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ゲリラ豪雨と夕立

「ゲリラ豪雨」って言葉、ありますよね。気象学的に厳密ではないかもしれませんが、突然の大雨にこの言葉を用います。

 似た言葉に「夕立」があります。これは日本古来からある表現です。この「夕立」が最近、「ゲリラ豪雨」に変わられ、消えつつあるそうです。

 実際調べてみると、その傾向があるみたいで。本来両者は異なる現象なのですが、突然の大雨という点で同一のため、多くは「ゲリラ豪雨」の方を使います。

 美しい日本語が消えるのは、寂しいものですね。しかし「夕立」に限らず、あまり知られていない日本語がたくさんあります。

 そこで今回は、僕が好きな言葉をいくつか記述します。心に沁みる、優しくなれるような言葉です。

1.遣(や)らずの雨
 あたかもお客様を帰したくないかのように、降ってくる雨のこと。

2.風光る
 春になり日差しが強まってくると、吹き渡る風もが光って見えるというたとえ。

3.花冷え(はなびえ)
 桜の花が咲くころは陽気が変わりやすく、ふいに薄ら寒くなること。

4.蝉時雨(せみしぐれ)
 たくさんの蝉が、こちらで鳴きやんだかと思うと、あちらでまたひとしきり盛んに鳴くようすを時雨にたとえた言葉。

5.山粧う(やまよそおう)
 山の木々が紅葉し、化粧をしたように見えるさま。

6.山眠る
 落葉してしまった山々が、冬の日差しのなかで眠ったように静まり返っているさま。

 今回は天候や季節にまつわる言葉を紹介しました。しかし他にも日本には、素敵な言葉がたくさんございます。
 インターネットにもいっぱい紹介されていますので、暇なとき調べてみてくださいね!

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