見出し画像

妊娠中の血糖値の上がり過ぎ予防

つわり

朝のつわり、妊娠初期の辛い症状です。体の中のホルモンのバランスが変わり、胎盤から胎児を育てるためのホルモンも分泌される影響です。妊娠3か月から4か月には朝のつわりも治まるので少しの辛抱です。

食べたいものの変化も現れます。どの食べ物を見ても気分が悪くなって食べられないことも多いかと思います。この時期は胎児の生育のため余計にカロリーを摂取しなくて大丈夫なのですが、母体の健康のために食べられるものを探す必要があります。

味はなるべく薄めのものを選んだり、いろいろな食品を試してみるものいいかと思います。これが食べたいという感覚がある時は、積極的に食べてみましょう。一度にたくさん食べられないときは、小分けにして食べられる時に少しずつ食べるなどの工夫もしてみてください。

妊娠16週目から

心拍数も安定してきますが、母体の基礎代謝量は上がっています。妊娠中期には一日300カロリーほど多めに食べること。つわりも治まりやっと食べられる時期、バランスよく栄養価の高い食材選びです。

胎児の神経細胞が形成されるとき、オメガ‐3が必須となります。青魚、サーモンなどはEPAやDHAを豊富に含んでいるので積極的に食べ、オメガ‐6系の脂質を控えるようにしましょう。オメガ‐3とオメガ‐6のバランスがよく取り上げられますが、本質的にオメガ‐3とオメガ‐6の比率は1:4であることが理想です。しかし、揚げ物、炒め物に使われる油はオメガ‐6が多いので、現代の食生活ではこれらのバランスが1:10、もしくは1:20にになっていると言われています。

オメガ‐3は細胞膜を柔らかくしてくれるけど、オメガ‐6は細胞膜を固くする。どちらかに偏ると細胞膜のバランスが崩れる。

また、食欲が出てきて食べ過ぎになりがちになることもあります。その時は、座ってゆっくりと食べてみましょう。どうしても食べたくなるものを後回しにするとか、ポーションを小さめにして、1回目、2回目と30分ほど間隔をあけて食べてみるなどやってみてください。食欲が安定するはずです。

妊娠糖尿病

妊娠後半期に母体が血糖値を下げられず糖尿病になるケースです。妊婦のからだは基礎代謝が20%から30%上昇します。妊娠すると胎盤ではインスリンの働きを抑えるインスリン拮抗ホルモン(プロゲステロン・プロラクチン・コルチゾールなど)が分泌されます。さらに、母体は胎児を守るため体脂肪も増加します。その脂肪組織からは、インスリンの作用を抑制するサイトカインも産生されるため、インスリンが正常に作用しない状態になってしまいます。

胎児が成長していくうえで糖質が必要です。胎児が優先して糖質を取り込むために母体のインスリン抵抗性は胎児の成長とともに増加します。血糖値を維持するために正常の状態よりもさらにインスリンの分泌を要することになります。しかし、ホルモンの影響でからだがうまく血糖値を抑えられなくなります。妊婦さんがもともと糖尿病の傾向がなくても、これらの影響で妊娠糖尿病を併発するケースが約9%ほどあります。胎児への影響もあり、胎児が大きくなりすぎることや、胎児が将来2型糖尿病になる確率も高くなると言われています。妊娠24週目から28週目からは血糖値のチェックを行うといいでしょう。

有酸化運動

適度な有酸化運動を継続することで血糖値の上昇を抑えたり、インスリン抵抗性を緩和することもできるので、妊娠中だけではなく妊娠を予定している女性の方は是非とも有酸化運動をする習慣をつけておくことを推奨します。一度の30分歩くとかきつい時は10分おきに休みながらやったり、小分けに10分毎の有酸化運動を朝、昼、晩と分けても効果はあります。

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?