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見えなくても、感じられる世界

 私は生まれつき、特別な訓練を受けていないにもかかわらず、時折不思議な感覚を経験することがあります。それは、目で見えるというよりは、第六感のようなもので、人の心の動きや場の雰囲気を直接感じ取ってしまうのです。
 ある日、ふと視線を向けた先で、一瞬だけ人の目の動きを感じたことがありました。まるで、視界の隅で誰かがこちらをチラッと見たような感覚です。不思議に思って振り返ってみても、誰もいない。その瞬間は何だったのか、今でも謎のままです。
また、ある自称霊能者と会った際にも、同じような体験をしました。その人は、私の何も知らないはずなのに、私の考えていることを次々と口にしていくのです。まるで、私の心の中を覗き見しているかのような。これは単なる思い込みではなく、何か別の力が働いていると感じました。

 全盲の方との出会いも、忘れられない経験の一つです。合宿で初めて会った方でしたが、私の名前や性格、ビデオデッキの使い方など、何も知らないはずなのに、全てを言い当ててしまったのです。言葉で話すよりも早く、正確に伝わってくるその感覚は、まさに驚きでした。

 これらの経験から、私は目に見えない世界にも、何かしら存在するのではないかと考えるようになりました。それは科学的に証明されていない世界かもしれませんが、確かに私たちの人生に影響を与えているのかもしれません。目が見えない方々が、言葉を超えてコミュニケーションを取ることができるのも、こうした見えない世界との繋がりがあるからなのかもしれません。

 私たちが普段認識している世界は、ほんの一部分なのかもしれません。目に見えない世界をもっと理解することができれば、人間関係や社会の仕組みも、もっと深く理解できるようになるのではないでしょうか。
これからも、様々な体験を通して、目に見えない世界の奥深さを探っていきたいと思っています。

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