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【なぜヒトは伝える手段を知らないのか?】



社会人大学のベンチャークラスの講座で年に一度だけ、かれこれ、10年間講師をさせてもらっています。
きっかけは10年前に、大阪堺市のビジネスプランコンテストの審査員をさせていただいたご縁で知り合った大学教授からのお誘いでした。

「ベンチャー起業家には女性が少ないので是非!」との優しいお言葉。講演などは時々やっていたので、まあ、なんとかなるか!といつものやってみなはれ精神で引き受けたのです。しかしながら、大学での講師となると、当然資料を配布しなければならないわけで、拙い資料ですが、教授の優しさに助けられて10年間なんとかやってきました。

【そもそも、学校で資料作成の方法を学んでない】

資料作成は、本やネットなどを通して、また、セミナーなどで学んで、試行錯誤しながら作り上げたものを使っていました。なので、毎回、講座のテーマはバラバラ。その都度自分の興味のある内容を色々なところから寄せ集めた、情報を切り貼りしたような謎のスライドで、情熱とパワーだけで乗り切っておりました。

元々、新しいことを考えたり、今までにないことを閃いたりするのは得意なのですが、それを体系立てて人に伝えるのは苦手。それでも年に一度なので自分なりになんとか出来ていると思い込んでいました。

【自分が習ってないことは、教えることができない】

私の仕事での体験は、資料作成とは程遠い業種。最初の仕事は衣料系の老舗の経理部で入力作業(当時はキーパンチャーという職業があった)を4年ほど、その後は観光写真の会社で撮影の仕事を少し、その後結婚、出産で仕事を辞め、子どもができてから大手証券会社で営業のお仕事を12年間やった。営業の資料作成は会社が用意してくれているので自分で作るということはなかった(金融業界では勝手に資料作成はできないシステム)ので、資料作成を学ぶ機会はなかった。その後お世話になった美容系のコンサル会社でも自分で提案書を書くなどの機会はなく、その後起業。いきなり自分で提案書を作成しなければならないハメに・・・ではどうやったのか?というと、「できる人にやってもらう」だった。

デザインができる人に、「こんな感じのことを伝えたいから資料作成お願いします」といった感じ。自分の思いを誰かに語って、それを書いてもらった。なので当然資料作成スキルは身に付かなかった。

【数やれば身につくのか?】

会社の上司とかがよくいうのは「とにかく数やればスキルは身につくから頑張れ!」というもの、つまり、その上司も自分の上司に同じことを言われてきたのだ。「数やればうまくなる」という迷信まがいの方法を日本社会は連綿と繰り返してきたのだ。間違った方法を数やるとどうなるのか?「ターボエンジン搭載」している人はものすごいい勢いで間違った道を突く進むことになるのだ。

【資料作成のコツを学べば誰でも「伝わる企画書作成」はできる】

今年の8月から、0秒思考の著者、マッキンゼーで14年間コンサルタントをされていた赤羽雄二さんのオンラインサロンに入らせてもらいました。

赤羽さんは東大からコマツに入社、その後、スタンフォードの大学院、そして、世界トップのコンサルタント会社である、マッキンゼーで14年間活躍された凄い方。著書も20冊以上出されてるのですが、どの本にも最後に「疑問質問があれば、いつでもメールください」と、ご自身のメールアドレスを大公開されているのです。個人的に思ったのは「本を読んだ人が全員メールを送ってきたら大変なことになるのに大丈夫なのか?」実際10万部以上のベストセラーになったわけで、10万人からメールが来たら、処理できるのか?と思いましたが、実際には1000人ぐらいからしかこないのだそう。


【徹底的なスキルアップのためのオンラインサロン】

私は5つのオンラインサロンに入りました。月会費は3000円から10000円まで。ほとんどは「みんなでコミュニティ作って集まりましょー」と言ったスタンスのもので、どのコミュニティも楽しそうではあるのだけれど、入ってもアウェイ感満載で、正直あまり馴染めないものばかり・・・。
ところが、赤羽さんのオンラインサロンは、徹底的にスキルアップするための実学オンラインサロン。元々エンジニア出身だった赤羽さんは、マッキンゼーに入った時、相当苦労したらしく、0秒思考に代表される、「マッキンゼー時代に死に物狂いで身につけたスキル」を、彼のオンラインサロンでは惜しげもなく公開している。正直、私なら絶対にお金取るなー!と言ったレベルのノウハウを無償で提供されている。その代表的な情報が、赤羽さんの会社ブレークスルーのサイトからダウンロードできる
「事業計画作成とベンチャー経営の手引き」なのだ。

実際に直近でIPOを果たした東証マザーズのベンチャーの社長さんが「うちの会社はこれででてきている」と、Twitterで公言するほど。


【スキルその1:どんなタスクにも必ず期日を作る】

オンラインサロンで教えてもらったことの一つに、「期日を作る」というのがある。最初に聞いた時には聞き古した言葉だなーー!程度しか感じなかったのだけど、そこに赤羽さんならではの「ツボ」が隠されているのだ。それが「外圧」との事。ヒトは自分だけではなかなか頑張れない!だけど誰かと一緒なら、頑張れる生き物なのだ。そのメカニズムを活用したシステム「外圧プロジェクト」周りの人が頑張っているのをみて「よし!自分も頑張ろう!」と言ったところ・・・。ただし、外圧だけでは、ほとんどの人は、潰れてしまう。外圧がありつつ、確実にスキルアップできるノウハウがきちんとあり、しかも誰でもできるレベルまで落とし込んだ仕組みがある事なのです。そういう意味では最初の一歩として、「期日を作る」は必須なのです。

【スキルその2:ラフ段階で能力の高い人に見てもらいアドバイスをもらう】

そもそも、自分より能力の高い人が自分より能力の低い人を引き上げようと思うだろうか?能力のあるひとに「ちょっとみてもらえますか?」と言える人がどれぐらいいるだろうか?会社で言えば平社員が社長に「この資料みていただいてアドバイスください」というようなものです。直属の上司に怒られそうですよね?それでも殆どの成功者は自分の成功ノウハウを教えたいと思っているのだそう。だから本を書いたり、セミナーに登壇したりするのです。最後まで仕上がったものではなく、ラフ段階で「こんなことをやりたいのですが、こんな感じで企画書作成したいと思うのですが伝わりますか?」と言った感じです。つまり、相手のアドバイスを入れることで劇的によくなるためには、構想段階でから誰かに伴走してもらう作戦です。


【スキルその3:とにかく頭の中の言葉を外に出す。メモ書き30枚】

人が何かを作る時というのは頭の中に色々な言葉たちがぎっしり詰まっている。それらを頭の中で体型立てても、出てくる内容はほぼカオスと言っても間違いない。なのでまずは赤羽さんが生み出した「A4メモ書き」でどんどん書いていくのが最初の一歩。私はテーマで20枚程度。章立てで30枚程度。1分間で1枚書くのでだいたい1時間も書くとテーマと章立てが出来上がってくる。

そしてそれらをまとめて資料に落とし込む時に役に立つのが赤羽さんの著書
「漫画でわかる!マッキンゼー式リーダー論」である。主人公が部下である女性に、「マッキンゼー式資料作成の方法」を1から具体的に教えて部下が成長していく様子が書かれている。しかも漫画なので、ものすごくわかりやすい。

本に書かれている「テーマや章立てのアドバイス」を参考に私レベルでもたった1日で「わかりやすいスライド作成」ができたのです。これは誰かにプレゼンする必要があるお仕事をされている方にはとてもお勧めの方法です。是非、お試しあれ!


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