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不登校児はもしかしてギフテッド?

数年前にパロアルトインサイトのCEO石角友恵さんの対談オーディオを聞いて始めてギフテッドのことを知った。

ギフテッドとは?

ギフテッド(Gifted)とは、先天的に顕著に高い知性と共感的理解、倫理観、正義感、博愛精神のいずれかを持っている人のこと。知的才能。これらの定義は世間的な成功を収める、収めないに関わらない。また、目立つことを避けようと故意ないし無意識的に怠け者や優秀でない者、天然な性格を演じることで社会に溶け込もうとする傾向が報告されており、現代社会における発見は困難で、診断には高度な専門知識を必要とする。参考知能指数は130以上。過集中、突発的な言動、早口など、ADHDと共通する特徴があり誤解されやすい。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

石角さん曰く、アメリカでは10人に1人がギフテッドと言われているらしい。そして↑にも書いているように、最近の子どもたちの中で不登校や発達障害と言われる子どもたちの中に、ギフテッドの要素を持っている子が多い可能性があるというのだ。アメリカでは国家が予算を出してギフテッドの教育に力を入れているらしい。

日本はというと、学校教育の中でクラスに馴染めない子どもたちは、不登校になったり、いじめを受けたり、特別クラスや療育クラスに入ったりと、ギフテッドという概念はまだまだ一般的ではないみたいだ。

ある、調査によると、ギフテッドの子どもたちへ適切なサポートがされなかった結果、天才児となるはずだったこどもが少年院に行く可能性が高いのだとか?それぐらい、サポート次第で大きな差ができるというから驚く。

クールなリケジョ


石角友恵さんはハーバードビジネススクール→Google本社→IT起業→AIデザイナーというすごい経歴の持ち主。しかも、2人のお子さんを育てながら、本社はシリコンバレー、日本にも支社を構える。見た目からは想像もできない才女(実は彼女も恐らくギフテッドなのでは?)と思われる。

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アメリカに比べて明らかに遅れている日本のギフテッド教育に興味を持ちながらAIを民主化したいという想いのもと、日本の女子高生向けにAI学習の普及にも取り組んでいるらしい。日本人でしかも女性でしかも子育て中でお洒落なところは今までのリケジョの概念を覆すという意味でも日本のIT業界に革命を起こしてくれそうな予感がして目が離せない。

世界一税金が高いと言われるカリフォルニア

日本にいながら私たちは毎日、Apple社の製品で、毎日何10回とGoogleで色々なことを調べ、毎月何度かAmazonで買い物をしたり映画を見たり、Facebookに自分のことを投稿したりと、デジタルはまさにインフラとなりつつある。そして、それらの企業があるアメリカカリフォルニアは世界一税金や物価が高いのだそう。そして日本人がそれらの企業の製品やサービスを使うことで、料金の3分の1がアメリカ本社に持って行かれているのだそう。これは日本企業がITで大きく遅れをとってしまった結果、自国のお金が海外に流出しているということなのだ。

そしてその遅れをとった理由の一つが教育現場のIT導入の遅れなのだそう・・・そういえば、ITとは縁遠かった、当NPOの事業「赤ちゃん先生」もコロナ禍でオンライン開催を余儀なくされた。結果、教育機関へのクラス開催はオンライン中心となったのだけど、タブレットを全校生徒に配布している学校はほんの一部。そして、その使い方を知っている先生がなかなかいないという現状があったりでオンライン授業をさせてもらえたのは一部の学校に留まるという事態を経験した。

ITの遅れが日本経済にどのような影響を及ぼすのか?

私自身、ITリテラシーがかなり低いことを自覚しているのだけど、石角さん曰く、現代社会で生きていると、自覚のないままに日頃AIを活用しているというのだ。アレクサとかなら「これはAIだな」と分かるのだけど、Amazonで映画を見たり、本を買ったりすると出てくる「レコメンド」「この作品を見た人はこちらも観ています」とお勧めしてくる。自分で探して外れた時の「時間を返せ!」という思いをしたくない私は、ついつい、Amazonのおすすめにのってしまう。それは便利だし、いいことなのだと思っているのだけど、AmazonやFacebookのレコメンドの裏で何が起きているのかを知ることが大事なのだという。つまり、無知でのせられる側になるのか?操作する側に回るのか?が大事なのだそう。同じ事業を展開するにしてもITやAIを導入できれば5倍から10倍のスピードで結果が出ると言われています。
自分自身はもう遅いかも?と思うのだけど、未来を生きる子どもたちには是非今から教育の中に取り入れて欲しいと思うのです。


学校に通わせるだけでいいのか?


日本人は学校に対する依存が大きいのだそう。学校の先生任せ、塾の先生任せ、な人がほとんどなのだそう。そういえば私自身も子育て中にはこどもの勉強のことは学校からの宿題をちゃんとやっているか?程度のチェックしかしていなかった気がする。そして授業についていけてないようだったら、せいぜい塾に入れると言った感じで教育熱心ではなかったのかもしれない。でも、昔と今で大きく違うことがあるとすれば、それはITやAIに代表される「機械学習」になる。人間のスピードではない機械の力で学ぶということが、どれほど子どもの才能を引き出し、伸ばすのか?インドなどでは全ての学校がタブレットを配布し、IT教育に力を入れているのだそう。日本はインドにも大きく引き離されている。

そういえば、我が子は当時ものすごい勢いで広がり出したファミコンの虜になっていて、長男などは目を真っ赤にして一日中やっていたものだ。「いい加減にしなさい」と、取り上げるとまるで「禁断症状」のような状態になっていて、「この子の将来はどうなるのか?」と、悩んだものだけど、今にして思えば、ある意味「ギフテッド」の要素があったかもしれないと親バカながら、今更ながらに悔やんだりすることもある。将来的には読み書きや暗記などはAIが得意な分野となるから、学校の教科からも省かれる恐れがある。それほど教育が劇的に変化する時代に、我が子にどんな教育の機会を与えたらいいのか?我が子に能力があることを知らずに、私のように「勿体無いことをした!子どもに申し訳なかった」といった想いをあとからする親を1人でも減らしたいと思っている。

不登校というギフテッド予備軍


ここ最近私の周りでは「不登校児」が増えているようだ。mamahataの中で赤ちゃんの時から接している子の中でも。そして発達障害と言われる子どもたちも・・「グレーって言われた」と悩む親御さんも増えている。それに比例するように増えているのが、療育施設。発達障害の疑いがある子どもたちが昔は「特別学級」というクラスに入っていたのが、最近では専門の学校ができて、学校によってはそのこの個性を生かして得意な分野を伸ばしてくれる教育を施しているところもあるようだ。

しかしながら、大勢の生徒を受け入れている学校側としては、集団生活に馴染めない子どもに対して1人の担任がそのこの個性を伸ばそうとする時間も心の余裕もないというのが現状なのではないかと思う。それに代わってアメリカなどではホームスクールという親がこどもの学びのサポートをしている事例も多いのだそう。エジソンはその先駆けだったようで、学校の先生が算数の時間に1+1=2といったことに対してエジソンは「一個の粘土ともう一個の粘土をくっつけたら一個になるだから答えは1だ!」と言い張ったのだそう。そんなエジソンは問題児扱いとなり「授業の邪魔だからもう来なくていい」と言われたのだそう。そこでエジソンの母親は彼の勉強を自宅で見て「発明王」の誕生となるのである。

どこにでもギフテッドはいる

エジソンほどではないにしても子どもの可能性は一番身近にいる親、日本の場合は恐らく母親である確率が高いと思う。が我が子の才能を見つけて伸ばしてあげるのが理想である。そう入っても母も忙しかったり、働かなければならなかったり。そんな母の力になれるギフテッド教育の一助となる仕事をやってみたいと思う今日この頃です。


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