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離乳食、食べないんですって話。

離乳食に向けて準備OK!
教えてもらった通り作った!
いざ実食!!


👶{べー



…なんで?(笑)

ということありませんか?
これ結構ショックですよね😭

今回は食べない悩みについて
私なりの考えや思うことを書いていきます😌

※私はまだ自分の子を産んで育てたことはありません。
ここに書かれていることが正解ではないです。
保育士をする中で勉強し、何十人もの子とふれあい、
保護者さんと話をするなかで得た知識と考えをもとに
書いています。参考程度に見てください。


離乳食っていつから?


離乳の開始時期の目安としては

・首が座りしっかりし、寝返りができる
・5秒くらい座れる
 (10年前は“支えてやると座れる“でした。
      2019年に改定されています。)
・食物に興味を示す
・スプーンなどを口に入れても
   舌で押し出すことが少なくなる
etc…

ママやパパが食べているものをじーっと見たり、
手を伸ばしたりと、興味を示してきたら
開始を検討してもいいかもしれませんね😊


なぜ食べない…😇

べーっと出す。遊ぶ。食べない。
ミルクばっかり。母乳ばっかり。


口に入れたら噛んで、飲み込んでと、
当たり前にしてくれると思っていたのに…
予想外なことばかり起きますよね。


実はこれにはいくつかの理由があるのです。
(一概には言えません。
   早々に好き嫌いをする子ももちろんいます。)


離乳食を食べてくれない理由①

噛んで飲み込むことに
まだ慣れていない可能性があります。

人間何事も慣れが必要です。
赤ちゃんでも母乳飲むのが下手な子もいますし、
ミルクを哺乳瓶で飲むのが下手な子もいます。

しかし徐々に「なんかできた」と成功体験を積み重ね、
コツをつかみ、やり方がわかっていき、
無意識にでもできるようになるのです。

「母乳ばかりで、ミルクを飲んでくれない!」

って悩んでいる方もいると思いますが、
それはある意味当然なのです。慣れてないのです。

離乳食も同じです。慣れることから!
食事時座ることに慣れる!
スプーンに慣れる!
噛むことに慣れる!
その積み重ねが大切です✨

前回の記事でスウェーデンの離乳食について、
「大人の食事を一緒に見て、
 食事を楽しいと思うことからスタートする」
と紹介しましたが、これも慣れの第一歩。

大人が何か口に入れている。口を動かしている。
いい匂いがする。箸やスプーンフォークを使っている。

そういう姿を見せることも、
大人の真似をしたいこの時期の子にとっては
たくさん学んでいる時間なのです。

小さい赤ちゃんから、
もちろん今からでも構いません。

食事を別々にしているのであれば、
赤ちゃんも家族の一員として、
一緒に食卓を囲ませてあげてください😊



離乳食を食べてくれない理由②

感触を学んでいる最中かもしれません。

子どもはいつでも遊び=学びです。


大人からしたら「また遊んで〜」と思うことでも
子どもは一生懸命感触力加減などを学んでいます。

食事時に学んでいる、
その方法がまさに手掴み食べなのです!

でも、手掴み食べって汚くなるから嫌だな。
って思う方いらっしゃいますよね!?!?


わかります!!!


自分で出したカボチャでも
乾くと取れにくいから出したく無くなるし

おかゆが想定外の場所まで飛んで行って
後で踏みつけるし

水分はテーブルにこぼして水遊び始めるし

握り潰すだけで口に運ばないし

大人からしたら、ひぇ〜😱となることばかりですよね。

しかしこの手掴み食べ、実はとてもとてもとても!!
大事なのです!!


手掴み食べをしながら感触を学んでいる!


まだまだ「遊ぶ時間」「食べる時間」と
区別はできません。
遊び=学び がこの時期です。

もし大人の皆さんが手掴み食べをするとしたら、
何を思いながら食べますか?

口に入る適量、握ったときの固さ、温度、形、色、味。

目で見て、手で掴み、
そこから色々な情報を感じ取っているはずです。
私たちは過去何度も食事をして、
にんじんはオレンジ、スープは暖かい
などの情報を蓄積しているため、
情報をある程度予想できますよね。

赤ちゃんはまさに今、
手掴み食べをしながら
情報をインプットしているのです!

食わず嫌いの理由には、
このインプットの不足もあると私は考えています🤔

あとは大人や自分以外の人がそれを食べて
「まずい」「おいしくない」「食べたくない」
といったリアクションをとっていると、
それも情報としてインプットされ、
「食べたくない」に繋がることもあります。

重要なことは、
色々な食材に触れる機会を作ること
情報のインプットをする手掴み食べを止めないこと
「おいしい」「楽しい」を知れるようにすること

ちなみに、食材に触れることは、
食べるだけではありません。
先ほども話した、一緒に食卓を囲むことだけでも
十分です。
(子どもが手を伸ばして届くところには
 アレルギー等心配のないものを置くなどの
  配慮はもちろん必要です)

咀嚼を促すには?

口に詰めすぎる子、対して噛まずに飲み込んでしまう子
いると思います。

平成27年に0〜2歳児の保護者を対象に行った乳幼児栄養調査によると

「離乳食について困ったこと」
1位 作るのが負担、大変
2位 もぐもぐかみかみが少ない(丸呑み)
3位 食べる量が少ない
4位 食べ物の種類か偏っている(偏食)
5位 食べさせるのが負担、大変

と、丸呑みは堂々の第2位!!!
(1位は前回の投稿を見ていただければ…笑)

よく噛む習慣って、
大人でもなかなか改善できないですよね。
意識せずともよく噛めるように、
離乳食期からの経験が大切になります。

そこで!

噛むことを促すために保育士の私が
実践していることをお伝えします!
参考までにご覧ください!


①スプーンをすぐに抜かない

離乳食初期はまだ手掴み食べの前段階。
スプーンは大人が持って食べさせてあげる時期ですね。
その時期にしていることが、スプーンをすぐに抜かないこと。

スプーンを口に数秒とどまらせることで、
咀嚼を促します。
同時に、口を動かしてすり潰しているかも確認します。

ちなみに、
スプーンを口に入れて、
斜め上に引き上げながら抜くことはNGとされています。
理由は自分でやってみるとわかると思いますが、
引き上げるとやられた側の顔が上向きになります。
予期せぬ上向きで、誤飲に繋がらないよう、
スプーンは水平に抜くようにしています。


②「もぐもぐ」よりは「あぎあぎ」

大人の真似をしながら子どもは食べることを学びます。
よく言われるのが「もぐもぐ」ですが、
これは母音が「お」と「う」ですよね。

どちらも歯を合わせて発音する音ではないので、
私は「あぎあぎ」と伝えています。
母音の「い」の音が歯を合わせる音になります。

言葉はもちろん違くても大丈夫です!
子どもが真似をしたときに、
「歯を合わせる音か」
も気にしながら声をかけ
咀嚼できるようにしてあげると良いですね😊

大人がやってみせることが大切で、
丸呑み予防に繋がります。


③形状や柔らかさを工夫する

これは私というよりも、
調理さんとよく相談していることです。

柔らかいものばかり食べていると、
飲み込む力もついてきて、
簡単に飲み込めるようになってしまいます。

飲み込むのが早くなってきたな。と感じたら、
少し固くしてみてください!

合わせて、形状にも目を向けましょう!
サイコロ型からスティックに。
一口サイズから一回り大きく。

噛み切らなければ食べられない大きさにするのも
丸呑み防止の一つです😊

形が変わって、一口サイズを知るようになることも
手掴み食べでできる学びです!


食べないには理由がある

色々な考えや方法を紹介しましたが、
いかがでしたか?

子どもなりに、「いや」には理由があります。
今回は「慣れ」に焦点を当てましたが、
保育士をしていて給食を食べない子がいたら
他の要因として色々な方面から理由を考えます。

例えば
・朝ご飯の時間が遅く、まだお腹が空いていない
・活動量が少なく、お腹が空いていない
・(特に幼児で)「いらない」と言えば、
 家ではお菓子や好きなものばかりが食べられるから etc…

このように時間、活動量、家庭での様子など
色々な方面から考えています。

工夫しては「いや」と言われ、
また違う工夫をして、

そうやって毎日試行錯誤の日々です。
ただ、私には相談し合える同僚がいます。
互いに助け合い、チームで解決の糸口を見つけようと日々頑張っています。

がんばるママパパも、二人チームです。
お二人の両親、家族もチームです。
できたらそこに通っている園のスタッフさん、
もしくは、ぜひ私もチームに入れてください。

子どもは本当に十人十色です。
あの子はできた。この子はできない。
それが当たり前で、それは優劣ではありません。

「その子なり」を一緒に見つけ、
「その子にあったもの」を他の情報も参考にしながら、
見つけていきましょう☺️



ここまで読んでくださり、ありがとうございました🙇‍♀️!
今日も1日おつかれ様でした!

明日がまたステキな1日になりますように!

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