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【読書感想文】タラ・ウェスト-バー「エデュケーション」村井理子訳より

信仰と家族、
タラの全世界がそこだった。
信仰と家族は絶対なもので、
その中が支配や暴力で満ちていたとしても…。

タラが学び始めた事で
少しずつ変わる世界。
内在する自分を知り、
存在する自分を否定し、
また、
内在する自分を否定し、
存在する自分を知る…。
信仰と家族以外のあらゆる事を
学んだタラの葛藤。

学んだことで見えてきた世界によって、
学ぶ場で出会った人達によって、
タラが、
自分自身や家族と向き合う事は、
残酷なほど彼女を苦しめた。

苦しみながら、
もがきながら、
それでも、
タラは
生き方を、
光差す場所を、
見い出し進んでいく。

本来の信仰とは、
在るべき家族の姿とは、
(人間の尊厳を踏み弄られ
支配されながら生きる)
そんな暗闇の中には
決して無い、と
私は思った。

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