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良い演奏とは
わたしは感情丸出しの演奏があまり好きではない。
人間て、そんなにオープンになれるものだろうか。
誰にも見せないし、触らせない部分ってあるんじゃないだろうか。
たとえすごく親しい人でも、その人のすべてがわかることなんてない。
演奏という行為によってすべてさらけ出しているように聞こえる(見える)とき、嫌悪感を覚える。
熱い演奏も、どこかに冷静さがありコントロールされているものこそ素晴らしい瞬間となるのではないか。
演奏とはその作品の良さを実演していくことであり、同時にその作品に自分というものを乗せていく行為でもある。
両方のバランスがとれたとき、聴く人のこころに届く演奏となるのではないか。
なぜこんなことを考えたかと言うと、サン=サーンスのクラリネット・ソナタやブラームスのクラリネット・ソナタ、ドビュッシーの第1狂詩曲、シューマンの幻想小曲集やロマンスなど特に特に特に精神性の高い作品はどういうのが良い演奏なのだろう?と思ったから。
上に挙げた作品はどれも、ぜひクラリネット人生において何度でも本番にかけたいもの。
そしてピアニストとの相性で9割が決まると言っても過言ではない作品たち。
雨の降る寒い今日、こんなことを考えながらお布団にくるまっています。
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