体型いろいろダイエット
もって生まれた遺伝子である程度の体型は形作られています。もちろん、環境的因子や食習慣、運動習慣、腸内フローラの影響で本来の体型が変えることもできますが、やはり根強く備わっている遺伝子の作用は無視できない部分もあります。
体型には大きく分けて、三種類に分類されています。長い人類の歴史、遺伝子も交じり合っているので、どれか一つに当てはまるということはほぼ不可能ですが、どれか特徴的な種類があると思いますので、それを目安して自分の体型がどれに当てはまるかを参考にすることもできます。
三種類はエンドモルフ型、メソモルフ型、エクトモルフ型です。覚えやすく言うと、エンドモルフ型は丸、メソモルフ型はがっちり、エクトモルフ型は細長です。
1. エンドモルフ型
一般的にエンドモルフ型は、骨もしっかりしてお肉がしっかりついているタイプ。丸みのあるからだが特徴的です。骨盤も広く安産型、全体にどっしりとした感じがします。新陳代謝はどちらかというと遅めで、太りやすい体質でもあります。食事も同じようにとっていても太ってしまう事が多々あるようで、痩せたいと思っている人にとっては辛い体型です。南米系の女性によくみられる体型ですが、大きく幅広で丸いお尻が特徴的です。
エンドモルフ型が強いと思う人は、炭水化物を標準の半分くらいの摂取にすると太りやすさを防げます。低糖質のように一日50グラムとかは推奨しませんが、一日全カロリーの25%が目安です。一般女性の一日の摂取カロリーが1600カロリーとして、400カロリーは炭水化物から摂取してください。約100グラムが最低ラインです。
メリットとしては、少々脂っこい食事でも太らないということです。しかし、気を付けていただきたいのは、油脂の種類です。飽和脂肪酸(バター、お肉の脂)は取り過ぎない。オメガ3(鯖、サーモン、えごま油)を積極的にとり、オメガ6(コーン油、サラダ油)を控える、オメガ9(オリーブオイル)は適量にです。
2. メソモルフ型
メソモルフ型は標準的な骨格ですが、筋肉質タイプです。運動をするとすぐ筋肉もつきやすいタイプです。もともと筋肉がしっかりついているタイプなので、新陳代謝もよいというメリットもあります。しかし、食べ過ぎると脂肪も増えてしまいます。
学生時代に運動をしていた人や、適度の運動を続けている人は筋肉量を保てているのでダイエットする時、少々摂取カロリーを消費カロリーより抑えることで成果が出やすいです。筋肉は体のエネルギー燃焼のもとでもあるので比較的ダイエットはやりやすいはずです。
しかし、デメリットはメソモルフ型は強彎型で元気です。内臓もしっかりしているので食欲もあります。ダイエットの時の辛い事は空腹や、満足感が得られないということになりかねません。食習慣、食べ方、マインドフルな取り組みで成果が出やすいでしょう。
食事は炭水化物40~50%、たんぱく質30%、脂質20%でバランスよく摂取することを心がけてください。全体的に一口減らすくらいの感じでダイエットされると、そんなに辛くなく摂取カロリーを抑えられるでしょう。なるべくなら、水分からのカロリーよりも固形のカロリーをお勧めです。しっかり噛むと満足感も上がります。
3. エクトモルフ型
エクトモルフ型は、骨格も細く筋肉も脂肪もつきにくくひょろりとしたスーパーモデルさん体型です。BMIは17以下の方もいらっしゃいます。しかし、病弱というのでははく、線が細いがマラソンを走らせたら一番になると言うように、とかくエネルギー代謝がいい人たちです。
無理してダイエットをしている若い世代には偽造エクトモルフ型が現れているので、分類する時にはちょっと注意して見ないといけません。20代半ばから身体はケアしてあげないと、筋肉は衰え始めます。適度な運動を加えることで筋肉の衰退を防ぐことが大切です。自分の体重を使ったスクワットや、壁腕立て、プランクなどマメにやる方がいいでしょう。
中高年になると、全体的に筋肉量も低下し、加齢と共に基礎代謝も低下します。お腹に中性脂肪が溜まって、お腹だけぽっちゃりになりならないように基礎代謝を下げないためにも筋肉を保ち、骨密度も保てるような食生活にも心がけてください。
エクトモルフ型の方は炭水化物が必要です。エネルギー代謝がいいのですぐにエネルギー源に分解される糖質がないと、からだがカタボリックになり、筋肉からアミノ酸、骨からカルシウムなどを自給自足してしまうので気を付けてください。一般に炭水化物は全カロリーの半分以下にならないように55%が目安です。たんぱく質をしっかりとって筋肉の衰退を防ぎましょう。脂質は全カロリーの20%にして、偏らずバランスよく異なった脂質を取るようにしてください。
おわりに、
すべての体型はとても魅力的です。その人の個性でもあるので無理やり何か違う体型にするよりも、自分らしさを尊重して、自分はどうなんだろうとか食べ物との関係を見極めることで、ダイエットも比較的楽に自然にできます。もって生まれた遺伝子は根強く大きな影響力があります。
チームスポーツのポジションでもよく見られるように、みんなが同じような体型をしているわけではありません。それぞれの守備や攻撃に適した体型があります。
また、ボディービルディングやフィジークでからだを人工的に改造するのも、肉体への魅力の追求、自分への挑戦といったゴールがあります。このレベルになると、からだのホルモンのバランスも変わってきてメンタルへの影響も多少考慮しなければなりません。
いつも健康でいられて、自分らしい、そんな自分が好きだと思える理想の体型でいられることが人生においても無駄を省けることになります。
毎日元気で笑って過ごせるのが最高です。