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シーズン会員2022、募集にあたって── 無農薬・無化学肥料栽培に完全移行できました!

2020年にスタートしたシーズン会員。2021年も無事終えることができました。会員のみなさま、応援してくれたみなさま、本当にありがとうございました。

料理を作ってInstagramにアップしてくれたり、使いづらい野菜にも積極的に調理にチャレンジしてくれたり、本当に感謝しきれません。ありがとうございます。

祝!無農薬・無化学肥料栽培に完全移行!

実は、2020年と2021年で大きく変わったことがあります。それは、みなさんにお送りする野菜を無農薬・無化学肥料栽培に移行できたことです。(父と共同栽培の白いとうもろこしは減農薬、レスキューしてお送りしたカボチャなど、他の農家さんの農作物は除く)

これまでも何度かご説明していますが、私の家は代々農家で、父親も母も、祖父も祖母も農業を生業にしてきました。

自分が本当に食べたいと思える「無農薬の野菜」をつくりたい気持ちはずっとあったものの、家族は一般的な農法を選んでいました。父の畑と私の畑は隣接していることもあって、完全に無農薬に移行するのはとても難しいことだったんです。父が農家の抱えるリスクを最小限にするために農薬を使用してきた気持ちはよくわかります。それは家族を守るための選択肢だったのだろうとも思います。

だけど、このままでは自分がどうしても納得できなかった。

無農薬への移行が失敗したら経済的には大打撃。農家を続けられなくなるかもしれないとか、家族には「ほら見たことか」と後ろ指を刺されるかもしれないとか大きな不安がありました。農業への考えの違いで、家族と喧嘩することもしょっちゅうでした。

そんな現状をどうにかしようと、スタートしたのがシーズン会員でした。経済的に安定させてもらえることで、野菜づくりに専念するための基礎固めができました。これなら、家族に迷惑をかけることなく、私の責任で無農薬にチャレンジできる。もし失敗しても、やり直せると思いました。

そんな私を応援してくれた会員のみなさんや友人のおかげです。私にとっても大きな自信につながっています。

もう応援してもらう時期は終わりです。

来年からは、会員さんに喜んでもらえるような野菜を作り届けるために「生活へのフィット感」を大切にする野菜ボックスを作っていきます。

会員さんの声からつくる野菜ボックスへ

いま、ようやくスタートラインに立ったような気持ちです。

2022年のシーズン会員募集にあたり、今後の野菜ボックスについて考え始めています。

これまでは、野菜を作りに必死で、過去の作付けを軸に野菜ボックスを作っていきました。現状、繰り返し収穫できる、トマトやナス、ピーマンなどの果菜類が栽培の軸になっています。直売所でも売れ筋の野菜たちです。

しかし、シーズン会員を始めて2年、直接会員さんの声を聞く機会も増え、反省点も見えてきました。

会員さんのライフスタイルや家族構成によって反応は千差万別ですが、私が「こんな食べ方が美味しいよ」と自分のこだわりを押し付けてしまっていた部分もあるなと反省しています。

具体的に言えば、調理をしないと食べられない野菜が多かったこと。2022年は簡単な調理でも食べられるような野菜を多くしていきたいと思っています。

もちろん、保存できる野菜の調理方法や野菜の保存方法も提案していきます。また、料理が好きな方にも楽しんでもられるように、単発でシェフの方や料理研究家の方とのコラボ商品も提案していきたいと思います。

いずれにせよ、これからはより一層、会員さんの声を反映して生活にフィットする野菜ボックスを作っていきたいと思っています。

ここで一つ、謝罪させてください。実は、今年の中ほどより、みなさんへの分配の方法をなし崩し的に変更していました。面積ベースの分配ではなく、収穫量ベースでの分配への移行です。事後報告になってしまい、本当に申し訳ございませんでした。

ただし、みなさんの手元に届く野菜の量に変化はなかったはずです。お届けする量という意味では、面積ベースと収穫量ベースはほぼ同じだからです。みなさんが損したということはありません。

経緯をご説明します。2020年は半分をシーズン会員、もう半分を直売や委託販売としていました。2021年は、シーズン会員を増やした分、直売や委託販売の面積を減らし、シーズン会員分としてきました。

ただし2年間会員の皆さんの声をいただくと「平等であること」を重要視している人が多く、クレームもいただきました。例えば「Aさんに入っていたニンジンの量と私に届いた量が違う」「Aさんにはピーマンがあったのに、私にはない」など。こうした違いは面積ベースで分配するとどうしても発生してしまうことです。みなさんの声を受けて、極力平等に箱詰めしようと努力する過程で、なし崩し的に、収穫量ベースの分配に移行せざるを得ませんでした。

2年間の継続会員さんは納得していただけると思うのですが、この2年間でお届けできた野菜の量に大きな変化はなかったと思います。2022年もこれまでと同じようにお届けできるかと思います。(もちろん天候などにより、野菜の量が落ちたり偏りが生じたりすることはあるかもしれません)

2022年の会員もスタート!

長くなりましたが、今年の振り返りと来年に向けて考えていることをお伝えしました。12/25よりスタートです!(2021年の会員さんには、来年の会員募集を一般に先駆けて開始していました)ぜひ前向きにご検討ください!


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