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鍼灸専門学校の3年間を終えて

こんにちは!

とっても久しぶりにnoteに向かっているので、ちょっぴりそわそわしています…(笑)

この度、2月に行われた第32回「あん摩マッサージ指圧師」「はり師」「きゅう師」の3つの国家試験に合格し、晴れて鍼灸・あん摩マッサージ指圧師になることができました。同時に、3年間通った専門学校を3月に卒業しました。

今日は3年間の思い出を、鮮明なうちに記録しておこうかなと思います。

1.鍼灸専門学校で学んだこと

鍼灸の専門学校というと、どうしても東洋医学・経穴(ツボ)や鍼やお灸の実技を学ぶイメージが強いかと思います。もちろん、東洋医学や経穴(ツボ)・鍼やお灸の実技の授業は3年間それはまあ、「みっちり」あります。

わたしは元々東洋医学が好きで、興味があって進学を決めたので、東洋医学を学ぶのは本当に楽しくて、浅かった知識が深く、専門的なものになっていくのがとっても贅沢な時間でした。

鍼を打ったり、お灸を据えたりする実技は全く初めての経験でしたが、3年間クラスメイトや家族を実験台にめちゃくちゃに練習しまくったので…。(笑)徐々に技術が身についていく感覚がありました。

そんな中1番大変だったのは、ズバリ、西洋科目です。私自身、まさか鍼灸の専門学校でこんなに西洋科目を学ぶとは全く想像もしておらず、1年生の授業の蓋を開けてみてびっくり、だったのです。

思えば鍼灸師は、人の体を触り、人の体の中に鍼を刺す職業です。

人体の構造や生理作用がわかっていないとできるはずもないですし、病気の人に寄り添っていくわけですから、病気(つまり、正常な状態と異常な状態)がわかっていないと、安全に行うことができないのです。

そして、何より自分たち鍼灸師で診られる範囲と、医者及び現代医学に任せなければならない範囲の線引きがしっかりできなければなりません。

そこで、細胞単位の話から、神経・血管・臓器・筋肉・骨格。構造から生理作用、各種の疾患まで、ひと通り学びます。

それはまあ、範囲は膨大で、覚えることはたくさんで…とっても大変でした。

ですが、それらをひと通り学んだので、今では病名を耳にすればどんなものなのかは大体想像できるようになりましたし、医療ドラマを見るのも楽しくなりました。(笑)

2.鍼灸専門学校で楽しかったこと

3年間で楽しかったことはたくさんありますが、中でも老若男女さまざまな年代の生徒がクラスの中に入り混じっている空間はとても学びが多く、良い刺激になりました。

高校を卒業してそのまま進学してきた人、定年を迎えて第二の人生のために進学してきた人。子育てをしながら通っている人、私のように脱サラで進学してきた人。

それぞれバックボーンは違うけれど、みんな纏っている不思議な空気感はどことなく似ていて。(笑)同じ鍼灸・東洋医学を学び、国家試験という1つの目標に向かって切磋琢磨する感覚は、私の人生の中ではとても貴重で、楽しい時間になりました。

30歳を過ぎてからこんなにたくさん勉強することになるとは思わなかった!(笑)けれど、いい意味で人生が変わった3年間だったな、と思っています。

3.勉強会や課外活動

学内にとどまらず、学外の勉強会や課外活動にも積極的に参加した3年間でした。先輩の鍼灸師さんが主催する勉強会に行ってみたり、鍼灸師会の活動で地域ボランティアに同行させていただいたり。

ヨガにたくさんの種類のヨガがあるように、鍼灸にもたくさんの「流派」があります。ほとんど刺さないような鍼を使うもの、鍼に電気を通すもの、脉診に重きをおくもの、硬くなった筋肉を狙うもの、古典的な見方をするもの、現代医学的な見方をするもの…などなどとにかくたくさんあるのです。

それらの中から自分がどれを取り入れたいか?を考えるために、とにかくこの3年間で全国各地、いろいろな流派の鍼やお灸を受けまくりました。

その中から、自分が「心地よいな」と思えたものにしぼり込み、いろいろな流派を取り入れながら、学生のうちにある程度自分が進みたい方向性を決めることができたのも、とても大きな収穫だったように思います。

4.ゴールのようなスタート地点

とにかく全速力で走り抜けた3年間でした。

兎にも角にもまずは、国家試験!だけど、その先には「小さな治療院」を開くという夢がある。国家試験のための勉強と将来の夢につなげる勉強を並行して行った3年間は、振り返ってみるととんでもなく慌ただしく、よくやったなあ…と自分でも思うほどでした。

ヨーガの活動やお勉強をしたい気持ちを押さえる葛藤はいつも心にありましたが、それを我慢してでも鍼灸の学びに全力投球できたこと、後悔はありません。

国家試験に合格した今、何だかゴールを迎えたような気持ちになっていますが、ここがスタート地点であることをしっかりとこの足で踏み締めて、次の1歩を踏み出していきたいなと思っています。

5.最後に

noteを整理していく中でたくさんの記事を読み返し、その当時の思いや覚悟などを思い出しました。

やはり、私は言葉を紡ぐことが好きですし、そうすることでどこか気持ちの整理をしているような感覚があるのかもしれません。

特にこの記事を読み返したとき、この気持ちをしっかりと刻んでおこうと、胸が熱くなりました。

これからも、鍼灸師として、ヨーガ療法士として、そして、何より1人の人として。

たくさんたくさん、努力していきたいなと思っています。

それではまた、次回!


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