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「澁澤龍彦の文学世界」展に行ってきました

 2023年11月23日、さいたま 文学館で開催された「澁澤龍彦の文学世界」展を訪れた。澁澤龍彦は、フランス文学の翻訳家として活躍し、後半生には独自の幻想文学を創作した作家である。

 展覧会の見どころは、生後2ヶ月の写真や坊主頭の中学時代の写真、旧制浦和高校の入学時の写真など、澁澤龍彦の貴重な資料であった。また、自筆の原稿「サド裁かれたのか」や、三島由紀夫とのエピソードなども展示されていた。
 特に印象的だったのは、三島由紀夫とのエピソードである。澁澤龍彦は、三島由紀夫の「盾の会」のメンバーであり、親交が深かった。展覧会では、二人が最後に会ったとき、澁澤龍彦が三島由紀夫の盾の会の名誉会員の帽子をかぶっていたというエピソードが紹介されていた。

 また、澁澤龍彦の著書が時代順に展示されていたが、それほど見どころは多くなかった。しかし、澁澤龍彦の代表作である「黒魔術の手帳」や「秘密結社の手帳」などの原著を見ることができたのは、貴重な体験であった。

 私は、澁澤龍彦の著書を数多く所蔵しているが、まだ読んでいないものも多い。雑誌で澁澤龍彦の書斎を再現したコーナーを見たとき、サングラスをかけ、パイプをくわえ、頭蓋骨を置いた彼の姿が印象的だった。
私は、澁澤龍彦の気分に浸りながら、彼の著書を読んでいた。
また、彼の著書を読み直したいという気持ちが強くなりました。

チラシ


蔵書1
蔵書2

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