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日本語版ロミオとジュリエット

フランスで舞台衣装家をしています、megumi です。

舞台衣装家をどのように志し、渡仏し、どんな舞台を手掛けて来たか。

思い出しつつゆっくりと綴っています。



今回は、有料配信で観たロミオとジュリエット熱が冷めやらぬままの観劇感想文など。


有料配信のロミオとジュリエットですが、6/5のソワレと、6/6 のマチネ公演が配信されていました。

5日は仕事で無理なので、6日の配信チケットを購入。

アーカイブがあったら両キャスト日とも買ったのだけど、国内生産の舞台ではないからなのかな?生配信しか観られなかったので、2日目のしか買えませんでした。

ま、私のお目当ては岡さんのprinceだから、どちらでも観られて良かった💕


で、舞台の方ですが、全体的に、"歌だけ同じ違う舞台"と思って観た方がより楽しめると思いました。

仏語バージョンは丸暗記の勢いで観倒してますが、日本語聞いて新しい発見もあって楽しかった。

私がミュージカルオタクに育てたムスメも時々覗きに来ていたけど(朝5時半開演は、さすがにきつかったらしいw)、彼女は新解釈に色々納得してませんでしたが、それは彼女がフランス人なせいでしょう。

レミゼが新解釈でロンドンで作られた時には散々文句言ってた仏人たち、自分たちはシェイクスピアを勝手な解釈でミュージカルにして何の疑問も抱いていないのが、面白い🤣

ムスメとしては、若い子達がジャニーズっぽ過ぎるのが気になった(私はそこが、リアルなやんちゃな若者になってて良かったと思ったのだけど)のと、レディキャプレットが悪者になっていたのがショックだったらしい。

キャプレット家に借金があったり、"若い頃は綺麗で愛されていた"と仏語では歌っていたレディキャプレットが、私たち夫婦には最初から愛などなかった、って告げてたりするのは私も少々ショックでした。

仏版は両家の対立、日本では両者の愛をそれぞれ重視していたり、全ての人物にそれぞれファンがつくフランス(実際、私はプリンスとメルキュシオ、ムスメはレディキャプレットとティボルトが好き)と、若いメインキャスト5人に人気が集中する日本、それぞれの構成も興味深かったです。

バルコニーのシーンで、ジュリエットが有名なセリフ、どうしてあなたはロミオなの、って感じに歌っていたのは、母娘でつい「おー、良いねー」と声に出してしまいましたw
(仏語では言っていない)

AIMERも、仏語は愛するとはどういう事かを語っているけど、日本語では結婚の誓いと自分の愛の強さを語っている。
まさに日仏の文化の違いが濃く出た翻訳部分ですね。

全体的に、強い仏語版、ふんわり柔らかな日本版、どちらもそれぞれ好きです。(私にしては珍しいw)


その後、もう一度ムスメと仏語版DVD2本を観返したのはいうまでもありません🤣

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