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最強のコミュニケーション力を学ぶ

先日あるYouTube動画をみていると、女性の講師的な方が「コミュ障」の人向けに、マンツーで対話をするときのポイントを説明していました。それは以下のような内容でした。

ポイントその1
まずは相手の目を4秒以上みつめること
ポイントその2
笑顔でやさしくあいさつすること
ポイントその3
相手をさりげなく褒めること

この3つさえやれば、人とのコミュニケーションの課題がクリアできるというものでした。
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それができないからコミュ障なんですけど・・・・・・・・・・

と思ったのは私だけ?w

その時に思い出したのは、10年以上前に、今では当NPOの主力事業となっている「赤ちゃん先生」を立ち上げるきっかけになった出来事だったので、ご紹介させていただきます。

(エピソードその1引きこもり男子の事例)赤ちゃんに対しては自分の中でフィルターがかからない

当NPOは当時これといった事業もないままに、「子連れで働きたい!」というママ達が「お給料はいらないから毎日子連れで出勤したい!」と10組近い親子が毎日会社に押し寄せてきていました。

それを聞きつけた県の幹部の女性から「事業内保育所をやりませんか?」とのお声がけをいただき、仕事もないのに、先に事業内保育所ができました(笑)

その時に知り合いのパソコンスクールの社長さんから「引きこもり成人男性を1ヶ月インターンとして引き受けて欲しい」との依頼がありました。お世話になっていた社長さんだったので断れず、28歳引きこもり歴5年と32歳引きこもり歴8年の男性2人をインターンで引き受けることに・・・・
当時はママ達が子連れでフリーペーパーの広告営業のお仕事をしており、事業内保育所もできたので、事務所の二階は保育所と化して、2人の保育士で10人程度の0歳から2歳の赤ちゃんを預かってくれていました。


引きこもり男子は赤ちゃんに優しいので大人気!

引きこもり成人男子2人のインターン・・・。仕事もないし、扱い方もわからない・・・。
仕方なく、保育士の先生に「この2人に保育のサポートしてもらってください」と丸投げ・・ところが、子ども達にはこの2人が大人気(保育士さんよりも優しく接してくれるから?)そして、1ヶ月のインターンが終わる頃には、引きこもり男子2人のコミュ障は解消!普通に誰とでもお話ができるようになったのです。そして、その後1年間、当NPOでお仕事してもらうまでになったのです。

当時28歳だった引きこもり男子本人に聞いてみました。

赤ちゃんには自分の中でフィルターがかからなかった。

ヒトは目の前の人とコミュニケーションをする時に、勝手に相手が考えていることを脳内で言語化するという傾向があります。長年引きこもっている人であれば例えば「きっと俺のこと引きこもりだと思っているな」とか、「顔で笑っているけど、心の中ではきっと馬鹿にしているに違いない」とか・・・そういうフィルターを自分でかけているのです。ところが・・赤ちゃんに対してはそのフィルターがかからなかったのです。とのことでした。「赤ちゃんパワーすげえ・・」と思った瞬間でした。

(エピソードその2行政職員の事例)赤ちゃんがいると自然にコミュニケーション上手になる

当時、子連れ出勤を推奨していたうちの会社。きっかけは我が家の初孫でした。初めての孫は可愛い!そして当時介護福祉士のお仕事復帰を目指していた嫁から「待機児童になりました」との連絡。「じゃあ子連れでうちの会社においでよ」と、子連れ出勤が始まったのです。あまりにも可愛いので、銀行や行政関係の手続きにはいつも連れて行っていました。

ある日、ハローワークに手続きに行った時のこと、窓口には無愛想なおじさん(ニコリともしない)いつも手続きするとムカついて帰ることに。
その日も無愛想な担当者。手続きしている隣に1歳半の孫を座らせました。しばらくすると、退屈した1歳児はカウンターにあった担当者の私物と思われる、ペンやハンコなどを触り出したのです。それを横目でチラチラみながら黙って手続きをする担当者・・・(やはり、この人は子どもに対しても愛想の一つもできないのか・・・)と思っていた次の瞬間。

「おわりまちたよ〜!おまたちぇちまちた〜💖」

と、無愛想な鬼担当者が、一瞬で満面の神笑顔で孫に話しかけているではありませんか・・・びっくりです!
この時ほど、赤ちゃんのパワーに感動したことはなかったです。どんなコミュニケーション講師よりも素晴らしい赤ちゃんパワーでした。
そのことがきっかけで始まったのが赤ちゃん先生プロジェクトなのです

赤ちゃんは一瞬で目の前の人を笑顔にする


アメリカの大学での実験。定期入れに1万円程度のお金を入れて、
赤ちゃんの写真・ペットの写真・高齢者の笑顔の写真・綺麗な女性の写真を入れて、どの写真が入った財布が戻ってくるか?をテストしたのです。そのトップはもちろん赤ちゃんの写真・・・100%近い数字をたたきだしたのだとか。実験では、赤ちゃんの写真を見ただけで脳内に愛情ホルモンがでるのだそうです。

そんなこんなでできた「赤ちゃん先生事業」コロナ禍ではオンラインでしたが、やっとリアル開催ができるようになったようです。コロナで疲弊した日本中の人たちのこころを赤ちゃんで癒してあげれるのでは?と思います。


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