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フランスで働く:ハッタリも必要

フランスで舞台衣装家活動をしています、megmi.です。

コネも何もない状況から今に至るまでのあれこれを思い出しては綴っていますが、最初3年位は仏語も下手で人脈もない外人を雇ってくれるところは、研修中に私の技術を認めてくれた人たちに限られていて、「仕事を見てさえくれれば必ず雇ってもらえるのに」と嘆いていたものです。

当時、パリのオペラ座にもコンタクトを取りましたが不採用。

その時、「あそこで働くときは、向こうから頼まれた時」と決意してこちらからはそれ以来コンタクトは一切取らず、結果働く事になったのは、20年以上経ってからの事でした。

さて、テーマにもあるハッタリですが、仏人たちの身体の一部はそれによって形成されていると言っても過言ではありませんw

ハローしか言えないのに、履歴書に英語OKと書くくらいはフツーです😅

なので、私より経験も技術もなくてもハッタリが得意な子に出し抜かれるなんて事も、しょっちゅうありました。

と言う事で、私も同じようにしてみたら、これが結構上手く行く。
やっぱりこの国では、ハッタリも必要。

例えばですが、ずっと以前、知り合いの衣装家が「ジレ パールバールを作れる人を探しているんだけど、作れる?」と電話がかかって来た事がありました。

なんだか知らなかったけど、とりあえず「出来る」と答え、「ところでそれって綴り、どう書くの?」
と、外人の特権で聞いてみて、あとから調べて防弾チョッキと知ったのでした。
ま、何とかなるものです。笑

そんなこんなで、出来るかと聞かれた仕事は全て"出来る"と答えて受けて来て、今に至る感じです。

だから、他の人のようにデザイナーとかパタンナーとかって決まったポストではなく、何でもやる人になっちゃったのでしょうね。

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