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幼児教室講師が、納得のいくフラッシュカードを作ってみた話。

こんにちは。
家庭知育インストラクターの掛田愛(かけだめぐむ)です。
14歳・10歳・1歳の3兄弟を育てながら、幼児教室講師をしています。

今月から、自身でもオンライン知育教室を開室することにしたのですが、レッスン中で使うフラッシュカードを、今までのモニターレッスンでは、市販のものを活用していました。
ただ、この先、お月謝をいただいてレッスンするとなれば市販を活用はできないし(詳しく調べていないのですが、恐らく商用利用NGかと思います)、あと市販のものは、種類が豊富で紙もしっかりしていて、とても便利なのですが、微妙にかゆいところに手が届かないんですよね・・・。

だったら自分で作ってしまえ!ということで、作成することにしました。

理想のフラッシュカード

私がフラッシュカードに求めるポイントは、この5つ。

・絵がリアルに近い(理想は写真)
・背景が白
・余計な情報が排除されている
・誰にでも読みやすいフォント​
・横型

どれもシンプルな希望なんですが、このすべてが満たされているカードが実はないんです。

市販品だと私のおすすめは断然七田式です。
横型でフラッシュしやすく、背景も白でスッキリ、余計な情報もほとんど盛り込まれていません。
フォントも、私個人的には理想のものではありませんが、比較的読みやすいものが使われています。
敢えて言うなれば、絵がちょっとデフォルメされすぎているものもあるかなぁという程度。

他のものはここには詳しくは書きませんが、読みにくいフォントだったり、余計な情報が多くて対象物に集中できなかったり、縦型でフラッシュがしづらかったり、細かい不満を感じています。

イラスト面のこだわり

私が作成したフラッシュカードの表面はこんな感じです。

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なるべくリアルを追求したい!と思い、写真を使用しました。
(商用利用OKのサイトから探して、使わせていただきました。)

デフォルメされたイラストしか見たことがないと、本物を見た時に、知っているはずなのに知識と一致しないことがあります。
よくあるのは、たぬきや桃でしょうか。
たぬきや桃のイラストって、こういうものが多いですよね。

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こういうイラストしか見たことのないお子さんは、本物のたぬきや桃を見た時に、「これ何?」と聞いても「わからない」となってしまうことが多いです。

それから、ものの名前を覚えることが目的の場合、イラスト面に文字はなくていいと私は思っています。
もう少しステップアップして、文字を覚える段階になった時に、イラストと文字が同時に書かれてあるものを使います。
文字が書かれてあると、そちらばかりが気になってしまうお子さんもいらっしゃいます。
中でもこれはひどいなと思うのは、表面に保護者向けの分類などが書かれているカード。
「動物ーNo.56」とかそういったものですね。
これは本当に必要ないです。

文字面のこだわり

近年、弱視や学習障害のあるお子さんでも読みやすいようにと、学校の教科書でも、ユニバーサルデザインフォントが使用されるようになってきました。
私は療育や言語の専門家ではないので、あまり詳しくは理解できていないのですが、今までよくドリルや教科書などで使われていたフォントでは、読みづらさを感じたり、混乱したりしてしまうお子さんがいらっしゃったのは事実です。

私が幼児教室で指導している生徒さんの中にも、「き」「さ」のように2画目と3画目が丸く繋がっていると、混乱してしまう子もいました。
「山」「口」などの単純な漢字でも、フォントによっては、左下が突き出ていたり右下が突き出ていたり、知っている文字と同じに見えないことがあります。

あと、読みに困難のあるお子さんの場合、線の太さに強弱があると認識しづらかったり、輪郭が光って見えたり、また、先の尖った字に恐怖心を抱くケースもあるようです。

フラッシュカードも、古いものだと読みにくいフォントのものが多いです。
先程、おすすめとして挙げさせていただいた七田式は、比較的読みやすいフォントを使用されていますが、文字の先は尖っています。

こちらが、私が作成したフラッシュカードの裏面です。

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windows10に搭載されている、「UD デジタル教科書体」というフォントを使用させていただきました。
(規約を確認し、フォント自体の再配布等でなければ、商用利用可能とのことでした。)

白地に黒い文字だと、お子さんによってはチカチカして見にくいこともあります。
推奨されることの多い灰色にすることも考えたのですが、グレン・ドーマン博士が著書「赤ちゃんに読みをどう教えるか」の中で赤文字を推奨していたので、赤文字で作成してみました。
こちらはもしかしたら、見にくいというお声が多ければ、今後変更することもあるかもしれません。

作成したフラッシュカードのデータを販売します

今回、フラッシュカードの作成にあたって、SNSで需要の有無を聞いてみました。
すると有難いことに、facebookやtwitterで「需要あり」という回答をいただけたので、こちらでデータを販売させていただきます。

今後どんどん増やしていきますが、今のところ完成しているのがこちらです。

動物カード 20枚(両面40データ) 100円
野菜果物カード 20枚(両面40データ) 100円
ひらがなカタカナカード 46枚(両面92データ) 200円

白紙のフラッシュカード、A5・B6サイズの厚紙が市販されていますので(amazonでも簡単に手に入ります)、ご家庭でプリントアウトしてご使用ください。
ハガキ程度の薄い厚紙にプリントされる場合は、最初は静電気でくっついてフラッシュしにくいので、1枚ずつバラバラにして組み替えたりさばいたりしていただくと、フラッシュしやすくなります。

他にも、こういう教材データを販売してほしい!というものがありましたら、是非コメントください。
いいねやシェアもしていただけると、とっても嬉しいです。
宜しくお願いします。

ではまた。

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