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「絞りきれない自己紹介」は「○○のスライド」にそっくり

こんにちは。放送作家の板橋めぐみです。
テレビやラジオの企画・構成の仕事を始めて、かれこれ20年以上経ちます。
去年まで5年ほど大学講師として、メディア関連の授業を担当していました。
最近、一般の方々の自己紹介をお作りする
「自己紹介オーダーメイド」というサービスを始めたところです。


ほとんどの方の自己紹介は「盛り込みすぎ」


学生さんや就職活動中の方、経営者や個人事業主の方の自己紹介を
意識的にチェックして、かれこれ15年ぐらいになるでしょうか。
そのうち「わかりやすい!」という方は全体の1割ぐらい。
「ええっと、何の人だっけ?」と覚えられない方が9割ぐらい。

「覚えられない」みなさんに共通する問題点はズバリ
「盛り込みすぎ」ということです。
わずか30秒程度の自己紹介の中に、
いくつもの要素を詰め込んでしまうのですね。

お気持ちはわかります!!
もう何十年も生きているのですから、伝えたいことはたくさんあるはず。
みなさん、プロ級のスキルもいくつもお持ちです。
しかも、今は、複数の肩書きを持っていることが当たり前の時代。
とはいえ、「初対面で覚えられることは限られている」ので、
ある程度「絞る」ことが必要なんですよね。

でも、どうしてもたくさん盛り込んでしまう。
これ、何かに似ているな〜と思った時に、思い出したのがこちらです。
お役所のスライド!!
(出典:令和2年の経済産業省の「日本の省エネルギー政策について」)

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あなたの自己紹介「お役所のスライド」になっていませんか?


申し訳ないのですが、ぎゅうぎゅうに詰め込まれていて、
読む気がしないですよね? もう目が、頭が拒否!!
(経済産業省の方、ごめんなさい)

こちらはあくまで一例ですが、
お役所のスライドは概して、
なぜか1枚の中にぎゅうぎゅうに情報が詰め込まれています。
(おそらく、このスライドはお役所のものの中では
わかりやすいほうかもしれません)
戦時中の紙不足・・・ということならわからなくもないですが、今は令和時代。
しかもデータなのですから、こんなにぎゅうぎゅう詰めにしなくても、
という感じ。

この一枚に情報をぎゅうぎゅう詰め込んだお役所のスライドと同じなのが、
短い時間の中に盛りだくさんな内容の自己紹介!

情報満載で覚えられないし、その前に頭がフリーズ。
読むのも聞くのも面倒臭くなってしまいますよね。
でも、それではせっかくの機会がもったいないことに!!


このスライドをわかりやすくするための第一歩は、
まずこの中の情報を整理して、情報を複数枚に分ける、
ということになるでしょうか。

自己紹介もまさにこれと同じ。
情報を整理して、一回の自己紹介で言うことを一つに絞れば
グッとわかりやすくなるはず。

「では、自己紹介で言えなかったことは、捨ててしまうのか?」
そういう質問を以前受けましたが、
もちろん捨てるのではありません。
これからのお付き合いの中で、順番にお話しすればいいのです。

「次があるかどうかわからないから、最初に全部伝えねば」と
盛り込んでしまうお気持ちもわかります。
ただ次につながる確率としては

「絞り込んで、覚えてもらう」 > 「盛り込みすぎで、覚えられない」

だと思います。

まず、出会いを次に繋げるためには
「絞る勇気」を持つこと! が大事と言えそうです。


この続きはまた次回。

皆さんの魅力が開花することを願って、毎回、お花の写真をアップします。

放送作家の「自己紹介オーダーメイド」にご興味のある方は、
こちらまでお願いします!  
https://www.megumi-itabashi.com/self-introduction


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