メグミ

短い文章を綴っています。 本、絵、映画…広く浅くです。

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最近の記事

手の平から 砂がこぼれ落ちるように 生きてきた中で たくさんの宝物が 手の平からこぼれ落ちる …愚かな生き方をしてきた …最期 一粒でも手の平に 宝物が残っているように 生きてきた証を 慈しみたくて 今になって 真剣に 生きているのかも知れない 私は 身勝手な生き物

    • 私の手を握り 指を一本一本数えている 触れる事で 私を感じているのだろうか 私も祖母を感じたくて 手を強く握り返し ずっと頭を撫でていた 輪郭のある世界を 出来れば顔が見える世界を 祖母に見てほしい そしたら また 名前を呼んでくれませんか…。

      • 切り取り

        • 掌に収まるほどの 小さなモノたちを 大切に 暖め守る いや 守られているのは 私 分不相応な事は 出来ないから 掌に収まるほどの 小さなモノたちを 慈しみ生きる ちっぽけな 一人の ちっぽけだけど 何者にも踏み潰されない 生きる希望

        手の平から 砂がこぼれ落ちるように 生きてきた中で たくさんの宝物が 手の平からこぼれ落ちる …愚かな生き方をしてきた …最期 一粒でも手の平に 宝物が残っているように 生きてきた証を 慈しみたくて 今になって 真剣に 生きているのかも知れない 私は 身勝手な生き物

        • 私の手を握り 指を一本一本数えている 触れる事で 私を感じているのだろうか 私も祖母を感じたくて 手を強く握り返し ずっと頭を撫でていた 輪郭のある世界を 出来れば顔が見える世界を 祖母に見てほしい そしたら また 名前を呼んでくれませんか…。

        • 切り取り

        • 掌に収まるほどの 小さなモノたちを 大切に 暖め守る いや 守られているのは 私 分不相応な事は 出来ないから 掌に収まるほどの 小さなモノたちを 慈しみ生きる ちっぽけな 一人の ちっぽけだけど 何者にも踏み潰されない 生きる希望

          誰か 何か 無性に怒りを覚え 一人運転しながら 怒声を上げる 掠れ声と疲労しか残らない 最悪な時間 さっさと 眠ってしまえば 良いものを こんな日に限って だらだらと もやもやで ぐだぐだと 無駄に時間を使っている 今だって ぐだぐだと 下らない 文字ばかり 並べてる

          誰か 何か 無性に怒りを覚え 一人運転しながら 怒声を上げる 掠れ声と疲労しか残らない 最悪な時間 さっさと 眠ってしまえば 良いものを こんな日に限って だらだらと もやもやで ぐだぐだと 無駄に時間を使っている 今だって ぐだぐだと 下らない 文字ばかり 並べてる

          祖母と私

          施設に居る祖母の眼科受診をした。 右目の視力は0.3、 左目は光が分かる程度、と 初めて知り、少し驚いた。 同じ文章を何度も読むのは認知症だからだと、勝手に思い込んでいた。 見えないから、何度も読んでいたのかも知れない。 いや、どうだろう。 帰り道、ケーキ屋でプリンを買い、二人で食べた。 祖母が真剣に(?)プリンを食べている横顔に向かって、何の果物が乗っているか、甘いか、酸っぱいか、私は尋ねる。 これはブドウ、皮がある。 これはイチゴ、少し酸っぱいな。 真剣に食べながら祖母

          祖母と私

          最期の鳴き声をあげて 目の前の虫は命尽きた 魂は23gと聞いた事がある 自由な魂は 自然に土に… 好きなところに 還って逝くのだろう

          最期の鳴き声をあげて 目の前の虫は命尽きた 魂は23gと聞いた事がある 自由な魂は 自然に土に… 好きなところに 還って逝くのだろう

          必要な事だけ大切にする たったそれだけ 何を迷っていたんだろう 足枷を付けたのは私 なら 外すのも私次第 誰のものでもない そう言ってくれた いつも ありがとう

          必要な事だけ大切にする たったそれだけ 何を迷っていたんだろう 足枷を付けたのは私 なら 外すのも私次第 誰のものでもない そう言ってくれた いつも ありがとう

          変な考えを直したらと 指摘される 好きだから 色々してると いつも話される 私の気持ちや 自我が あっという間に 削られる これは 正常な恋愛の形なのだろうか 私には分からない 理解する術は あるのだろうか。

          変な考えを直したらと 指摘される 好きだから 色々してると いつも話される 私の気持ちや 自我が あっという間に 削られる これは 正常な恋愛の形なのだろうか 私には分からない 理解する術は あるのだろうか。

          面会

          残酷な時間を過ごした 見知らぬ人が 自分を訪ねて来た 聞けば孫だと言うじゃないか 私は知らない 孫が私の頭を優しく撫で また明日も来るから そう言った 頭を撫でられ はっきり孫だと 思いだした 暖かい手を 私は力いっぱい 握りしめた 別れ際 行ってきます と言った孫に 行ってらっしゃい そう言った 忘れていた事 今は施設に居る事 私は歳をとっていた事 それらを全て 思い出してしまった 私は確かに 今を生きていた きっと 直ぐに忘れるだろう 忘れたくなくても 忘

          【映画感想】「C'MONC'MONカモンカモン」より

          どうして素直になれないのか? 惰性や経験で痛む事から避け、ぺらっぺらな言葉だけ並べたところで それは、あなたと“会話”した事にはならない。 もっと正面から対峙して、本気で“会話”したかった。 戻らない時間を憂い、これから先もっとあなたを知りたい、と思った。 https://filmarks.com/movies/87570

          【映画感想】「C'MONC'MONカモンカモン」より

          真っ白な綿毛は 何処に飛んでいくのだろう 行き着いた場所で 花を咲かせるのだろうか 一面の綿毛が 新しい生命を 豊かな生命を 私に顕示している 朽ちるものから 次のものへ…。

          真っ白な綿毛は 何処に飛んでいくのだろう 行き着いた場所で 花を咲かせるのだろうか 一面の綿毛が 新しい生命を 豊かな生命を 私に顕示している 朽ちるものから 次のものへ…。

          訊ねたら教えてくれる? そんな勇気は無いんだけどね… あなたの被ったお面を うっかり外してしまったら 戻れないから そっと優しく撫でてみる

          訊ねたら教えてくれる? そんな勇気は無いんだけどね… あなたの被ったお面を うっかり外してしまったら 戻れないから そっと優しく撫でてみる

          そのものは 何処にあるのだろう 書き慣れない私と 生き慣れない世の中 埋める手立ては 心の中

          そのものは 何処にあるのだろう 書き慣れない私と 生き慣れない世の中 埋める手立ては 心の中

          【読書感想文】タラ・ウェスト-バー「エデュケーション」村井理子訳より

          信仰と家族、 タラの全世界がそこだった。 信仰と家族は絶対なもので、 その中が支配や暴力で満ちていたとしても…。 タラが学び始めた事で 少しずつ変わる世界。 内在する自分を知り、 存在する自分を否定し、 また、 内在する自分を否定し、 存在する自分を知る…。 信仰と家族以外のあらゆる事を 学んだタラの葛藤。 学んだことで見えてきた世界によって、 学ぶ場で出会った人達によって、 タラが、 自分自身や家族と向き合う事は、 残酷なほど彼女を苦しめた。 苦しみながら、 もがきな

          【読書感想文】タラ・ウェスト-バー「エデュケーション」村井理子訳より