かったような…。)

もし、ヨーガ・セラピストへの道を迷っている方がいらっしゃれば、わたしが経験上お伝えできることは「タイミング」を見極めて受講することが良いのでは?ということです。

自分が大変な時ほど」受講をおすすめします。人生の苦しい時間を苦しいままで過ごすくらいならば、気分転換も兼ねてヨーガの智慧を学んでみるのはとても有効的な時間の使い方ではないかなと思います。

わたしの場合は、講座を受講中に仕事で大変な思いをし、最終的に退職を決断しましたが、先生や先輩、仲間に助けられながらヨーガの智慧を学び直すことでどんどん気持ちは安定していきました。

わたしにとっては、とても意味のあることだったな…。としみじみと思っています。

さて、これからもヨーガ療法については、適宜記事を更新していきます!1人でも多くの方にヨーガ療法を知っていただけたら嬉しいです。

それではまた◎



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