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子どもとのご飯、大事にしたいこと。

ご飯を食べるとき、
親としては、食事に集中して欲しいですよね。
それは保育園でも同じです。

でもなかなかそうはいかないのが現実。
まず座ってないし、遊び出すし、こぼすし
てんやわんやになりますよね(笑)

今回は、そんな戦争的食事の時間で、
「私が」意識していることを書いていこうと思います!

もちろん、全てを毎日出来ている訳ではありません(笑)
意識しているだけで、できない時もあるますが
子どもに完璧は求めず、自分にも完璧は求めず😊

ただ今回挙げることにはそれぞれ意味があるので、
その意味、なぜ意識するのか
それが少しでも伝わればいいなと思います😌

※私はまだ自分の子を産んで育てたことはありません。
ここに書かれていることが正解ではないです。
保育士をする中で勉強し、何十人もの子とふれあい、
保護者さんと話をするなかで得た知識と考えをもとに
書いています。参考程度に見てください。

①座る時、足の裏がしっかり床につく

「座位=立位」

これは私が研修で学んだことです。

大人は無意識で座ったり立ったりしているので
この感覚はないですよね。

しかし子どもの発達から見たら、
座ると立つはリンクしているそうです。

そこで重要なのが

「足の裏がしっかり床につくか」

足の裏がしっかり床、もしくはハイチェアの足場につくと
踏ん張ることができます。
これが実は噛む力につながるのです!

子どもの食事時は、年齢に関わらず、
しっかり足がつくこと(踏ん張れること)
を意識してあげてください。

もし、今お子さんが使っている椅子で「少し足が届かない…」
てことがあるのであれば、小さな台を用意してあげることをお勧めします。
足がついて強度があればなんでも大丈夫です!
保育園では牛乳パックの中に、折り畳んだ牛乳パックを詰めたものを台にして使っています!


②大人がバタバタ動かない


子どもの目線は動くものに向きがちです。
子どもに食事時は座っていなさい と教えるのであれば、
大人も、子どもが食事の時は座って見本を見せられるといいですね😊

子どもがこぼすとすぐ拾って綺麗にしたい気持ちも
よく分かります!!

後からやる時間もなかなか取れないですしね…

ぜひ「離乳食期におすすめなグッズの紹介!
で紹介したマスカーテープなどを活用し、
食べている子どもに向き合う時間少しでも多く作れるといいですね!

調味料やお皿、スプーンなどはあらかじめすぐ取れる場所に
置いておくことも工夫の一つです。
ワゴンに一式(替えのお皿、食具、ティッシュ、ゴミ箱など)
を用意しておき、何かあればさっと取り出すアイデアもSNSで見かけました!


③子どもに小さな選択をしてもらう


これは食事時に限らず意識していることです!


具体的に何をするか。
子どもに「選択」してもらう機会を作ります!

例えば、
⚫︎スプーンやフォークを2種類用意して、「どっち使う?」
⚫︎食事を並べたら「どれから食べようか」
⚫︎おかずを配膳する前に「たくさん食べられる?少しにする?」
⚫︎おかずを「小さく切る?このまま食べてみる?」
⚫︎白米がすすまない時「おにぎりにしてみる?」
などなど。

子どもに選択してもらうことで
⚫︎自分の思いを言いやすくする
⚫︎選んだことと実際がリンクするようになる
 (「小さく」がどういうことかなど、体験的に知っていく)
⚫︎子どもの話を聞き、受け入れることで子どもが安心感を得られる
などなどの効果が期待できます。

注意して欲しいのが、否定しないこと。
箸とスプーンを用意して「どっち使う?」と聞き、
スプーンを選んだら「もう赤ちゃんじゃないから箸にしたら?」など。

大人で答えを決めた上での選択はNGです🙅‍♀️

ちなみにこれ、イヤイヤ期のお子さんにも割と効果があって、
私はよく実践しているのですが…

例えば
「どっちの服着る?」
「どの靴履く?」
「どっちの道を通って帰る?」など。

ただこれ、大人には心の余裕が必要な時もあるので、
疲れない程度にやってみてください(笑)

個人的には「早くしなさい!」というよりも楽だし、
子どももやってくれるので、割と役立っています😄


④完食を目指さない


保育士は保育所保育指針というものに則り、保育を行なっています。
保育は養護教育の2つを一体的に行いながら展開していきます。

これを食事場面で考えた時、

▶︎養護的側面
心が満たされ、心地よい環境の下で、安心して食べられることが
出来る雰囲気やスペースが確保された環境

▶︎教育的側面
食べ物に興味を持ち、バランスよく食事をしたり、
人との関わりを楽しんだり、食物の育ちを知ったり、
味や見た目などを自分なりに言葉にしたり
(保育を勉強した人ならわかりますが、つまりは5領域です)

これらが挙げられます。(一例です)

ここで子育ての中で重視されがちなのが教育の部分です。
これは目に見えて「できた」がわかりやすいためか、
好き嫌いなく食べる、おいしいと言う、残さない
など、大人にとっては都合の良いことも含まれているので
「しつけ」としてこの教育部分に力を注ぐ方もいますね。

では養護部分はどうでしょうか?

「安心感」「情緒の安定」など、目に見えないので
とてもわかりずらいですし、親もどうすればよいのか…
とわからない部分ではないでしょうか?

食事場面で安心感?情緒の安定?
と思うかもしれませんが、いついかなる場面でも
養護と教育は一体となっています。

ではなぜ完食を目指さないのか。

→完食がしんどい子もいるから です。

我が子でも、別人格で別個体です。
お腹の空き具合やあとどれくらい食べられるかなんて
わかるはずありません。

自分のお腹の空き具合に関係なく出てくる食事。
「お腹すいてないからこんなに食べられない」
「食べられると思ったけど、結構苦しい」
そんな中「完食」を最大目標されると、
大人でもつらくないでしょうか?

③の小さな選択にも書きましたが、
食べるか食べないかの選択も、子どもの経験になります。

もし食べ残しがイヤ!と思うのであれば、一口だけ用意して
食べたら「おかわりする?」とした方が、気持ちが楽ですね😊

完食よりも大事なのは、
安心して食べること
楽しく食べること

まさに養護の部分なのです。


子どもだって一人の人

ここまで4つ紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
本当はまだまだたくさんあります笑

総じて言いたいことが
子どもだって一人の『人』」ということ。

今回の記事を見返してみてください。


大人だって、足がついた方が楽です。
大人だって、一緒にご飯を食べている人がバタバタ動いていたら
落ち着きません。
大人だって、メニューや食具、選びます。
大人だって、予想以上に大盛りメニューがきたら、食べきれません。

子どもとの時間は戦争のようにバタバタですが、
それでも「子ども」ではなく「一人の人」として見る時間が
この記事をきっかけにできたら幸いです😌


ここまで読んでくださり、ありがとうございました🙇‍♀️!

今日も1日おつかれ様でした!
明日がまたステキな1日になりますように!

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