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抹茶の日、懐かしさと苦味、そして心の平穏

 2月6日、今日は「抹茶の日」だ。幼い頃、祖母と過ごす時間はいつも、お茶と甘いお菓子が楽しみだった。緑色の湯気が立ち上る温かいお茶は、どこか懐かしさを感じさせる甘さがあった。

 近年、高級な茶葉を選んでも、昔のような深い味わいをなかなか感じる事ができない。農薬の影響だろうか。そんな時、友人から無農薬栽培のお茶を頂いた。口に含むと、懐かしいお茶本来の風味が広がり、心が温かい気持ちで満たされた。

 かつて茶道を習っていた時期もあったが、長時間の正座が辛く、中手前で挫折してしまった。しかし、今でも時折お茶を点てると、心が落ち着き、静寂の中で自分と向き合うことができる。

 中国茶や紅茶も好きだが、日本茶には独特の精神性があるように感じる。茶道を通して、心を磨き、精神的な豊かさを求める日本の文化は、奥深い魅力に満ちている。

 今日という特別な日には、抹茶を点てて、ゆっくりと味わいたい。そして、幼い頃の思い出に浸りながら、心を落ち着かせ、明日への活力を得たいと思う。

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